今回のコラムは私たち中古医療機器業者と関係の深い医療機器ディーラーについてお話します。

医療機器ディラーとは？
医療業界で販売代理店と言えば「医療機器ディーラー」や「医療機器卸」といった会社を指します。医療機器の商社と言ったほうが分かりやすいでしょうか。
ディーラーは複数のメーカーから製品を仕入れて、医療機関に製品を納入するのが主な役割となります。納入した製品を病院内で管理するためのサポートをすること仕事のひとつとなっています。
いろいろなメーカーの製品を扱うことになりますので、取扱製品は多岐にわたり、とても広範な知識が必要ですが専門性が身につかないということもあるようです。
医療機器ディーラーは地域ごとに強い企業があります。
いわゆる地場ディーラーです。その地域に行かないとお目にかかることが無いため、意外に名前が知られていない優良企業がいっぱいあります。
ディーラーごとに関係の深い病院や診療所があり、地域のディーラー同士でしのぎを削っているといったイメージです。

医療機器ディーラーランキング(2022年度）
ではどのような会社があるのか売上高ランキングでみてみましょう！

1. 　シップヘルスケアホールディングス　4844億円 

2. 　メディアスホールディングス　　　　2104億円

3. 　オルバヘルスケアホールディングス　1079億円

4.  　ウイン・パートナーズ　　　　　　　  645億円 

5.  　山下医科器械　　　　　　　　　　　  525億円 

6. 　日本ライフライン　　　　　　　　　  517億円

7. 　ディーブイエックス　　　　　　　　  446億円 

8.    日本エム・ディ・エム　　　　　　　  180億円 

9. 　星医療酸器　　　　　　　　　　　　  108億円

10.   アイ・エム・アイ                               　  79億円 

なじみのある企業で売上高で説明すると1位の約4800億円は、あのオリエンタルランドとほぼ同じ売上高です。
2000憶円規模だと外食チェーンのコロワイドグループ、丸大食品などがあります。
500億円規模は大手芸能事務所のアミューズ、100億円規模だと串カツチェーンの串カツ田中HD、まんだらけ等があります。
医療機器ディーラーの売上上位の会社は日本の名だたる会社と同等、それ以上の売上があり医療機器業界がいかに大きい市場があるかわかりますね。

ベスト3企業紹介

シップヘルスケアホールディングス株式会社
業界1位のシップヘルスケアはもともと医療コンサルティングの会社でしたが積極的なM&Aにより業容を拡大して大きく成長しています。 グループ会社には酒井医療や山田医療照明等の医療機器メーカーもありまさに医療分野でなんでもお任せ状態の会社です。ちなみに本社が大阪なのでJリーグのガンバ大阪のメインスポンサーをやっています。

メディアスホールディングス
業界2位ですが、なぜかウィキペディアに載ってない会社さんです。
こちらのHDは上述の地場ディーラーの集合体といった会社です。
母体は静岡に本社がある協和医科器械株式会社が軸になり設立。
静岡、愛知、神奈川ではかなり有名地場ディーラーです。
次いで群馬に本社があり群馬・栃木・埼玉で有名な栗原医療器械店を買収し、秋田、福島、福井、京都の有力地場ディーラーを吸収し勢力拡大中です。

オルバヘルスケアホールディングス
こちらも地場ディーラーの集合体の会社さんです。岡山にある川西医科器械が中心となり中国・四国地方で強いディーラーです。福島の雄、サンセイ医器を買収したことも業界では話題となりました。
さらに今年1月(2023年）タイにグループ会社を設立しており注目が集まっています。

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まとめ
日本でも指折りの売上高を誇っている医療機器ディーラー各社ですが、業界外の方にはあまりなじみがない会社が多いと思いますが、日本の医療を支えている会社さんは今後も紹介していきます。

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