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2024.2.11 理科 「乾電池」の名前の由来、発明者など

乾電池の名前の由来 

授業でダニエル電池を作ってそのしくみを理解すると、乾電池の「乾」の意味が分かります。ダニエル電池では2種類の液体を使いますが、乾電池は見た目は乾いていて中に液体が入っているようには見えません。(実際には「液漏れ」で明らかなように、液体が入っています)

調べてみると、乾電池の発明以前は「ルクランシェ電池」など、液体が中に入っている電池が使われていました。

ルクランシェ電池(ウィキペディアより)

当時は電話機の横に置かれて、電話の電源として使われていたそうです。

乾電池の発明者は日本人

 乾電池を世界で初めて発明したのは、「屋井先蔵(やいさきぞう)」という人であることを初めて知りました。

HP「公文書に見る発明のチカラ」(国立公文書館)より

1888年、ドイツ人ガスナー等が液のこぼれない電池、いわゆる乾電池を発明しました。しかし、ガスナー達に先立つこと一年前の明治20年(1887)、屋井先蔵(やいさきぞう) (1863―1927)は「屋井乾電池」を発明していました。

当時時計店で働いていた屋井先蔵は、明治18年「連続電池時計」の発明に成功しました。しかし、時計に使用していた輸入電池には、薬品が染み出して金具が腐食するなどの欠点がありました。明治20年、屋井は、この欠点を陽極の炭素棒にパラフィンを染みこませることで克服し、これが「屋井乾電池」の発明となったのでした。

冒頭の図は、Tech総研のHPのものです。
これを見ると、乾電池もそれ以前の湿電池(ルクランシェ電池など)もその原理、仕組みの大元は同じであることがよく分かります。


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