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私のこれまでの歩み① 鍼灸師を目指したきっかけ

今日は、私のこれまでの歩み 〜鍼灸師を目指したきっかけ
についてお話します。

不定愁訴だらけだった過去

私は幼少期からひどい冷え性に悩まされていました。
神奈川県の温暖な地域で育ったにも関わらず、毎年冬になると霜焼けで手足はパンパン。どれだけ洋服を着ても、暖房をつけても、寒くて寒くて仕方ありませんでした。
「どうしてそんなに寒がっているの?」
とよく聞かれましたが、自分にもわからない。
体温も35度台の低体温で、ともかく身体の冷えにずっと悩まされていました。

身体の冷えに悩みながら年を重ねていき、学生になると、今度は冷えによる生理不順に悩まされるようになりました。生理不順と言っても、私の場合は無月経。
夏は問題ありませんでしたが、秋になって気温が下がると、途端に生理もこなくなる。「生理の冬眠」と自分では呼んでいましたが、秋から春までの数ヶ月間は生理のない状態が毎年続きました。
さらに高校生頃からは慢性頭痛や倦怠感も感じるようになり、元気いっぱいで過ごしたいけれど、身体がそれに追いつかなくなっていきました。

そして転機となったのが大学生の時。
ついに半年以上無月経の状態が続くようになりました。さすがにまずいと思い、婦人がを受診したら、医師にひどく怒られました。なぜここまで放置していたのかと。そこで初めて、自分の身体の声に耳を傾けてこなかったこと、そして自分の身体を大切にしてこなかったことに気づきました。これまで私の身体はサインを出し続けていたのにも関わらず、ずっとそれを無視していたのだと。
これからは自分の身体ときちんと向き合おう、そしてこの不定愁訴を改善していこう。生まれて初めて、このように思うことができました。

しかし婦人科で無月経治療のために処方されたホルモン剤が私の身体には合いませんでした。せっかく自分の身体を良くしようと思って婦人科に通うようになったのにも関わらず、薬を服用し始めてから起こる生理がキツくてキツくて・・。
ひどい生理痛に具合が悪くなり、貧血にもなり、時には身体が火照り、気分までおかしくなったりなど、これまでとはまた違う症状が現れるようになりました。
「無月経を治療するためには、こんなにツライ思いをしないといけないの・・?」
徐々に私には「治療」に対する疑問が湧くようになっていきました。

鍼灸との出会い

なんとか婦人科での服薬治療を終えましたが、ホルモン剤をやめた途端また無月経に戻ってしまいました。そう、無月経にホルモン剤を投与してもそれは対症療法にすぎない、根本的な解決にはならないということに気づいたのです。あれだけツラい思いをしたのにも関わらず。
もうずっとこの身体と付き合っていくしかないのかな。
元気いっぱいで活動的な人を見ると、なんで自分はあのように元気に毎日を過ごせないのかな
諦めかけた私。
そんな私にある日、ずっとお世話になっていた書道の師匠から、
「あんた、鍼灸院に行きなさい」
と、突然言われたのです。
なぜかと言いますと、師匠は私が毎年冬になると手が霜焼けでパンパンになることを知っていたからです。
「鍼灸院・・・?」
当時の私には鍼灸という言葉すら知っているような、聞いたことあるようなないような・・。この程度のものでした。
でも師匠が、腕の良い鍼灸師がいると、近くの鍼灸院を紹介してくださったのです。
「鍼を刺されるってどんなものなんだ?」
私は謎だらけでしたが、せっかく紹介してもらったので恐る恐る行ってみることに。

初めての鍼灸院

初めての鍼灸院。そこの先生は中年男性の鍼灸師でした。
脈を見て人の身体の状態を全て知ることのできる、物凄い腕前の先生でした。
その先生が私の脈を初めて触れた時、
「ぎゃーーーーーー!!!!!」
と叫んだことを、私は今でもはっきり覚えています。
それはなぜか・・。
私の身体がそれほど悪かったからです。
生まれつきの冷え性に加えて無月経・慢性頭痛・倦怠感などなど、当時の私は不定愁訴のオンパレードの状態。そりゃあ、脈が良いわけありません。
「その若さでこの脈とは・・・・」
鍼灸師も絶句でした。

その鍼灸師はよく喋るタイプの先生で、あーだこーだ言いながらいつも治療してくれました。
「君みたいな若い子がこんな状態だなんて、僕は責任を感じるよ」
とかとも言われましたね。。
でもなんだかその鍼灸師との会話が楽しくて、月1〜2位のペースで通いました。なんだか、その先生を信じれば自分の身体は良くなるような気がしたんです。

鍼灸院に通うようになって、だんだん自分の身体が良くなっていくことを実感するようになっていきました。
生理もくるようになり、治療を受けると頭痛も和らぐ。
ご飯も美味しく食べられるようになっていき、生まれて初めて自分の身体が「普通の状態」に近くなっていくことを自分でわかるまでになりました。

鍼灸ってすごい・・!!!

だんだん鍼灸・東洋医学に興味を持つようになりました。

局所ではなく、身体全体を1つとして考える東洋医学。
冷えも無月経も頭痛も倦怠感もそれぞれ別の症状に思うけれど、実は全て繋がっている。
これまで私が悩んできた症状1つ1つが東洋医学では説明がつく。
私の不定愁訴には理由がちゃんとあったのだ。そしてそれを改善させる道筋が東洋医学にはある。
それに気づいた時は感動的でした。
やっと光が見えてきた。東洋医学を学べば自分は健康になれる。毎日元気よく過ごすことができる。
それを知った私はがむしゃらに東洋医学を学び、実践するようになっていきました。

鍼灸師を目指すことに

鍼灸院に通い続けながら東洋医学を勉強した私。
どんどん自分の身体が良くなっていき、そこの鍼灸院を「卒業」できるまでになりました。卒業できるということは自分の身体の治療を終えるということ。
それはとても嬉しいことでしたが、なんだか寂しいような気持ちにもなりました。
鍼灸院の卒業を控えた頃、私が先生に、
「先生のおかげで東洋医学と鍼灸が好きになりました。私も先生のような鍼灸師になりたいです!」
って言ってみたんです。
そうしたら先生が、
「今は鍼灸院はどんどん増えて経営は厳しい。競争の世界だよ。でも、あなたならやれる。あんたには向いてるよ。そういう手をしている」
って背中を押してくれたのです。
その言葉をもらった時、私は大学生でしたが、
鍼灸の学校に通って鍼灸師になって、自分と同じような不定愁訴に悩まされている人のためになろう!
そう心に誓ったのです。

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長くなりましたが、私が鍼灸師を目指そうと思ったきっかけまで書かせていただきました。
次回は鍼灸師になってからアロマセラピストを目指そうと思った出来事についてお話したいと思います。



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