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個展「カストレートの棘」終了しました

高円寺・ギャラリー来舎での個展「カストレートの棘」が終了しました。ありがとうございました。

毎回来てくださる方、久しぶりにお会いした方、初めてお会いした方、遠方でもSNS等で応援をくださった方、今回も多くの人のご厚意に支えられていることを改めて実感した次第です。

活動を続けていてよかったなと思う瞬間は、続けていないと味わえないですね。某構文みたいな話ですが。

今回はクリスマステイストの作品を多く出しました。自分としては初の試みでした。

きっかけは今年、好きな作家さんの絵を購入したことだったかもしれません。作品をいざ部屋に飾ってみると、「季節によって架け替えたら楽しそうだなぁ」という気持ちになったのです。描く側ではなく、飾る側の視点を得られた気がします。

多くの方と共有できる「季節」をテーマに絵を描くのは楽しかったです。来場された方とのお話も弾みました。今後も取り組んでいってみたいと思います。


オーダーより出来合いの作品?

今回もありがたいことにいくつかの絵が売れました。

あるお客様が2つの絵で迷っていた時、「せっかくならオーダーじゃない方の絵にしたいと思って…」とつぶやいていました。

「せっかくならオーダーが良い」と言われる方が多いし、自分もそう思うところがあるのでこれには少し驚きました。

オーダーはご注文主様からのリクエストやご意向がある程度反映されますが、オーダーでない作品は作家の独自性がより色濃く出るかなと思うので、その点を評価していただいているとしたら嬉しい話です。


来場者とお話すること

ギャラリーに来られた方とお話するのは長年、苦手でした。苦手というか「圧」をかけているようで腰が引けるのです。

ゆっくり見たい方もいると思いますし、自分がそう思う方だからです。入った時に中の人たちが盛り上がっていると「あぁ入りづらいな」と思ってしまいます。だからなのか、在廊するだけでどこか申し訳ないようなそわそわした気持ちになっていました。

しかし作家活動を続けていく中で、むしろ「作者と話したい」と思っている人が意外に多くいるということにも気づきました。これは分かります。私もす○っコぐ○しの作者と展覧会で会えると聞いたら、その日を狙っていきたいと思うでしょうから。(比べるのもおこがましい話ですが)

これからは在廊に関してももう少しポジティブというか、肩の力を抜いてもいいのかなと思うようになりました。


継続は力なりですが

今回は、昨年9月の個展でも行ったオーダー作品のパネル展示をしました。当時は56作だったのが81作にまで増えました。100の大台に乗るまであと少しです。

「継続は力なり」という言葉がありますが、そもそもこの「継続」がこれまで出来てきたのは、運が良かったのです。力はあっても継続が出来るとは限りません。

学生の頃の自分は絵描きになろうと思っていたわけではなかったし、絵描きでやっていきたいと思った頃の自分はいったいどこまで続けていられるのかと不安だったものです。自分一人の力でここまで続けるのは到底無理だったことでしょう。


今手にしている幸運の糸が切れぬよう、引き続きコツコツと頑張っていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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