大腸がん日記 88日目

前日の絶不調からしっかり睡眠をとって、この日の朝はスッキリ目覚めた。体もそうだけど、心が軽くなっているのがうれしい。昨日、食べられなかったパンやらヨーグルトやら、朝からたくさん食べた。量ではなく品数の話。腸閉塞予防のため、大量一気食いは卒業。

日々のお腹の痛み

お腹はまだ痛い。腹腔鏡手術は術後の痛みが楽だと聞いていたけど、手術初体験の私には想像の5倍は痛かったし、徐々に強度は下がっているとはいえ、こんなに長く痛みが続くとは予想外だった。

日によって痛む場所が違うことも予想外。こんなことってあるの?大丈夫なの?って最初は不安だったけど、なんだかんだこうして生きていることからして大丈夫らしい。

この日は新たな場所に痛みを感じた。おへそと右上の傷を結んだラインのちょうど真ん中あたりの皮膚の下だ。ペンのような細いものでグッと押されるような、けっこう強い痛み。でも、同じ右腹部でも昨日の痛みとはまた違うんだよね。

昨日はもっと右側の奥の方から背中にかけて痛かった。普段から疲れると右脇腹から背中が痛くなるから、そのせいもあったのかもしれないな。

とにかく、昨日のようなツラい痛みが治まって、今日の痛みは楽でよかった。

抗がん剤の勉強

先週の外来受診で、抗がん剤をやるとしたらCAPOX療法と先生から聞いた。大腸がんの術後補助化学療法ではメジャーなものらしい。
が、私が持っている患者向けのガイドラインに記載されている情報だけでは決心できなくて、ネットでいろいろ調べている。

術前の外来で先生と抗がん剤について話したとき、最初に出た言葉は「髪が抜けるのはイヤ」だった。
先生、よく怒らずに、呆れずに聞いてくださったなぁ、と今は思う。正直、顔から火が出るほど恥ずかしいと今は思っている。命と髪、どっちが大事なんだ?って、誰が考えてもわかりそうなものを……

でも、これからもずっとフラを続けたい。
昔、フラダンサーが髪を伸ばしている理由をフラのレッスンで先生が教えてくれた。髪にはマナが宿っているからだと。フラダンサーにとってのマナとはクム(先生)からの教えのすべて。命と同じだと。

私はフラダンサーを生業にしているわけではない。あくまでも趣味の一つでしかないし、髪が短いと踊ってはいけないということでもない。
私が髪にこだわっているのは、フラを大切に思っている、長い髪はその思いの現れだと感じているからかもしれないな。

やっぱり、髪が抜けるのはイヤ。
CAPOX療法では脱毛の頻度は低いというけれど、実際のところはどうなんだろう?もっと調べなきゃ。


この日のランチはスープのコーン・ポタージュ・たまごのローテーションに飽きてミネストローネを選んでみた。
私、知っていたはずなのに。ミネストローネにはたまねぎが入っているって。なんで気付かなかったのか。玉ねぎキライなのに。
そして、朝からしっかり食事しているのに排便が少ないのが気になる。ランチ後には粘膜便のような感じも出ていた。気になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?