アートでハッピー

アートライター✨日本経済新聞「art NIKKEIおしゃべり美術展」公式ファシリテータ…

アートでハッピー

アートライター✨日本経済新聞「art NIKKEIおしゃべり美術展」公式ファシリテーター✨小学館『和樂web』、読売新聞『美術展ナビ』等に執筆✨著書『アート×ビジネスの交差点』✨美術評論家連盟✨浮世離れマスターズ✨東京大学文学部卒✨ウォーリック大学修士号👑パトロンプロジェクト主宰

マガジン

  • パトロンプロジェクト

    現代版のアートサロンパトロンプロジェクトの活動レポートです。

最近の記事

  • 固定された記事

アメリカに印象派を広めた画家・ハッサムに注目👀「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」がより面白くなる~!

印象派がヨーロッパやアメリカへもたらした衝撃と影響をたどる展覧会が始まりました。 この展覧会では、本家本元パリで生まれた印象派の傑作とともに、アメリカ各地で独自に展開していった印象派の名作をたっぷり鑑賞できるのが醍醐味です。 東京都美術館にて4月7日まで。 展覧会公式サイトにもある通り、「海を越えて花開いた“アメリカ印象派”」が今展見どころの柱なのですが、あまりなじみがないのでとっかかりを探していると......。輝く陽光の中で白いドレスの女性が庭園で花を摘む絵が目に飛び込ん

    • ダリのシュールな絵の中に入る夢が現実に!角川武蔵野ミュージアムの劇場「サルバドール・ダリ」体験記

      ダリのシュールな絵の中に入ってみたいと思ったことはありませんか? 私はあります!そしてその願望が叶う場所が今、東所沢の地に開かれています。 その場所とは、角川武蔵野ミュージアム。このミュージアムは、たたずまいがそもそもシュールなので、ぴったりの場所。360度巨大映像空間に没入する体感型デジタルアート劇場「サルバドール・ダリ ―エンドレス・エニグマ 永遠の謎―」が開催されているのです。会期:2023年12月20日[水]〜2024年05月31日[金] サルバドール・ダリは、スペ

      • アートフェア東京2024レポート!「幽玄」をテーマに巡ったら掘り出し物が続々

        今年で18回目!アートフェア東京2024が始まりました。3月10日まで@東京国際フォーラム。古美術・工芸から、日本画・近代美術、そして現代アートまで、幅広い作品のラインナップが、世界的に見てもユニークなアートフェアです。 コロナ禍の渡航制限も解除され、アフターコロナの開放感に溢れたアートフェア東京のカムバック。海外ギャラリーの出展が少し増えて、来訪者も海外の人々を多く見かけました。 それを象徴するようにインターナショナルだったのが、無料エリアのロビーギャラリーにて今年新た

        • 梅原龍三郎の「牡丹」、鏑木清方の「歌舞伎」など巨匠の変化球が充実!最高額で落札された工芸品は?2024年1月のシンワオークションレポート

          2024年最初のシンワアートオークションが1月27日に開催されました。出品作品は、近代美術とコンテンポラリーアートが中心です。 意外と知られていないかもしれませんが、オークション当日は、出品作品そのものは展示されず、画面でしか見ることができません。実物を見たい方々のためには、オークション実施日の3日ほど前から前日まで開催される「下見会」が設けられています。展覧会形式で出品作品全てを見ることができる「下見会」は、美術館ではあまり目にしないような巨匠のレア物が展示されていたりして

        • 固定された記事

        アメリカに印象派を広めた画家・ハッサムに注目👀「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」がより面白くなる~!

        • ダリのシュールな絵の中に入る夢が現実に!角川武蔵野ミュージアムの劇場「サルバドール・ダリ」体験記

        • アートフェア東京2024レポート!「幽玄」をテーマに巡ったら掘り出し物が続々

        • 梅原龍三郎の「牡丹」、鏑木清方の「歌舞伎」など巨匠の変化球が充実!最高額で落札された工芸品は?2024年1月のシンワオークションレポート

        マガジン

        • パトロンプロジェクト
          7本

        記事

          中尊寺金色堂が東博(上野)にやってきた!堂内に入って平安時代の極楽浄土を体験するような感覚にうっとり

          岩手県にある中尊寺金色堂は、2011年にユネスコの世界遺産に登録された、日本の代表的な仏教建築です。900年前に建てられたにもかかわらず、金色堂で使用されている構造と部材のほぼ9割が未だ現存しているというのですから驚きです。建物自体も国宝なのですが、堂内の仏像や工芸品も多数国宝に指定されています。 奥州藤原氏の祖である藤原清衡(ふじわらのきよひら)が贅を尽くして建立したこの黄金づくしの建物は、もしかしたらマルコ・ポーロが『東方見聞録』に書いた黄金の宮殿かもしれない!そう考える

          中尊寺金色堂が東博(上野)にやってきた!堂内に入って平安時代の極楽浄土を体験するような感覚にうっとり

          天才美食家と料理人の愛が極上の食と共に展開!映画「ポトフ」は大人の味

          新たなるグルメ映画の金字塔! この言葉を聞いただけで、「見てみたい」と心踊るのは私だけではないのでは? 生きるために食べなければならないのは、私たち動物のさだめ。どうせ食べるならとことん美味しい方がいいですよね。火を使えるようになり、どんどん知能を発達させてきた人類は、他の動物からしたらびっくりするような多様な食材とスキルを駆使して美味しい料理を生み出してきました。 この映画は、美味しい料理をとことん極めた美食家ドダン(ブノワ・マジメル)と料理人ウージェニー(ジュリエット・ビ

          天才美食家と料理人の愛が極上の食と共に展開!映画「ポトフ」は大人の味

          「Digital Art Week Asia 2023」@銀座でゲームを活用した新たなアート体験!NFTオークションでは80%の作品が落札

          ゲームを使用した新しいアートの可能性(ゲーミフィケーション)をテーマにした「Digital Art Week Asia 2023」が、銀座のShinwa Wise Holdingsにて開催されました。作品を販売するアートフェアも兼ねたこのデジタルアートウィークは今回で3回目。国内外からデジタル分野を得意とする著名なアーティストが多数集結。展示会場には、ARアートや江戸のメタバース空間「EDO VERSE」の体験コーナーも用意されていました。 触れるeBoyのピクセルアートま

          「Digital Art Week Asia 2023」@銀座でゲームを活用した新たなアート体験!NFTオークションでは80%の作品が落札

          アートウィーク東京のバスルートからシャンパンメゾン・ルイナールのブランチを体験@バンクギャラリー🍸サステナブルなほうれん草詰めのソーセージが絶品!

          1729年に世界で初めてシャンパーニュメゾンを開いたルイナール(RUI NART)は、設立当初よりアートのサポートに熱心であったことでも知られています。そのルイナールの物語に触れながら、テイスティングセッション、ブランチ、ディナーを通して味の魅力にも浸れる期間限定エキシビジョンに行ってみました。10月28日(土)〜11月5日(日)の期間だけ神宮前原宿に出現したエキシビションの名は「RUINART MAISON 1729」です。このことを知ったのは、ART WEEK TOKYO

          アートウィーク東京のバスルートからシャンパンメゾン・ルイナールのブランチを体験@バンクギャラリー🍸サステナブルなほうれん草詰めのソーセージが絶品!

          ゴッホの静物画からは彼の五感があふれ出てくる!きっと生きるのが好きだったんだ~SOMPO美術館「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」展(~2024年1月21日)レビュー~

          日本でもたくさんのゴッホ展が開催されてきましたが、今回のように静物画だけを集めた展覧会は珍しい!そして想像以上に見ごたえがありました。なぜなら、花や食器や果物といったゴッホの一番身近にあったものたちを描いているので、彼の日常が生き生きとあふれ出てくるからです。きれいな色、良い香り、ささやかな音、はたまた痛みや寒さなど、ゴッホが五感で感じたことが今ここにあるような新鮮さを感じます。 今展では、ゴッホの同時代前後(17世紀から20世紀初頭まで)の静物画の中にゴッホの静物画を織り交

          ゴッホの静物画からは彼の五感があふれ出てくる!きっと生きるのが好きだったんだ~SOMPO美術館「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」展(~2024年1月21日)レビュー~

          キュビスムの全体像をつかめるぞ!ピカソ&ブラック発、ダイバーシティに満ちたキュビスムの物語が国立西洋美術館にて展開

          キュビスムと言えば?ピカソ! ピカソと言えば?キュビスム! このように、お互いがお互いの代名詞になるほどこの2者は切っても切り離せない関係にあります。ということで、2023年10月3日から国立西洋美術館で始まった50年ぶりの大型「キュビズム展―美の革命」の見どころの一つは、ピカソによるキュビスム作品12点です。中でも、パリポンピドゥーセンターから来日した「輪を持つ少女」は、マル・サンカク・シカクを巧みに組み合わせたカラフルなキュビスム少女が浮かび上がってきて、イチオシです

          キュビスムの全体像をつかめるぞ!ピカソ&ブラック発、ダイバーシティに満ちたキュビスムの物語が国立西洋美術館にて展開

          横尾忠則版「寒山拾得」102枚に囲まれて元気も102倍😃常識吹っ飛び爽快だ!

          明治末期の洋風建築を代表する建物「表慶館」と横尾忠則の超現代版・令和の「寒山拾得」102点が絶妙なハーモニーを奏でる展覧会が今日9月12日からスタート😃 そのタイトルは「横尾忠則 寒山百得」展☜この「百得」にご注目👀 新型コロナウィルス感染症の流行の下、横尾さんは、寒山拾得が達した脱俗の境地のように、俗世から離れたアトリエで創作活動に勤しみ、100本ノックさながらに、新作102点の大作を描き上げました! カラフルでエネルギッシュな大作の中を、(現代的に変身した)和経巻(横

          横尾忠則版「寒山拾得」102枚に囲まれて元気も102倍😃常識吹っ飛び爽快だ!

          7歳のARちゃんと美術館巡り②「フィンランド・グラスアート」展で100点満点とっちゃった@東京都庭園美術館

          7歳のARちゃんと大人のまいちゃんは、2人ともアートが好きで仲良しです。今日は、2人だけで目黒の東京都庭園美術館に「フィンランド・グラスアート展」を見に行きました。ARちゃんがぜひとも見に行きたいと選んだ展覧会です。 会場の入り口ですぐに見つけたのが、この「キッズ向けワークシート」。 なんだかとても面白そう。 「ARちゃん、これをやってみようよ」とまいちゃんが言うと、ARちゃんもノリノリで「うん!」。 まずは「作品の名前を調べよう」ということで、7つの作品の写真と作品名を

          7歳のARちゃんと美術館巡り②「フィンランド・グラスアート」展で100点満点とっちゃった@東京都庭園美術館

          7歳のARちゃんと美術館巡り①「荒木珠奈展」で家を光らせたりドアを開けたり🏡@東京都美術館

          7歳のARちゃんと大人のまいちゃんは、2人ともアートが好きで仲良しです。 今日は、初めて2人だけで上野の東京都美術館に、「荒木珠奈展」を見に行きました。 ポスターで、光る家の写真や、人が中に入れる黒い球根の骨のようなオブジェが気になっていたからです。 気温35°cくらいある暑い夏。 ARちゃんとまいちゃんは、山手線に乗って出かけました。 上野は行ったことあるARちゃんですが、東京都美術館ははじめて。 まいちゃんが、「こっちだよ」と階段を降りて行きます。 2人ともロッカーにリ

          7歳のARちゃんと美術館巡り①「荒木珠奈展」で家を光らせたりドアを開けたり🏡@東京都美術館

          7月22日開催シンワオークション レポート~佐伯祐三の『街角』がぶっちぎり!2700万円で落札~

          7月22日に、銀座(東京・中央区)のシンワオークションにて「近代美術/コンテンポラリーアート/近代美術PartⅡ」が開催されました。前日までの3日間に開催されていた下見会の様子も含めてレポートします。 オークション当日は、出品される作品の実物を見ることができないので、作品実物の状態に興味がある場合は、下見会でも見ておくことがおすすめです。下見会は、期間中どなたでも予約なしで入ることができます。 下見会場でまず目に入ったのは、川合玉堂の屏風「松籟潮聲秋山遊鹿」です。川合玉堂

          7月22日開催シンワオークション レポート~佐伯祐三の『街角』がぶっちぎり!2700万円で落札~

          テート美術館展で「光」を「アート」として体験☀️「光」の意外な姿に知覚が揺さぶられる!

          形はないけれど明るい現象として目に見える「光」。また、「形」や「色」を私たちに見えるようにしてくれる「光」。視覚で楽しむアートは、この「光」なくして存在することはできないと言えるでしょう。 私たちが生きるためにも、アートを楽しむためにも必要不可欠なこの「光」という現象を、芸術家たちはどのように表現してきたのでしょうか?その過去約200年間の軌跡を、傑出した120点の作品とともに体感できるのが「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」です。 まずはテート美術館の代

          テート美術館展で「光」を「アート」として体験☀️「光」の意外な姿に知覚が揺さぶられる!

          サグラダ・ファミリア聖堂にガウディの「発見」を多数「発見」!天才の創造の源とは?

          140年の長きにわたり、常に設計中・建築中であり続けた「未完の聖堂」サグラダ・ファミリア。当初から、存命中に完成不可能であることを知りつつもその聖堂の建設に全生涯をかけた男こそが、建築家のアントニ・カウディ(1852-1926)です。 ガウディは、スペイン、カタルーニャ地方のレウス生まれで、サグラダ・ファミリア聖堂をはじめとして、グエル公園、カサ・ミラなど手がけた7点が世界遺産に登録されています。約20年ほど前にバルセロナを訪れた筆者は、街に点在するガウディの建物が、カラフル

          サグラダ・ファミリア聖堂にガウディの「発見」を多数「発見」!天才の創造の源とは?