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まずやってみよう、そこから考えよう

昨年から、渋谷にある、常識にとらわれず未来をつくる若者たちを支援する「100BANCH」のマガジンで、プロジェクトに集う若者たちのインタビュー記事を書かせてもらうようになった。これが本当に面白くて、途上国の支援を志す社会起業家、古着をリメイクするデザインAIを開発しているエンジニア、培養肉の研究者、火星探査機ローバーの世界大会を目指している未来の宇宙飛行士など、毎回刺激的でほんとうに素敵な人たちなのだ。

まだ世界にないものをゼロから形にしていく人たち。彼らにはある共通の感覚があるように思う。

とにかく、形にしていくこと。それが自分にとって理想の100パーセントの精度ではないものだとしても、現時点で見えているものをもとにまずはそれをやってみる。作ってみる。そしてそのことで感じたことをもとに考えて、それをまた形にしていく。「つくる」ことが現実的で具体的なことで、「考える」ことが抽象的なことなのだとしたら、具体と抽象を交互に折り重ねながら、手を動かしてその二つを両輪にどんどん先に進んでいく。その軽やかさと楽しさは、色々なプロジェクトに関わる若者たちに共通して感じるものだった。

私自身はもともと立ち止まって考えてしまうタイプ。これがやりたいと思っても、「いつかやってみよう」と胸の中にしまって、そのアイディアを腐らせてしまう。いざそれを形にするときにも、自分にとって理想の形ではないと、色々考えあぐねた末に手を止めてしまうことも多い。でも、未来をつくる若者たちのエネルギッシュな言葉にふれるなかで、私は最近自分も動きたくなってしまった。

まずは、形にしてみよう。やってみよう。手ごたえをもとにどんどん改善していこう。そんな気持ちで、年明けから色んなことをやりはじめて、とても楽しい。noteの毎日更新も、そんな気持ちではじめたことのひとつ。最初から完璧になんてできっこない。プロセスを楽しみながら、軽やかにやってみよう。アウトプットが多少かっこ悪くてもかまわない。そこから考えて、また形にしていけばいい。その繰り返しがきっと、この場所から歩いて遠いところまでたどり着く、ただひとつの方法なんじゃないかな。

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