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アイドル短歌

大学時代たまたまTwitterで見かけた # アイドル短歌 というハッシュタグから始まった、私の現代短歌との出会い直し。好きな歌人さんと出会い、自分でも作るようになり、今では私の暮らしを楽しむ術のひとつとなりました。

せっかくの企画ということで…私も私の原点となるアイドル短歌(お気に入りの子たち)をまとめてみました。楽しい。


つめたくて暗い底から手を伸ばす 貴方は私の一番星よ
 「一番星」とは、出会った日から今日までずっと道標のように輝き続けてくれる推しに贈る、私からの最上級の愛です。どん底みたいな毎日でも、一番星でいてくれる推しのおかげで迷わずに歩けます。

ナイフには花束を 愛には愛を こんな夜には貴方の歌を
 差し出された言葉のナイフには花束を、ファンからの愛には愛を差し出す、凛としなやかな強さとあたたかい愛を持っている推し。思わず微笑んでしまうような日も、やってらんない日も、推しの歌に救われる夜があります。



君たちの未来を知らずに生きていく自信がなくて隣を歩く
 推していれば毎日幸せという訳じゃない。悲しいことも悔しいことも沢山あって、それでもどうして推し続けるのか。それは君たちの未来を知らずに生きていける自信がないからです。どんなに悲しくて悔しいことがあっても、推しと共に歩いていく人生を選んでよかったと思うのです。今だからこそ、ファンが1番近くにいますよと伝えに行きたいです。

貴方ならどうするだろう?毎日を笑って過ごすための道標
 こういう時推しならどうするだろう?私が日々を生きていくための言葉を沢山くれるひとだからこそ、立ち止まった時に思い浮かべるのはやっぱり推しのことであり、貴方なら…と考えるとヒントをもらえるような。気がしています。

推し色に染め上げている 好きだって伝えるためにあるペンライト
 推しの色を灯して応援できることってすごくすごく幸せで楽しいことなんだなと思います。グループによっては色の選択ができない/メンバーカラーがないこともあるし、それはそれで勿論楽しいんだけれど。推しが近くに来たときに、貴方のことが好きですと伝えられるうちわとペンライトは手放せない。

最近はパスタにハマってると聞けば今日から私もパスタ生活
 推し活ってこんなもんだったりする。推しがそれを好きだと言えばついつい選んでしまうし、同じものを買って使ってみたくなる。カルボナーラをよく食べていると聞けば、私も食べたくなる。そうやって少しずつでも推しのことを知りたいのかもしれない。

真っ直ぐに夢を描いてゆく君のすべての色を欲しいと思う
 自分の描く夢の中に、私たちファンの手を引いて迎え入れてくれる推しが好きです。これからも一緒にその夢を歩いていくことを、私は楽しみにしています。とはいえ私たちから見える夢よりもずっと沢山、彼らしか知らない夢や挫折、努力の日々がある。そのどれもが彼らにとって盾や切り札となりますように。夢を描く君のすべての色を一緒に眺めていきたい、そんなわがままです。



毎日居てもたってもいられない悲しさや怒り、悔しさに向き合っていながら、いつだって私たちに言葉の花束を差し出してくれる推しのことが大切で、大好きです。

推しにも、推しと歩いていく私たちにも、沢山の幸せが待っていますように。期間中まだ楽しみたいのでもう少し詠みたいところ。今日は新曲のフラゲ日なので仕事帰りにお迎えできるのを楽しみに、なんとか働きに行きます。

筆名:凪 美早紀(なぎ みさき)

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