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癌患者との生活について思うこと

ずいぶん時間が経ってしまいました。
目まぐるしく過ぎていく毎日。考えることがたくさんの毎日。
でも育児は待ってくれない。
フルタイムで働いている自分は、この数ヶ月かなりいっぱいいっぱいで、文字に起こす時間もありませんでした。
癌患者とともに生活することは、容易ではなく、私のメンタルは常にギリギリの状態。
最近すごく思うのは、自分と夫のメンタルのこと。
その前に現状を少しお話しします。

夫は腹水がたまり、ご飯も1日1食以下しか食べられない状態にまでなってしまっている。
主治医の先生から、昨年8月に、ご飯が食べられなくなるかもしれないと言われたことが、じわじわ今現実味をおびてきている…

9月に原発不明癌の治療薬と言われるオプジーボを投与。そこから急激に体調が良くなり、奇跡的に薬が効いていると、言われた。その時はまた光がみえた。オプジーボが効けば、長生きの可能性は十分にあるから。10月に子供の運動会があって、見に行けて…本当によかったと思っている…

しかし11月、12月と過ごすうちに、腹水が溜まるようになってきた。年明けに腫瘍マーカーチェックがあり、やっぱり上がっていると。
そして、もうこれ以上治療はできないという判断になった。
訪問医療で、自宅に来てもらうように切り替えた方がいいと。緩和ケアのみしていくしかないと。
このまま何も治療しないとどうなるか、目に見えている。本当にもどかしい。本当に何にもないのかな。

こんな状況で5ヶ月過ごしてきた。
食べたいのに食べられない夫を横目に私は1人ご飯を食べる。ご飯作っても、食べられないと言われる。美味しいものを分かち合えない。気軽に美味しいって言えない。気持ち悪い時も、どこか痛い時も、私は何もできない。してあげられない。
夫はお腹が空いてイライラしてしまっている時もあり(当たり前ですよね…お腹空いてるのに食べられないんだから…)私はご機嫌を伺いながらの生活。ストレスも溜まる。心休まるときもない。朝起きたら、毎日「大丈夫?」と聞く毎日。メンタルもギリギリです。

対する夫は、主治医の先生から、もう治療できないと言われ、その日はおそらくすごく落ち込んでいた。私もその日はすごく落ち込んだ。何回目だろうこの落ち込み。最悪の事態を考えてしまったり。自然と泣けてきたり。。。

でも私も夫も少しずつ受け入れて、介護ベッドレンタルしたり、よりよい睡眠の為のマットレスを探したり、模索中。

でもやっぱり苦しいよ。もどかしいよ。
本人はもっとだよねきっと。怖いに決まっている。
今何をどうするべきなのか、本当にわからない…
ギリギリを保ちながら、生きる道を探していきたい。

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