【ルーツ旅日記 #4】 そら、鉄子になるってよ 〜撮り鉄編〜
釜石旅2日目。
この日、にわか鉄子となった私は三陸鉄道で陸中山田駅までの区間を往復し意気揚揚と釜石駅に戻ってまいりました。
三鉄の車両を降り、次は隣のホームへ向かいます。
銀河ステーション✨
そこに待っているのは…
あれです!あれ!!
ホームに停まっているのはJR釜石線を走るSL銀河。
なんと美しい車両でしょうか。
車両ごとに青のトーンが微妙に異なり、星座や動植物が金色に描かれ幻想的な雰囲気を放っています。
「銀河鉄道の夜」の世界そのままに、ここはさながら銀河ステーション。
車内を覗きこむと赤い座面が美しく、奥にはカ厶パネルラとジョバンニがいるのではないかと期待させる空間が広がっています。
東京オリンピックの閉会式では大竹しのぶさんが歌われていましたよね。
美しくて優しい曲です。
快速電車ならば1時間半のところをSL銀河は途中駅での停車時間も含め5時間ほどの鉄道旅ができるそう。
車内ではプラネタリウムや賢治ゆかりのギャラリーも備えられているそうです。
ちょうどこの日は停車中のSL銀河内部が一般公開されるとのことですが、三鉄旅から釜石駅に戻ってきたのは公開時間よりも少し前で、ホームに人の姿はほとんどありません。
まだ車両内部は見られないものの、ゆっくり自分のペースでその姿を味わうことができる贅沢な時間となりました。
当初はイベントに参加し車内を見学することも考えましたが、ホーム貸切状態で満喫したため駅を後にしました。
のちにネットニュースで見たところでは、イベント時は人がごった返しホームは大混雑だったとのこと。
一般公開はめったに行われないそうです。
賢治が描いた夢の中へ
時間はさかのぼって前日5月3日。
駅周辺を散策していたとき、駅舎内で美しい広告が目にとまりました。
「賢治が描いた夢の中へ、旅しよう」
そんなキャッチフレーズが添えられたSL銀河の美しい広告に思わずパンフレットを手に取りました。
これがSL銀河との出会いです。
何も知らずして釜石へやってきたなんて!
この情報「ことりっぷ」に載ってました??笑
いえ、事前に調査してそれを堪能するのもいいですが、現地で得られた情報で新鮮な感動を味わうのもたまらない!
これぞ旅の醍醐味です。
なんと午後にはSL銀河がここ釜石駅にやってくるではないですか!
正確には15時10分釜石駅到着予定です。
(・・・と、この時点でしっかり時間をチェックしていたのは私ではなく、夫。ファインプレーです。)
駅前の郷土資料館で時計も気にせず資料と対峙していた頃、「そろそろSLが到着する時間だから、先に出てるね」と夫。
「すみません、ちょっとSLを見たいので、後ほど再入館してもいいでしょうか?」
と資料館の管理者さんにお伝えし外へ駆けてゆくと、すでにSLの到着を待つ人々が集まっているのが見えました。
しばらくすると遠くで汽笛が響き、シュッシュという蒸気の音が近づいてきます。
高まる期待!
どうして汽笛の音はこんなにも切なく、そしてワクワクするのでしょう。
ほどなくして、周囲から「わぁっ!」という歓声が上がり、ゆったりと目の前をSL銀河が通り過ぎてゆきました。
そうです。
実はちゃっかり前日に動くSL銀河にお目にかかっていたのです!
この写真では全く伝わらない、迫力と臨場感。
無念であります。
ご興味ある方はこちらのJR東日本のSL銀河のHPをご覧いただきたいと思います。
3分ほどの動画↓
SL銀河のホームページ↓
今こうしてご紹介しながらHPをのぞいた私は、やっぱり内部も見ておけばよかったとちょっとだけ後悔しています。
見学、いやむしろこれは乗車しなくては!
2023年春には、老朽化を理由に運行終了予定であるとのこと、いつかなんて言ってたらチャンスを逃しそうです。
週末弾丸プチトリップもありだなと、SL銀河旅を企んでいるところです。
おまけ
SL銀河が釜石駅へ入ったのを見届け、再び資料館に戻り30分ほど再見学している間に機関車と客車が切り離され、私が外へ出たときには機関車が方向転換のため、転車台上でくるりんぱと回転しているところでした。
機関車トーマスみたいです。
次の鉄子さんは
翌日5日には花巻に向けて出発するSL銀河ですが、私は一足先に車で花巻方面へ向かいます。
その前に、いろんな意味で鉄子の私は、次の目的地「鉄」の世界遺産を見ておかねばなりません!
なんと釜石にも世界遺産があるのです。
世界遺産?!
コレモシラナカッターー!
続く
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