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コピペも知らないのにプログラマになれるのか?

こんにちは、Artista Programming School の青柳です。
今日は、「プログラマには興味あるけど、コンピュータの事何も知らないから無理かも」と思っている方に向けての投稿です。

コンピュータ業界での初仕事!

私がコンピュータ業界に入ったときの話です。最初のお仕事は、大量にあるネットワーク機器に設定を入れるという作業でした。機器の設定と言っても、設定の中身を理解していたわけではありません。というより、何もわかりませんでした(笑)
幸い、設定はどの機器に対してもほぼ同じでしたので(IP アドレスだけは一つずつ異なる値を入れていった)、渡されたテキストファイルをコピーして、機器に対してペーストするだけという簡単なお仕事でした。

コピペ?なにそれ美味しいの?

私は渡されたテキストファイルを一生懸命入力していきました。ええ、もちろん手打ちで入力していきました。「お?業界に入る前にタイピングだけでも練習しておかないとなと思って練習していたから、ちょっとは成果が出ているかな?」なんて思いながら。そんなときに、作業を見ていた先輩が話しかけてきました。

先A:「それさ、コピペ(Copy & Paste)すれば大丈夫だよ。」
私:「こ・ぴ・ぺ?」

そう、私は業界に入ったときにコピペ(Copy & Paste)というものを知らなかったのです!なるほどね、教えてくれた先輩に感謝しつつ、コンピュータって便利なんだなと関心していました。そして、爆速(当社比)で設定作業を片付けることに成功した私は、「コンピュータ業界でもなんとかやっていけそうだな」という謎の自信を持ったのでした。

コピペ習得翌日に打ちのめされる

次の日も大量の設定作業が待っていました。コピペを習得した私に怖いものはありません。今日はきっと一番に仕事を終えて「あいつは新人なのにデキるやつだ」と思われてしまうかもなんて思いながら作業をしていたかもしれません。そこに現れた別の先輩が放ったひとこと。

先B:「コピペなんてタルいことしてないで Ctrl+C、Ctrl+V でやれよ」
私:「昨日、右クリックしてコピーを選択して・・・」
先B:「いいから Ctrl+C、Ctrl+V でやって」

このひとことで大混乱に陥りました。一昨日は右クリックからコピーで良かったのに、今日になったら右クリックは駄目なの?なぜ?どうして?
ショートカットなんて高級な機能を知らなかった私は、同じことをやっているということになかなか気づけませんでした。そして、コピペというのは皆当たり前のように知っていることで、私はそんな事も知らなかったのかと打ちのめされました。
ああ、転職する業界を間違えたのかも・・・昨日の自信はどこかに行ってしまいました。

そんな私も今では立派なプログラマ

それから月日は過ぎ、私も一人前のプログラマになりました。更には、会社から独立してフリーランスとなり、今は自身でソフトウェア会社を立ち上げ社長になんかなっちゃってます。(プログラムが好きなので、社長なのにプログラムを書いている笑)そして、自分で書くだけでは飽き足らず、プログラミングスクールを立ち上げて人様にプログラムを教えようなんて事をしています。
当時を知っている人からしたら「え?あのコピペすら知らなかった奴が?」ということになるんでしょうね(笑)

重要なのは「今」の知識ではない

プログラミング業界を諦めようとしていたあなた。この記事を読んで勇気づけられたことと思います(笑)
プログラマ(というよりエンジニア全般)にとって、今現在どれだけの知識を持っているか?は重要ではありません。世の中、知らないこと、わからないことのほうが多いのです。プログラマにとって大事なのは、知らない(わからない)事を素直に認め、少しずつ足りない部分を勉強をしていく姿勢です。

プログラマになりたいという方はぜひ!


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