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アートへの私的解釈(学術)

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イメージ・コンテンツを制作する事は、視覚を通過して、人の心に問いかけることが一番のポイントだ。 人の心に問いかける事は、感性の同一性を得るということで、国境、時間という領域を超え… もっと読む
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#人生を変えた出会い

#2)Luc Tuymans-感性のうつろな画面

リュック・タイマンス(Luc Tuymans、1958- ベルギー) アーティストであり、映画、写真、そ…

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映画「八月の鯨」レビュー

映画「八月の鯨」レビュー(The Whales of August) リンゼイ・アンダーソン監督 アメリカ 19…

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ルイス・ブニュエル監督 - アンダルシアの犬

アンダルシアの犬(Un Chien Andalou) 制作は1928.5 - ルイス・ブニュエル監督 ルイス・ブニ…

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映画「泥の河」- その私的解釈

映画「泥の河」- その私的解釈  モノトーンで表現される戦後の動乱期、そこに登場する人々は…

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「リトアニアの旅の追憶」ジョナス・メカスの映像を顧みる

個人映像(実験映画)の名作を顧みる。 「リトアニアの旅の追憶」 ジョナス・メカス監督 87m…

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感性に年齢はない- グランマ メアリー・ホー

感性に年齢はない。 それは、感性は教育されるものではないからだ。 それにしても、表象(表…

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鳥籠を手に取り下げて友と我鳥買ひに行く大塚仲町 - 会津八一

とりかごを てにとりさげて ともとわが とりかひにゆく おほつかなかまち (鳥籠を手に取り下げて友と我鳥買ひに行く大塚仲町)  斑鳩 - *会津八一 大塚仲町は、現在の文京区大塚4丁目あたり、そして、富士見坂 (不忍通りの大塚二丁目-五丁目)から、坂下通りに曲がったところに、しもた屋造りの小鳥屋がある。いや、あったと言ったらよいだろうか・・・それは、今、取り壊し中だ。ビルになるようだ、それが時の流れかなと思いつつ・・・ 今まで、ここに、そういった家屋があったことが稀有だったの

NHKの「戦争への歩みから何を学ぶか」とは?

8/15は、終戦記念日だ。 以下は、昨年(2018)の今日のことだ。 NHKラジオの終戦の特集番組で、 …

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漱石 - 夢十夜 第六夜 運慶は生きていた

夢十夜 第六夜 運慶は生きていた (註)夢十夜、それは、漱石が、人とその周辺の本質を無意識…

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UI/UXデザインのベースにあるもの - アフォーダンスとは

アフォーダンス(affordance)とは、 「環境と動物の視覚の関係を生体学的に定義したもの」=「環…

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ジョン万次郎は運命を自ら引き寄せた。

#イメージと文化を考える 中濱 萬次郎(なかはま まんじろう 1827 - 1898) ジョン万次郎は、…

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バスキアと色彩

バスキアと、その色彩を考える バスキア(Jean-Michel Basquiat, NY/1960-1988) 描画のパラダ…

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「父」パードレ・パドローネ -解釈

「父」パードレ・パドローネ(伊-Padre Padrone) 1977年-イタリア 監督:パオロ・タヴィアー…

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イタリアの戦後-「自転車泥棒」解釈

映像のリアリズム「自転車泥棒」解釈 Intro - イタリアも、日本と同様に、第二次大戦の敗戦国である。 「自転車泥棒」1948年                        イタリア - ヴィットリオ・デ・シーカ(Vittorio De Sica, 1901 - 1974) 第二次大戦の敗戦国イタリアのネオ・レアリズモ(文化運動)の作品。 悲惨な失業の末、役所の広告貼りの職を得たアントニオは、その仕事に不可欠な自転車を盗まれる。警察にも相手にされず、6才の息子(ブルー