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シルバニアを手放すも...

10年くらい前にシルバニアファミリーをよく買っていた時期があり、我が家にはたくさんの家や家具、人形がある。リリースから35年以上になる同シリーズは今や世代を超えて愛され、大人のコレクターも多い。小さい頃は高いなぁと思っていた大きな家も、大人になれば普通に買えてしまう。これが「沼」の一因でもあるのだろう。自分も大きな板を買って、家を並べてジオラマっぽくしていた。しかし結局は管理が行き届かず、悲しいことにここ数年は一部を除いてずっと押し入れに…

来年の春に10年以上住んだ今の家を離れることになり、これを機に集めたシルバニアを手放すことに決め、そのためのメルカリアカウントを作った。

廃盤商品にはプレミアがついてかなりの高価格でも買い手がつくのだが、上記の通り管理が不十分で色褪せやパーツの紛失が多いため、とりあえず放出を第一の目的に、相場よりもかなり格安で出すことにした。試しに海外版のトイショップを出品してみたら、文字通り秒殺で買い手がついて驚いた。シルバニアマーケット恐るべし。撮影や配送がけっこう手間なので少しずつ出しているが、この調子で買い手がどんどんついてくれたら嬉しいところ。

シルバニアから離れた決定打としては、管理が行き届かなくなったことに加えて、3年前のリニューアルが大きかった。「ショコラうさぎ」みたいに匿名だった人形たちそれぞれに「フレアちゃん」といった名前がついた。目がやたらと大きくなった。これが自分の美意識には合わなかった。それと、5~6年前から昔のカントリーな雰囲気と比べて商品全体のクオリティがだいぶ安っぽくなったなと思っていた。スティック掃除機やドラム式洗濯機などの最新家電が出ていることもなんだかあの世界の滅びを感じさせた。

しかし家や家具の装飾はここ最近また非常に細やかで魅力的を増しているように見える。手放す一方で、家や家具だけはまた集めたくなってしまう。悩ましい。

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