「研修先決定までの道のり」

皆様こんにちは。
2020年10月にアグリイノベーション大学校(以下AIC)へ入学しました、吉田と申します。1994年生まれの現在27歳、会社員(営業)、ベンチプレスは100㎏上がりました(6年前)。
第四回目となる今回は、研修先が決まるまでの一連のやり取りについて書こうと思います。

1. 研修先の農家さんを探す
前回、研修先を選ぶ自分なりの基準を書きました(①有機農家さん ②地域と良好な関係性を持っているか)。そして、移住先を選ぶ基準とも合わせて考えたところ兵庫県 丹波市と洲本市を候補としました。
2021年5月に奥さんと丹波市のマイファームの農の学校さんや1件の農家さんを訪問しました。他に二つの農家さんに打診しましたが、丁度田植えのシーズンだったためお断りとなりました。丹波市は有機農業に対して非常に理解が進んでおり、そういう意味では非常にスタートしやすい環境であると感じました。訪問させていただいた農家さんも親切で、自然も多く良い場所だなあと思ったのを覚えています。ただ、奥さんと話していましたが「自分たちが今後ここに住んでいくイメージがわかない」という感覚が二人ともありました。何が悪いではなく、単純にイメージが持てませんでした。そして9月、淡路島は洲本市を訪問しました。農家さん3件とアポが取れ、移住支援のNPO法人「あわじFANクラブ」さんとも面談いただきました(移住検討者への支援策で無料で宿泊ができました。)。
基本的にアポイントは自分で取り、一日援農させてくださいという旨を申し入れしました。ここでお伝えしたいのは、自分で農家さんを探し、自分でアポイントを取り、キチンと足を運び、得たい情報をしっかりと入手することです。
この時点では行政も、ただの農業に興味を持っている人なんだろうなくらいの認識でなかなか動きにくいので、とにかく動きまくろうということです(偉そうに言ってますが、ネットで調べればすぐ終わります)。

2. 研修したい農家さんをみつける
アグリイノベーション大学校の卒業生の方が、兵庫県洲本市で就農されました。その方の研修先で、自然栽培での野菜の少量多品目生産と養鶏をしているさんを訪問しました。そこで一番心に残ったのは「家族が食える分を作る」という言葉です。今は会社で仕事をし、その対価としてもらうお金で、食べるものをスーパーで買って生活しています。東京在住ですが、今もし衣食住を奪われたら、生きていくこと、家族を守ることは出来ません。農業は、少なくとも食を確保することが出来ます。
自分が農業をしたい理由の一つは、「家族と幸せになりたい」です。私の考える幸せとは、お金はなくとも生きるために協力し、胸を張って頑張ったと言える人生を送ることです。そのために、人の命に最も関わる「食」を支えること。そしてそれを既に実践されている農家さんで研修したい!と感じました。


3. 研修先決定!
農家さん訪問後、移住面を色々と調べ、兵庫県洲本市に移住することを決めました。そして2021年10月、洲本市の農政課・農業普及センターの人と面談し、自分の思いや状況を説明しました。
一番言われたことは、「とにかくお金を貯めること」です。思いはあっても、お金の面で続かない人をたくさん見てきたとのことで、これは農業に限らず,起業ってそういうことだよなと感じました。更にもう一点言われたことは、「補助金は貰えたらラッキー程度に思うべき」ということです。「農業次世代人材投資資金」という、年間150万円を研修期間と就農直後に受け取ることのできる制度が2021年現在あります。準備型は、新規就農を目指して研修に入る人が対象です。ただし、「人・農地プラン」対象の研修先であることが条件です。詳しくは説明しませんが、もし研修先がその対象でなかった時点で、この補助金をもらうことはできません。パンフレットやネットでは当たり前のように受け取れるような記載ですが、そう甘くはないのが現実です(当たり前ですね)。
*ちなみに、私の研修先は対象ではありませんでした。
2021年11月、農家さんと農政課・普及センターと研修受け入れにあたって面談をしました。研修を受け入れる農家さんが受け取れる補助金もあるので、是非面談時に行政の担当者に入って頂くことをお勧めします(特に行政は慣れていますし、第三者を入れることは大事ですね)。週何日、何時から何時まで等研修の詳細を詰めた後、無事研修に入らせていただくこととなりました。

4. 最後に
正直、研修先が決まって本当に安心しています。あとは研修までにやるべきことを悔いなきようやるだけだと感じています。

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