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写真を作ること

突然ですが、皆様写真を撮ってその後どうしていますか?

今日は『写真』について持論を書こうと思います。
最近流行りのThreadsで投稿したことなのですが

何もシャッターを切る行為だけが
写真を撮る行為だとは思っていない。
写真を選び、アルバムにまとめ、展示という空間で発表する。
そういう過程を得て写真は完成する。

と僕は思っています。


先ほどのThreadsもそうですが、SNSができてから「写真の消費」が著しく早くなりました。
僕自身もSNS世代で育ち、SNSを活用している1人です。

ここ数年よくみられるツイートや投稿で
「一瞬のたった数秒でスクロールされてしまい、写真が消費される」と嘆く投稿をよくみます。

個展を開いて思ったことの一つとして
写真をプリントし、展示という機会を設けると
その場の空間を味わい、写真を1時間でも2時間でも見てくださる人が
中にはいらっしゃるということに気付きました。


そういう写真を味わって下さる方とは必ずお話をするのですが
そのような方々に言っていただけた言葉は
「この空間はずっといられます。ずっと見てられる落ち着いた写真です。
色も構図も撮られているものも」とお言葉をいただいたことがあります。

この言葉を聞いたときにとても感動したことを覚えています。
SNSのイイねやフォロワー数は現在の時代において
限りなく大事な要素だと思っています。

それは写真を継続していくためには
少なくとも費用がかかってくるため、ビジネスとしても作品を発表し、ご支援いただかなくてはならないからです。
しかし、たった一人でも個展に来て下さった方が感動し、写真を持ち帰っていただけることにこの上なく幸せを感じるのも事実です。
それはSNSで乱用されるイイね以上の価値があると思っています。

「SNSウケする写真」と「人に感動を与えられる写真」はまったく別物だと思っています。SNS上でイイねが多ければ、よりよい写真とされる風潮があります。それはビジネスとしてそういった写真を扱ったほうが、より多くの人に届き、より稼ぐことができるとされるからです。
もちろんそういった写真の中にも素敵な作品もありますし、広告写真のように一枚をたった数秒で人に見せる技術に長けているものが多くあります。

しかし、「人に感動を与えられる写真」は見てくださった方の心の奥に何かしらの衝撃を与え、長い時間響く作品だと思っています。
そういった作品は多くの人に届きにくく、限りなく少ない方に向けて発信されています。しかし、そういった小さな波紋が、1人1人を通じて大きな波紋になることを自分は信じています。

そのためには、写真を少なくても継続することが必要で
ただSNSに写真を投稿するだけではなく、実際に感動を届けれるように
展示という機会を多く持つことが必要不可欠です。

展示をやられたことがある方は感じたことがあると思いますが、展示を準備するには時間がかかります。
しかし、その制作の過程で何回も何回も写真を見返し、灰汁を幾度となくふるいにかけ、透明度を増していくように写真も純度をましていきます。

そして、写真を見てもらいやすいように写真集にまとめ、まとめるときも見開きで違和感なく見やすいように、またその次のページにめくってもえらるように意識をします。
展示の空間も違和感なくみていただけるように、色、構成、並び、意図を組み合わせていきます。
こういった過程を得て写真は完成していくと僕は思っています。

冒頭のThreadsで投稿した際に、フォロワーの方に教えていただいた言葉があります。
それは19世紀にモノクロ写真で活躍されたアンセル・アダムスのお言葉で、”You don`t take a photograph,you make it"というお言葉があります。
これは「写真は撮るものではない、「つくる」ものだ。という言葉あり、まさにぴったりな言葉だと思いました。

せっかく時間をかけて撮った写真
プリントし、アルバムにまとめ、個展という機会ではなくとも
人に見てもらう機会を作ってみてはいかがでしょうか?

今日はここまで。

ここまで読んでくださった方ありがとうございます。

instagram @art6d で本日個展の発表がありますのでぜひ見て下さると嬉しいです。


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