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秩父三十四ヶ所観音霊場 二番・大棚山 真福寺 “峠道”


ハイキングコースとなっている山道入り口

四萬部寺を後にした私は来た道を戻る。来た道の途中に真福寺への道があるからだ。実は真福寺、無住の地で普段から誰もいないハイキング道で大体2kmの距離のところにある。そこを入ると途中まで舗装路なのだが、先は悪路になり、舗装されていない道になる…道には雑草が生えていて道幅も車一台が通れるかぐらいの幅なのだが、車の通った形跡がある。

つまりは車でも行ける!

と、言うことを証明している訳だ。私は果敢にも挑戦した…
この時ばかりはセダンタイプの車で来たことを後悔した。道の状態も段々と狭くなり、道路脇は一部にしかガードレールしかなく脇は急斜面…兎に角対向車とすれ違わないように…とヒヤヒヤしながら悪戦苦闘したのを覚えている。

私はやっと着いた!本堂の手前に広いスペースがあり、そこに車を停めた。車を見たが道はぬかるんでいた為か前日の雨であちこちに泥はねしている。キズはないのは良かった。

石を積み上げて作った階段を登り本堂に着く…確かに誰もいないのだが、私は愕然とした。

真福寺。無住で静かだ。

“納経はここから降りた光明寺で行います”

とある…私は無住の地である事は知っていたのだが疑問だったのだ。そういえば女将さんが言っていたな…

『二番の真福寺は誰もいないから道を降りていったところにある光明寺で納経をするんだよ。』

って。またあの道を降りていくのか…と冷や汗をかいた。真福寺の道案内には順路とある方向に車を走らせたのだが光明寺への道は行きよりもこっちの方が大変だった!道はある程度整備されているとはいえ、要所要所で蛇行している。

山道の道。

私は兎に角苦労しながらも車で降り切った。

光明寺、真福寺を管理していて納経はここでする。

私は本堂で読経し、寺務所に行く。私の事を応対してくれたのは若い住職様だ。前に旅館の仕事でここに来た時は彼の先代の住職様だったはずだが…。

『ちゃんとあっち(真福寺)に参拝されましたよね?参拝せずにいきなりここに来る方が多いんですよ。』

と住職様は言う。確かにあの道をショートカットしたくなる気はするが、私は車で行って来た、と言うと彼は驚いていた。

『昨日は雨が降っていたから車で行くのは大変だったでしょう?道は狭いし。』

車を降りた時車は泥はねしていてあちこちが汚れていたし、壮絶な巡礼だったと思う。私は車であの道を走ったんだ!と安堵していた。色々と話したかったが、少し気難しい感じの方だったので、納経をさっさと済ませた。

二番・真福寺の納経印。

この時点でお昼…真福寺への道は近いようで遠く感じた体験だった。
勿論車は泥だらけだったので洗車したのは言うまでもなく…だ。
余談だが、真福寺のある山は標高656mの高篠山の中腹にあるのだそうだ。

《札所二番・真福寺情報》
本尊:聖観世音菩薩
宗派:曹洞宗
御詠歌:廻り来て願いをかけし 大棚の誓いも深き谷川の水

所在地:埼玉県秩父市山田3095(真福寺)
電話:0494-22-1832
(納経所:光明寺 山田2191)

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