運動会についてのポスト

こちらのポスト、たくさんの反響をいただきました。

こちらをポストするにあたり、私が意識的に気を付けてみたことがあります。

• 「ASD」や「カサンドラ」という語彙を出さずに、ただの我が家のエピソードとして書いた

• BIOにも私の自己紹介や属性は何も載せないままで投稿をした

「ASD」という言葉を出したり「カサンドラ」という言葉を出したりすることによって、他のASD者が傷ついたり他のカサンドラさんが違和感を覚えたりする可能性を極力防ぐためです。

反響を見て感じたこと

意見はだいたいこんな感じに見えました。

• 「わかります・・・！」

• 「夫がおかしいと思う」

• 「妻がおかしいと思う」

• 「夫は発達障害だと思う」

• 「似たもの同士だと思う」

私、あまり「ASD」や「カサンドラ」を明記しなかったメリットを感じることができませんでした。むしろ、それを書かなかったことによって「夫が変なやつ。頭悪い。」という印象を持った方が多かったように思います。

これ、最初から私が「ASD診断済の夫とのやり取りです」と伝えていたら、どういう反響になっていたのでしょうか。

「あぁなるほど・・発達障害のある方とのやり取りなのですね。それはちょっとつらいですよね・・。」という反響ばかりになったのかというと、過去の経験上そうでもないとは思うのですが、その情報を【載せない】よりも【載せる】ほうが、そういうことに理解のある方からの温かい反響をもらいやすかったのではないかなとは思います。

実際の流れについての補足

Ｘでは140文字の制限があるのでやり取りを一言一句省略せずに書いているわけではなくて、「娘の運動会来れる？」だけでなくてきちんと日時や種目や終了予定時刻や観覧者の人数制限等々他の情報も併せて伝えています。
それに対して夫の返答は「うん！」です。今までの娘の運動会には全て仕事は休みを取ってくれて全参加、最後まで観覧していた夫です。娘は「パパとママにきてほしい」、私は「私は見たいから行く」、夫が行くかどうかは夫が決めたら良いと思っていますが、観覧人数についての書類を保育園に提出する必要があったので「来れる？」と聞いたのでした。

運動会が終わり「保護者の皆様も一緒に記念撮影をしましょう～」の時には夫の姿がないわけです。娘には「パパね、会社から連絡があって、お仕事行かなきゃいけなくなっちゃったみたいで、」と私から説明をしましたが、「え・・お休みにしてくれたんじゃなかったの・・？」と娘が寂しく思うのは当然のことです。娘にそんな説明をしながら、私も寂しく思います。

私の気持ちは

本当に心の底から、夫の今回の行動について「何とか改善してほしい」という気持ちはないのです。むしろそのあたりは色々試し尽くしてもう成す術もなく、「ただ寂しい感じがする」という率直な感想のみなのです。

愚痴でもなくて、ただ、こういうことがよく起こるんよな・・という私のつぶやきです。

全員にわかってもらえなくても良い

でも、1人にもわかってもらえないのはしんどい。
夫が「アスペじゃね？」と言われるのも、しんどい。

Xとは

私のやりたいことをする拠点にはならないような気がしています。
140文字でその人の全てを推理したり、憶測で何かの属性にあてはめたり、叩いたり叩かれたり。
居場所ではありますが、本拠地には向かない気がします。

カサンドラ症候群という状態になることは、防ぎようがないと思います。ただ、そこから道を切り拓こうとするかどうかは、自分自身で選択ができる。

私は「夫のことを憎み、一生愚痴を言いながらも夫婦でいる」は絶対に嫌でした。せっかく生まれてきたのに、そんな気持ちで暮らすのは私は嫌でした。

閉鎖的な場所で仲間と繋がる必要性

まだまだ日本では「発達障害」や「その周りの家族」に対しての理解が薄いように思います。
不必要な攻撃を受けたり伝わらずに悲しい思いをしたりという危険性がそこら中に潜んでいるため、結局は誰にも相談できずに苦しむという人が本当に多いように思います。

どうか、苦しんで孤独に悩む人が少しでも心軽く生きられますように・・
私の経験や学びがどなたかのヒントになれば、私も救われます。

そして、ASDを持つ方への更なる傷つきを生まないためにも。