人生は、そんなキラキラしたものではない。でも、そんなこと誰も言ってなかった。【耳で聴く美術館】
先日「20代は、つらかった。」という記事を書いたところたくさんの方々から反響をいただき驚きました。
実は一番多かったのが、同級生からの「読んだよ!すごく刺さった」という言葉でした。
高校のころの同級生や、大学時代の研究室の友人など。
彼らは私から見るととても才能にあふれていて、成功の道を歩いて行った人々だと思っていました。
Instagramでみる、級友たちのドレスを着た結婚報告。
こどもが生まれました!という幸せそうな写真。
いいな、素敵だなと思いつつ、その次には自分と比べているのです。
でも、友達だから「いいね!」は押しておこう。
そんな光景ばかりをスマホの画面越しにみていると、結婚適齢期に結婚をして、次には子どもを産んで、そんな道しか祝福されないような気もしてくるのです。
だから、私が書いた決して順風満帆ではなかった20代の記事に、同級生たちが共感してくれたことがとても嬉しかったのです。
自分の会社や上司、置かれている現状に
不満を持つこともあるし
精神をむしばまれることもある。
何者かになれるかと思っていたけれど、、、
人生は、そんなキラキラしたものではない。
でも、そんなこと誰も言ってなかった。
だから、私は誰かがこの記事を読んで、自分だけじゃないんだと少しでも思うきっかけになってくれたら嬉しいです。
話は変わりますが、私はYouYubeで若手アーティストたちにインタビューをしています。
アーティストたちに「なぜその制作をするのか?」という根源的な理由を話してもらうのですが、そこにはポジティブばかりではない思いが秘められています。
あるアーティストは言いました。
「小学生の頃、いじめにあっていて自分が好きなものを好きだという勇気がなかった。だから、今は画家として、自分の好きなものを世界に好きだと絵画で表現していくんだ」と。
彼らは弱い面も私たちに見せてくれます。
そんな彼らがこれから日本で画家として生きていくために、何ができるかを私は活動の主軸に置いています。
ひとりでも多くの画家がこの国で活動できますように。
筆を折る人が、ひとりでも減りますように。
最後まで読んでくれてありがとう。
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