(今日のART)マリック・シディベのポートレートを通して #2
写真家マリック・シディベのポートレイートを通して
マリック・シディベ(Malick Sidibé,1936~ 2016/写真家・アーティスト)
モノトーンのポートレート写真を通して、マリ共和国の首都バマコでの日常生活を記録した。
そのポートレートを通して、多くのイメージと文化を感じる事ができる。ただ、その写真は膨大な量なのだ・・・
ポートレート2選
Les nouveaux circoncis(The new circumcised)、1983年
ゼラチンシルバープリント、2003年プリント
50×40cm
Sans titre(Untitled/無題)、1962-1981
ヴィンテージシルバープリント
22×18cm
首都バマコ(Bamako)での日常生活と若者の文化を記録
マリック・シディベは、多くのモノトーンのポートレート写真を通して、生まれ故郷である、マリ共和国の首都バマコ(Bamako)での日常生活と若者の文化を記録した。
そのスタイリッシュなシーンは・・
写真家マリック・シディベのスタイリッシュなシーンは、1960年にフランス植民地支配から解放された後、国の成長期の流れを捉えています。(その作品のタイトルもフランス語・・)
彼の写真は、歴史的記録であり、マリ共和国の新しい国民的アイデンティティへの先駆けでもあったのだろう。
マリック・シディベの作品は、グローバルに収蔵展示される
そして、マリック・シディベの作品は、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ローマ、ジュネーブ、ロサンゼルスで展示されている。
具体的には、そのマリック・シディベの写真は、MoMA(NY)、The Metropolitan Museum of Art(NY)、Art Institute of Chicago、The Studio Museum in Harlem(NY)、国際写真センター(International Center of Photography/NY)、ストックホルム近代美術館(Moderna Museet)などのコレクションに属している。
アフリカ人ではじめてのヴェネツィアビエンナーレで金獅子賞
2007年、マリック・シディベは、ヴェネツィアビエンナーレで金獅子賞を受賞した。それは、最初のアフリカ人であり、最初の写真家だった。だた、この事象については、人が選ぶものであるし、あえて、作品の極(質)から選択するものだ。であるから、ここに、それを記載すること自体に問題もあると考えられるが・・・
Malick Sidibeと二眼レフカメラ
Malick Sidibe
マリック・シディベの表情は、人間的である。そして、手にする二眼レフは、相手の顔と直接、対峙しない。ファインダーは下を向いて覗く仕様だ。それも、このような穏やかな肖像画を撮るときに大きな要素かも知れない。(それは、ハッセルブラッドも同様かも知れないが、それは高価だ・・・)その二眼レフならではの効果は、女性写真家ヴィヴィアン・マイヤーもそうかも知れない・・・
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