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仮仕立て・裂が着物に変わる春

3月に入り、アルスシムラ嵯峨校では卒業制作展に向けての準備が進んでいます。
年明け以降に始まっていた裂を着物に仕立てていく作業もやっと終わり、生徒の皆さんはホッと一息です。

志村洋子先生の指導のもと、織りあげた反物を裾や肩(切るところ切らないところ)で慎重に折り畳み、必要な長さがあるかなど確認します。


そして鋏を入れます。
この時は鋏を入れる本人はもちろん、仲間たちも息をのんで見守ります。教室全体に張り詰めた空気が流れます。


切った裂は衣桁にかけられ、全体の柄や色合いをみて、裂の位置や前後をずらしたり入れ替えたりと試行錯誤を経て着物の姿になってゆきます。

次はいよいよ、仮仕立てです。
針を持つことが得意な人、不得意な人色々いますが、皆さん真剣な表情で一針一針縫い進めていきます。

縫い上がった着物は、3月8~10日に京都文化博物館で開催されるアルスシムラ卒業制作展で発表します。お客さまにご覧頂いてご意見を伺うことが、生徒にとってまた一つの学びにつながります。是非ご高覧いただけますようお願いいたします。


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