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dictionary(字引)-サーバー・ドメイン・SSL-

WEB運営に関わる、モノ・コト・コトバの解説

参照元:dictionary(字引)-サイト構築-

サイト公開の為に必要な、開発部分のコトバの深堀



サーバー

サーバー(英:Server)とは、Serve(サーブ):「料理をサーブする」という言葉のように、何かを提供するという意味ですが、WEB上では、インターネットなどのネットワークを通じて、利用者にサービスを提供するコンピュータやプログラムを指す言葉です。
WEBサイトにアクセスをする際には、WEBサーバー(サーバーの種類)に接続して、ユーザーの端末(パソコンやスマホ)からWEBサーバーに「特定のページを開きたい」と要求(リクエスト)しています。
WEBサーバー側は、その要求(リクエスト)に対して、該当のページのデータを探し出し、ユーザーの端末へ送り返(レスポンス)しています。
これによって、ユーザーの端末(パソコンやスマホ)の画面に該当のページが表示されています。

環境別 サーバーの種類

▽物理サーバー
専用サーバー:1台のサーバーを専有。高度なセキュリティが必要な場合。
レンタルサーバー:サーバーを複数ユーザーで共有。スピーディー、安価。
▽仮想サーバー
VPS(Virtual Private Server):クラウド上のサーバーに、利用者ごとの専用の環境を構築。専用サーバーほどではないが、セキュリティ高め。
クラウドサーバー:クラウド上のサーバーに、必要な機能や容量を自由に設定して利用できる。柔軟性高い。コストは設定・利用料による従量課金。

用途別 サーバーの種類

▽WEBサーバー
WEBサイトのデータ(HTML・CSS・画像ファイルなど)を送り返す(レスポンス)サーバー。
▽メールサーバー
メールの送受信をするサーバーで、送信側はSMTPサーバー、受信側はIMAPやPOP3サーバーと、用途によりサーバーが分かれている。
▽ファイルサーバー
ネットワーク上でデータを共有・使用するためのサーバー。
▽DBサーバー
データベースを蓄積・整理して、要求(リクエスト)に対して、データを送り返す(レスポンス)サーバー。
▽FTPサーバー
(File Transfer Protocol)
WEBサーバーとのファイルの送受信を行なうサーバー。
▽DNSサーバー
(Domain Name System)
利用者のリクエストに応じて、IPアドレス(WEB上の住所)とドメイン(WEBサイトの名前)を結びつける役割を担うサーバー。


ドメイン

ドメインは、WEBサイトの名前のようなものです。
WEBサイトがどこにあるかを示すものは、「000.000.000.000」の形式で構成された、数字の羅列で、IPアドレス(WEB上の住所)といいますが、この形式ではわかりにくいため、任意の名前(ドメイン)と紐づけることで、わかりやすい表現に変換しています。

ドメインの例

楽天市場:https://www.rakuten.co.jp/
Amazon:https://www.amazon.co.jp/
Yahoo!:https://shopping.yahoo.co.jp/
上記は、代表的なモール型ECのドメインです。モール型ECに出店すると、上記のURLの後に、店舗名(コード)が付いたのが、店舗のURLとなります。例)
楽天市場_arounds店:https://www.rakuten.co.jp/arounds/
Amazon_arounds店:https://www.amazon.co.jp/stores/page/任意のコード
Yahoo!_arounds店:https://store.shopping.yahoo.co.jp/arounds/

独自ドメインは、上記のrakutenやamazon、yahooなどの部分を、好みのコードに設定して、サイトを構築できます。
また、ドメインはメールアドレスとしても使用できます。
例)
mail@yahoo.co.jp
mail@gmail.com

ドメインの種類

ドメインの「.」で区切られた右端(例のjpやcom部分)をTLD(トップレベルドメイン)と呼び、用途により、様々に分類されます。

▽ccTLD(国コードトップレベルドメイン)
国や地域に割り当てられているドメイン。
その地域に居住する、個人や団体でなければならない場合があります。
例)
.jp:日本を意味するドメイン
.us:アメリカを意味するドメイン
.uk:イギリスを意味するドメイン
.fr:フランスを意味するドメイン

▽gTLD(分野別トップレベルドメイン)
用途や分野別に世界中の誰でも自由に登録できるドメイン。
例)
.com:商用サービスや企業向けのドメイン
.net:ネットワークに関するサービス向けのドメイン
.biz:ビジネスや企業向けのドメイン
.info:情報発信・口コミ向けのドメイン
.org:組織や非営利団体向けのドメイン

▽新gTLD(新トップレベルドメイン)
2012年以降に新たに創られたドメイン
例)
.site:WEBサイト全般に合うドメイン
.blog:ブログを意味するドメイン
.cloud:クラウドを意味するドメイン
.app:アプリケーションやゲーム向けのドメイン

▽属性型jp
企業や大学など組織ごとに分けられたドメイン。登録要件があり、1組織が登録できる数は1種類のみです。登録要件が厳格なため、ユーザーへ安心感と信頼を得やすいので、企業や各種団体の公式ホームページとして利用されることが多いです。
例)
.co.jp:日本国内で登記を行っている会社向けのドメイン
.or.jp:財団法人・社団法人・特殊法人向けのドメイン
.ac.jp:高等教育機関および学校法人向けのドメイン
.go.jp:日本の政府機関や各省庁所管の研究所向けのドメイン
.ne.jp:日本国内のサービス提供者によるネットワークサービス向けのドメイン


SSL

SSL(エス エス エル)は、Secure Sockets Layer(セキュア ソケッツ レイヤー)の頭文字をとった言葉で、インターネット上のデータを暗号化して送受信する技術の一つです。最近では、SSLから進化したTLS(ティ エル エス)Transport Layer Security(トランスポート レイヤー セキュリティ)が、主流ですが、SSLの方が認知度が高いため、TLSのことも含めてSSLと表現をしたり、「SSL/TLS」「TLS/SSL」のように併記して表記される事が多いです。

HTTPS(エイチティティピーエス)と HTTP(エイチティティピー)の違い

SSL/TLSの暗号化通信が行われていると、サイトURLの先頭が「https://~」のように表記されます。
例)
・https://example.co.jp/ →SSLを設定しているサイト
・http://example.co.jp/ →SSLを設定していないサイト

SSLが設定されていない場合、サイトが、悪意を持った第三者から簡単に「なりすまし」「盗聴」「改ざん」される危険性があります。
SSLを設定することで、送信するファイルを保護(暗号化)するとともに、送信されるファイルが改ざんされていないことや、サイト運営者の実在性を証明することができ、安全性を高めることができます。

少し前までは、情報を入力するページ(問い合わせフォームや注文情報入力)にのみ、SSLを設定するというケースもありましたが、現在ではすべてのページをSSL化(常時SSL化)することが推奨されています。
常時SSL化をすることで、安全性が高まることはもちろん、GoogleやYahooなどの検索エンジンの表示順位の改善にもつながります。

サーバー・ドメイン・SSLと、サイト公開に必要な対応も、最初の設定だけでなく、定期的な更新や、仕様の変更等に伴うイレギュラー対応など、様々な対応が必要になりますが、aroundsでは、そういった対応のフォローもさせていただいております。

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