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会津八一 あいづ・やいち (雅号 秋艸道人 1881年-1956年) の誕生日 (8月1日) 歌人・美術史家・書家

会津八一  [會津八一]  あいづ・やいち  (雅号 秋艸道人 しゅうそうどうじん   1881年 [明治14年] 8月1日 - 1956年 [昭和31年] 11月21日) 日本の歌人・美術史家・書家。


あめつち に われ ひとり ゐて たつ ごとき この さびしさ を きみ は ほほゑむ  
( 天地にわれ一人ゐて立つごときこの寂しさを君はほほゑむ )    夢殿の救世観音に  

おほてら の まろき はしら の つきかげ を つち に ふみ つつ もの を こそ おもへ      
( 大寺のまろき柱の月影を土に踏みつつものをこそ思へ )    唐招提寺にて

 
📝  この唐招提寺の歌は (上の法隆寺夢殿の歌と同じく、初出が1924年刊行の会津八一初の歌集「南京新唱」なんきょうしんしょう 。「鹿鳴集」[1940年] にも所収) 
元来は法隆寺で着想し始め、続けて唐招提寺に行った時に完成したものだったかもしれない、と会津八一自身が後に述べたこと (「唐招提寺の円柱」1941年 [昭和16年] ) について、
町田甲一が「古寺辿歴」(こじてんれき 1982年) で当時の時刻表をもとに考察を試みています。

📷 法隆寺夢殿

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📷 法隆寺中門の円柱 

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📷 唐招提寺金堂の円柱   向こうに会津八一の歌碑が見えます。

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🔍 岩波書店公式ページ  「自註鹿鳴集」会津八一  岩波文庫

「自註鹿鳴集」は、1940年刊行の歌集「鹿鳴集」に会津八一自身が註を加え、1953年に刊行した、生前最後の著書。
新潮文庫で出ていた時 [文庫初版は1969年] 「自註鹿鳴集」を私は購入しました (岩波文庫版が出たのは、その後1998年になります) 。
静謐な情感をたたえる短歌に対して、
自註の部分は闊達率直で仔細に渡り、とても興味深く読める本です。


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(参考)

🔍 法隆寺公式ページ「東院 夢殿」http://www.horyuji.or.jp/garan/yumedono/  

🔍 唐招提寺公式ページ 「金堂」https://toshodaiji.jp/about_kondoh.html   


(21年5月 22年2月更新)




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