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2023.12.18 理科 BTB溶液をきわめる(その8) 食塩水は何色になる?


実験前

上の写真のように、精製水にBTB溶液を入れると、精製水に溶けている二酸化炭素の影響で黄色になります。
これを2つのコップに分けて、右側に塩化ナトリウム(食塩)を溶かします。塩化ナトリウム(食塩)は市販されているものではなく、純度99.5%の試薬を使います。

(問題)
塩化ナトリウム(食塩)を溶かした塩化ナトリウム水溶液(食塩水)は、何色になるでしょうか?
 予想  ア 黄色のまま
     イ 緑色
     ウ 青色

「食塩水は中性だから緑色」という意見が多そうです。
中学校・高校の理科の先生は、おおかた緑色と予想するのではないでしょうか。
しかし、純度の高い食塩を溶かしても
 NaCl → Na+ + Cl- 
と電離するだけで、H+ も OH- もできないので黄色のままかも知れません。
さて実験です。

(実験)

塩化ナトリウム(食塩)は溶け残っているので、「飽和食塩水」になっています。
結果はアの「黄色のまま」でした。

かなり衝撃的な結果ですね。
ちなみに、市販の食塩は海水由来のものが多く、それらは青色になります。海水はアルカリ性です。

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