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無感覚な世界で繰り広げられる人工股関節置換術 総監督は麻酔科医③

麻酔科医ってどんなお仕事?


麻酔って何?普通の眠りのどう違うの?
っといったことを前回の記事で書きました↓
無感覚な世界で繰り広げられる人工股関節置換術 その柱となるのが麻酔①
無感覚な世界で繰り広げられる人工股関節置換術 その柱となるのが麻酔②

それでは一体、
麻酔を操る麻酔科医ってどんなお仕事なのか・・・
知っているようで知られていない麻酔科医について
お話したいと思います。
あくまで私個人が外からみた感想です。
(間違っているかも知れません。その時はご遠慮なく
ご指摘下さい!)


私自身、人生初の人工股関節手術を受けるまでは
担当してくださった整形外科医(イケメンの)の名前と存在こそ
初診で知りました、が、
人工股関節手術をする上で麻酔科医の存在が
非常に重要であることは全く知りませんでした。

その麻酔科医の先生入院前日に病室にがわざわざご挨拶に。

「麻酔科医で、ここの副院長もしている◯◯です。」

麻酔科医の直々の登場で、さらに手術の「麻酔」への比重が重いことを
あらためて実感。
ドキドキ。。

でも、とっても気さくで雰囲気がやわらかい方。
きっとすごい、手術と麻酔両方の知見を持っておられるに違いないのに、、
飄々とした先生。。

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先生が病室を去られてから改めて
麻酔科医のお仕事を調べてみました。

すると

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呼吸や心拍数、血圧のコントロールを常にチェック。
必要に応じて輸血も行うとか。

実際私の人工股関節手術でも少し出血が多かった為に、
自己輸血を行ったと麻酔科医から説明を受けました。

(*余談ですが、自己輸血とは、
「手術中に出血した患者の血液を回収し患者自身に戻す輸血」
コスパ最高ーーー!!)

執刀医が人工股関節置換術がスムーズに行えるよう、
また、麻酔で無感覚、無神経の私の体の状態を最適な状態で最後までずっと見守ってくれる、
まるで「おはようからおやすみまで暮らしを見つめるライオン」のような
強くてやさしい縁の下の力持ち。

私の場合は、持病もなくいわゆる健康状態良好で人工股関節手術を受けることができましたが、
人工股関節という手術を受ける人の大半が60以上の高齢者。

この年代は、高血圧、糖尿病、喘息など様々な持病を抱えたお年頃。

そんなお年頃のおばさまおじさまたちの個人個人の症状に応じた注意事項、そして術中に起きる突発的症状にも瞬時に適切かつ迅速に決断することが
求められる麻酔科医。

私がすぴーーーと無意識、無感覚な世界の中で
手術を成功へと導き、意識が戻るまでの数時間の私の肉体の全責任を丸投げされる仕事。
それが麻酔科医の仕事。

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麻酔科医のお仕事は、麻酔の注射をするだけにあらず
麻酔科医のお仕事は、痛みをとるだけにあらず


つねに、執刀医と協力し、時には術中の患者の急変にもベストな処置を決断できる麻酔科医。

そして、手術が成功すると執刀医さんは患者さんからお礼を述べられます。
でも、麻酔科医は直接お礼を述べられることはほぼないと思います。

実際、私も手術が終わり退院のご挨拶に
麻酔科医の方が病室に来られたのでお礼を述べたのを最後。
術後の経過観察は引き続き執刀医の若手イケメンドクター。

「いつか片方の足が痛くなった時はお願いします。
また先生にお願いしますね」というと
「いやあ本当はそんなことにならないのが一番ですけどね」と
優しく微笑まれました。

目立つこともなく、直接感謝されることが少ない立場でも
「人工股関節で痛みのない生活を取り戻したい」という私の願いの達成のために動いてくださった陰の立役者、麻酔科医。

このnoteで改めてお礼をいいたい。

本当はすごいぞ!麻酔科医。
ありがとうございました。


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