美術商集団 坂東商会

“女性の身体は芸術的!”と考える美術商集団・坂東商会です。 リレーイベント“わらしべ長…

美術商集団 坂東商会

“女性の身体は芸術的!”と考える美術商集団・坂東商会です。 リレーイベント“わらしべ長者”のストーリーを中心にセンスのない文才で表現していきたいと思います。 ※会社・団体のフォローや“スキ”は固くお断りします(忠告しておきますが履歴に残りますし御社のイメージダウンに繋がります)

マガジン

  • わらしべ長者

    突然家を失った私。そんな不幸の元、ある人物が救いの手を差し伸べた!私はそんな導きの元、まだ見ぬクリエーター(トレーダー)との出会いを求めて旅に出た… 美術商集団 坂東商会が考えるわらしべ長者の現代風アレンジ!

  • Pride of girls

    女の子同士の恋愛をショートストーリーにしてお届け!恋はミステリー&サバイバル!

  • わらしべ長者外伝・秩父三十四ヶ所観音霊場巡礼

    私は旅の途中で倒れてしまい、ある人の紹介で住み込みの旅館で働く事になった“私”。旅館の女将さんから秩父にはお遍路と呼ばれる“秩父三十四ヶ所観音霊場”という巡礼があるらしい。 そんな中私はお遍路さんを打つ事にした。 実体験を元にアレンジし、小説化したフィクションです。

最近の記事

超能力・難関②

『最近の道は随分と多くなったのじゃな。私達が生きていた時は道なんてなかったからな。』 『そうですね。富士山での事故は少なくなったとはいえ、高山病のリスクが減った訳ではないですからね。』 『高山病?』 『高くなればなるほど酸素が少なくなって身体の中の酸素が欠乏しちゃう山ならではの病気です。』 『恐ろしいな…じゃが…』 『私達は行かないといけない、そういうリスクを回避するには私と麻也は単独で動く事にした訳です。いざとなったらどちらかが試練を受けて…という最悪の事態も考えてますけど

    • 超能力・難関①

      『…つまり、妾と其方と麻と美月は別々のルートから山頂を目指すのじゃな?』 『そうなんです。どのルートも五合目からのスタートにはなるのですがルートの選定はそれぞれに任されてはいます。私達は吉田ルートを、美月達は富士宮ルートを使います。』 『短い距離なら楽ができる…ってことじゃろうか。』 『月姫様…他のルートと違い距離が短い分、アップダウンの勾配があって思ったよりもハードなんですよ。しかも地図でもわかるようにポイントの間隔が長くなってますよね。ですからペース配分は大事って事にな

      • 超能力・分断

        『あら!麻也ちゃん、美月ちゃん…とお馬鹿娘達。』 『誰がお馬鹿娘じゃ!』 『妾達に対する扱いが酷いの…母上。』  私達は旅館“和どう”に来ている。最後の試練の場所がわかったのを報告にきたのだ。 『双樹…流石私達の血筋ね。旦那が亡くなってからずっと探してくれていたんだね。それで高天原って言うの?古い言い伝えだと神様が住まう…地だったよね。その地に通じる入口が富士山にある、って事?』 『そうなんですよ、逢羽さん。でもなんとなくだけど私達も予測はしていたんです。富士山の事。

        • 超能力・帰還

          夏休みを秩父で過ごした私と麻也。 あの経験は私達をまた一歩、成長させるきっかけになった。私達の想い…きっと伝わったはず。 私達は“破邪の御子”として未来を築く…そう決めたのだ。だから私は還ってきたわけだ。魔法学と言う学問は日本や海外に伝わる魔術を研究していく学問。しかしそれは名目…地下奥深い場所で封印されている異形の者の監視と“破邪の御子”の養成が真の目的だ。 私と麻也は講義の後、学務課に行く。学長との面会手続きを取る必要があるからだ。ただ学長は多忙な方で面会をするには学

        マガジン

        • わらしべ長者
          19本
        • Pride of girls
          13本
        • わらしべ長者外伝・秩父三十四ヶ所観音霊場巡礼
          4本

        記事

          超能力・決意

          『そう言えば逢羽さん…逢羽さんって姫様達の乳母だったのはわかるんですけど…年齢ってかなり…』 『あはは。そうなるよね…確かに私は何百歳も生きているのは事実だよ?実はね…私は地上の人間ではないのよ。天上に住む者…うーん…天女って言えばわかるかな、天の羽衣って言う伝説があるじゃない。アレ! 羽衣を最初の旦那に取られた私はその人と暮らすハメになった…私は旦那に羽衣を返せ!と何回も言ったのに旦那は返してくれなくてね、旦那がいない時を狙って家中を探してやっと見つけた羽衣を取り返して家を

          超能力・再会

          三峰山の登山を終えた、私、“安岡美月”と長篠麻也…次は私の番だ。武甲山には私の御先祖、“月姫”様が待っているはず。実は私…月姫様には会った事がない。前に来た時は麻也の御先祖様、“麻姫”様がいたからだ。 『そもそも…武甲山って山は月の領域じゃからな。私は三峰の山こそが我が領域なんじゃよ。』 あの時は入れ替わっていた訳か! 『私らは三峰と武甲の山でひたすら下界を見ていた…見ていたと言うよりも見張っていた、と言うのが正しいな…魔物は封印されたとはいえ、親玉の魔物は未だ内側から

          超能力・旅立ち

          私と麻也は学校に復学した。クラスメートは“お帰りなさい!”と迎えてくれて私達は嬉しかった。 相変わらずだな…この学校も。私達は学校の雰囲気は変わっていない事に安堵していた。 『はいはーい、皆んな静かにして!長篠さん、安岡さん、お帰りなさい。さてHRを始めるわよっ。』 私達はふと…念を彼女に放った。スルッ…彼女のスカートが落ちる、彼女の下着も同時にストンと落ちる。 『安西ちゃん、朝からエッチじゃん!』 『あはは!エロいー!何やってんの!』 私達の能力はやっぱり健在!調子

          超能力・閑話休題

          二つの試練を成就した私と美月。美月と入れ替わりで“喪失症”になってしまった私は親切な旅館の女将さんと旅館で住み込みで働くお姉さんのお世話になっている。美月も試練の後は疲労困憊だったな…美月の帰還と共に私の症状は一気に回復した。 宿泊費はいらないと言う女将さんは言うのだが、すでに一週間も経ってしまい、流石にそれは…と言う事で“短期アルバイト”として働く事にした。 『仲居の仕事は結構ハードだよ。朝早くから夜遅くまで休まる暇もない。一応、8:30から17:00ってなってるけどね。

          超能力⑦・後編

          今、私は旅館でここの女将さんのご好意でお世話になっている。何故旅館にいるかと言うと、駅に着いた私はバタっと倒れてしまい、そこにたまたま居合わせた女将さんに助けられた訳だ。 私は部屋の一室を借り、休んでいたのだ。ただいつも傍にいる“長篠麻也”の姿がない。彼女はある人物に会う為に登山をしている。 『美月ちゃん、入るね。』 扉が開かれるとあの時のお姉さんがいた。 『美月ちゃん、何も食べてなかったでしょ?女将さんがお粥を作ったから食べてみて。女将さんのお粥って凄く美味しいんだ

          超能力⑦・前編

          『試練は三つ。ただ最後の一つは二つの試練を成就しないとわからないし、何があるのかもわからない…気をつけて行くのじゃよ?』 おばあちゃんがいう試練とはなんだろう。そして最後の一つは二つの試練を成功させないとわからない…まずはどうしたらいいか…。私が調べたところ、私の祖先である“麻姫”は関東の山岳部の武家の娘として生まれ、私の住む旭ヶ丘の大名の元に嫁いだのだが、大名は流行病に倒れてしまい亡くなってしまったのだそうだ。そこで彼女は大名の亡き後城主となったのだそうだ。 “…武蔵の

          超能力⑥

          科学の進化は文明の発達を意味する。一昔前は乗り物のスピードを巡って世界中の技術者が躍起になっていたり、残り少ない化石燃料の利用権等をかけて世界の軍事大国同士が争ってた時代なんて本当懐かしい。 化石燃料の枯渇、という問題は電気の技術が解決し、電気◯◯といったものが溢れている。 時は今から100年先の近い未来…部屋のメッセンジャーメイド、つまり家事をしてくれるロボットが私の部屋に入って来た。 『…麻也サン、定刻ノ7:00トナリマシタ。学校ニ行ク時間デスヨ。』 『う、うーん…わ

          超能力⑤

          時は戦国の世、山に囲まれたある場所、“旭丘(あさひがおか)”と“駿河台”…この国では女系一族でそれぞれ、女性君主が国を納めていた。ただこの二人は凄く仲が悪く、些細な事で戦をしていた。理由は…“絹”、山岳部に近い高地では絹糸の生産に必要なお蚕様が食べる桑の葉がよく育つ旭丘…一方でお蚕様が作る繭から絹糸を精製し絹糸を作る駿河台…同じ地域に住みながら利権争いで長年歪みあってきたのだ。 まずは旭丘…女性城主、長篠の麻姫。  『姫様!また駿河台の使いの者が…』 『何じゃと?またか…

          超能力④

          ハワイという場所はとても開放的で観光に特化した地域でもあるので人類の坩堝と化しているが…日本人はかなり多い。 翌朝…日本では夜だが、私はビーチを歩いてみたくなり、隣で寝ている美月を起こそうとしたが、旅の疲れで起きなかったのでそっとしておいた。この部屋はシングルベッドが二つ、一応ツインルームなのだが、何故か美月は私のベッドの中で寝ている。でも私は嫌じゃなくて逆に嬉しかった。 部屋にはバスローブがあってそれを着て寝ていたのだが、バスローブの紐は解けていて私の裸…肌けている。下

          超能力③

          私、“長篠麻也”と安岡美月はふとしたきっかけで親密な関係になり、付き合う事になってもう一年…私達は三年生になった。校内では私達の仲を知っていて、公認カップルとして認識されている。 そして私達には誰にも言えない秘密がある。それは… “私と美月は超能力という力を使える能力者である” ということなのだ。私達だけではない、私と美月の一家全員能力者一族だったりするのだが、それはさておき、三年生…いや校内最大イベントの“修学旅行”を控えている。休み時間の教室は修学旅行の話しで盛り上が

          超能力②

          ふとしたきっかけで仲良くなった、私“長篠麻也”と、安岡美月…実は私達には誰にも言えない秘密がある。世間では超能力と呼ばれるもので超常的な力で色々な現象を起こす事ができる能力者でもあるのだ。 事の発端は美月がうちの学校に転入してきて彼女に能力でちょっかいを出した事が仲良くなったきっかけだ。 とある日の昼休み美月が一枚のビラを持ってきた事から今回のストーリーが始まる。 『麻也、麻也!今度、駅前にモールがオープンするんだって。前から駅前って工事してたから何ができるんだろって思っ

          超能力

          私、長篠麻也は電車通学をしている17歳の女子高生で、最寄り駅の三つ先の女子校に向かおうとしているのだが、向かいのホームにいる見知らぬ女性にある事を試そうとしている。 実は私…人には言えないある力がある。それは手を触れずに物体を持ち上げる能力、所謂“超能力”を持っている。専門用語でいうならテレキネシス、というやつだ。 と、いうのも向かいにいる女性、大抵は同じ時間にホームで見かけるのだが、前にジュースをかけられた事があって謝りもせずにその場から逃げた事があった。ただ彼女、最近は