【うっせぇわ/Ado】をテレビマンが聴いた感想

流行りに乗っかって。素人目線なので悪しからず😊この曲の作詞作曲を手がける「syudouがAdoをプロデュースしてる」という目線でお読みください。


この曲のすごいところを頭から順に挙げると

『正しさとは 愚かさとは それが何か見せつけてやる』と、イントロ無しでインパクトのあるドラム音とともに、語気の強い歌詞で、初手からグッと聴取者の興味を惹く。

「ちっちゃな頃から優等生 気づいたら大人になっていた ナイフのような思考回路 持ち合わせる訳もなく でも遊び足りない 何か足りない 困っちまうこれは誰かのせい あてもなくただ混乱するエイデイ それもそっか」で、若く未熟な自分を俯瞰で見つつも、18歳らしい含蓄のあるワードで紡いでいく。

『最近の流行は当然の把握 経済の動向も通勤時チェック 純情な精神で入社しワーク 社会人には当然のルールです』は、18歳特有の「世間に迎合すること」への嫌悪感かと思いきや、均一化した社会人への警鐘にもなっている。ここまで、終始不安を感じる音を多用する事でAdoに遅れをとる聴取者に潜在的な焦りや不安感を抱かせる。

『はぁ?うっせぇうっせぇうっせぇわ あなたが思うより健康です 一切合切凡庸な あなたじゃ分からないかもね 嗚呼よく似合う その可もなく不可もないメロディ』で、「うっせぇ」という、より聴取者の心に響きやすい直感的なワードで、心底にある感情に容易にアプローチする。非凡な音楽の才能を持つ18歳の芸術家は、僕が同じくらいの年代の時に憧れを抱いていた「唯一性」を、平易な口語と自分の身(メロディ)を以って表現している。

再度『うっせぇ うっせぇ うっせぇわ』という力のあるワードを繰り返して心に爪痕を残し、『頭の出来が違うので問題はナシ』と切り捨てる事で、Adoを「すごい!」と感じる聴取者を突き放し、より自分の高次さを実感させる事で、崇拝に似た感情をこの天才的な18歳に抱かせる、と同時に、サビはリズミカルにノリやすく展開されることでAメロ、Bメロとは対照的に「追いつけそうで追いつけない」もどかしさを抱かせてAdoの世界観に惹き込む。

総じて、学生にも社会人にも共感出来る、しかも僕が社会人になるまで感じることのできなかった「大人になるにつれて均一化していくことへの嫌悪感」を、自分より経験が浅いはずの18歳にして、言語化、音楽化していることがとてもすごいと感じた。

既に聴いたことのある方もこの意見を持った上でまた聞いてみてください。聴いたことがなかった方には先入観を与えてしまいましたが、一度聴いてみる事をお勧めします。この18歳、あnAdoれません。うまっ。

反響頂ければ2番の歌詞等についても書こうと思います。、

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