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湖と鳥と青年の夢

ダライ・ラマの夢を見たすぐ後の夢も印象的だったので、記録をします。きっと絵画のアイデアにつながりそうな気配がします。

そこは、広い湖の見えるレストランでした。僕はフロアー担当で、ワインや料理を運んでいました。貴族やセレブの方々の集まる超高級な空間でした。僕は仕事に専念しながらも、その煌びやかな人々に驚嘆していました。

突然、その場にいる数百人のお客様が、一斉に湖に注目しました。湖の中心には高い「飛び込み台」があり、その先端に筋肉質な青年が佇んでいました。

僕はその飛び込み台周辺にいるお客様に料理を運ぶついでに、その青年の姿をまじまじと見つめました。青年は、手招きをしました。僕はフラフラと近くまで寄って行きました。

青年は手を大きく広げたかと思うと、キキキキキキキーー!と甲高い声をあげ、折り紙のようなものを湖に向かって放り投げました。
一枚、また一枚、すると折り紙は鳥のような姿に変わり、湖の周りをクルクルと旋回しはじめました。

大きな太鼓が、ドンドンドン!と鳴り響きました。僕は持っているトレイを落としそうになりました。
青年は、キッっとその鳥たちをみて、リングのようなものを掴み、狙いを定めて、鳥たちに向かって投げつけたのです。

ギュルギュル!っと唸り声を上げながら、リングは鳥を撃ち抜きました。鳥はバラバラになり、湖に落ちていきました。
二投目は外れました。三投目以降は撃ち抜きました。
その度に、周りを取り囲む貴族たちは、固唾を飲んで様子を見守っていました。
十投を投げ、半分以上は成功?しました。間違いなくそれは「神業」でした。何よりも青年の物静かな佇まいが、巫女のような、神聖な儀式を垣間見ているような感覚になりました。

青年は役目を終え、レストランの客席を横切って帰っていきました。その顔を間近で見ると、中学時代の友人・Hくんに似ていました。きっとそうだと思い、話しかけました。彼は不思議そうにこちらを見ていました。周りの貴族は、訝しげにその様子を見ていました。場違いだと言わんばかりに。
でも僕は、誇らしい気持ちでした。彼はきっとHくんだ。なんて素晴らしい役割を全うしているんだろう。僕もこの場にいれたことは、光栄なことだ!と。

そこで目が覚めました。
おしまい。

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