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その名は蚩尤 2

自分に中国の少数民族の血が流れていると知ってから(かなり薄っすらだけれど)、それまで日本の呪術しか調べていなかったのを、中国まで広げて調べるようになった。

とはいっても、ネットで検索できる内容はたかが知れていて、そこまで詳細にわかるものでもなかった。

霊感の強いIや、その取り巻きたちは蟲毒を疑っていたけれど、蟲毒にも種類は多いし、ましてや解き方など分かるわけもない。

そもそも、中国の少数民族がどこの民族なのかもわからないのだが、
Iにはミャオ族のような民族衣装が見えたらしい。
ミャオ族について調べてみると、蟲毒を扱う民族のようで、その術は代々女性に受け継がれていくのだそうだ。

祖母の系譜がミャオ族なのかどうかは、想像の域を出ない。
かかっている呪術が蟲毒なのかどうかも判断できない。

自分にもっと霊感があったり、開花すれば見えてくるものも増えるのだろうかとも思うのだけれど、霊感を開こうとすると何かしらの抵抗や邪魔が入ることが多く、結局これ以上はわからずじまいだった。

何かしらの呪術がかかっている。
それだけは分かるのだけれど、それ以上は分からない。
霊能者や浄霊を行っている僧侶に聞いてみても、はっきりした答えには辿り着かなかった。

今回、易で鑑定する手法で改めて呪術を調べてもらったのだが、出てきたのは「蚩尤の呪術」と「降頭術」なのだという。また、母方の祖母のルーツが中国南部の少数民族だという鑑定も出た。ミャオ族なのかどうかは調べていない。

蚩尤(しゆう)については、Iが「鳥のような足が見える」と言ったときに調べていたので知っていた。私が断片的に見た映像も、ウェキペディアで出てくるような姿だった。当時はわからないながらも、ちゃんと「蚩尤」という答えにまでたどり着いていた。それが「答え」だとわからなかっただけで。
また、答えが分かったとしても、その後どう対応したらいいのかまでは分からなかったけども。

降頭術については、いくつか種類があるのだが、胎児を使った呪術をかけられていたことがわかった。「胎児」というキーワードも、Iと呪術を探っていた際に、限りなく答えに近づいていたのだ。それを「コトリバコ」なのだと推測していたのだが、やはりあの時に降頭術だとわかったところで解くすべはなかった。

蚩尤の術にしろ降頭術にしろ、中国の少数民族の呪術なので、解くことができるのか懐疑的ではあったが、今回の鑑定で解決方法まで導いてもらえたのは本当に有難かった。

家系にかけられた呪術についても言えることだけれど、術者がすでにこの世にいなくても、子孫に負の影響を及ぼし続ける呪術の怖さを身をもって体験した。また、呪術が解けたとき、まるで生まれ変わったかのような別人に近い波動に変化したのは、それだけ強力な呪術で押さえつけられていたことを物語っていた。






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