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入院前後の覚書(3)耳栓編

入院当日は、とりあえず痛み止め座薬で痛みが和らぎ5人部屋の窓際に寝かされた。元々どこの部屋も大きな声を出す患者がいることと、一人部屋は差額が日額約15,000円ということで、一人部屋に入れるはずもなく、

「どうしてもうるさくてダメだったら言ってください」と言われて、5階の大部屋に入った。

その晩は案の定眠れなかった。その騒ぎとは?ま、これは体験した人にしかわからない、凄まじいものである。隣のベッドの高齢の女性は24時間(これは大袈裟ではない)あーあーうーうーうーんと大声で唸り続ける。

少し静まったかと思うと今度は、いびきがすごい。ゴーゴーゴーと響き渡る。私は次の日の主治医の回診に、「検査結果が出たらすぐに退院させてください」と頼んだが、

例の大阪弁で、「経過観察もせなあかんからな、週末はおらんとな。また、月曜に話しよな」とやわらこうに言われると、「ま、そうですねえ。週末はしょうがないですね」と引き下がった。

「当たり前や!なに言うとるんや!子供やないんやからな、耳栓でもこうてきてもろて、対処せんとあかんわ」と、これ私の心の声。

何や変な大阪弁かもしれへんけど、こんな気持ちや。

というわけで、まずは検査や結果の話の前に、大事な大事な耳栓の話しよかー。

私は北九州生まれで大阪、東京に中3の時親の転勤で連れてこられたので、九州弁でも大阪弁でも東京弁でもない、どこの言葉かわからない言葉を喋るが、父は京都弁、母は山口県のなんというのか?訛りがあったので、年齢を重ねると、西の方の言葉がええなあ。と思う。

というわけで、長女に事情を説明してまず、コンビニの耳栓を差し入れてもらった。

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まあ、これが使い物にならず、介護士に布製ガムテープを持ってきてもらってこのようにした。2個ずつ両耳に入れた。

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この写真を長女と次女とのグループラインで送ると、「爆笑した」と返ってきた。そりゃそうでしょ。私も自分で爆笑したもんね。

これって喜劇でしょ❣️

でもこれは結局あまり効果がなく、眠れない。隣の凄さに加えて、5人のうちの計3人+遠くの病室の男の人が、延々と騒ぎまくっているのだ。夜中ですよ!うるさいよ!しずかに!と看護師や介護士が言ってもどうやっても、夜中中、ドタバタが続いた。

これはもう、悲劇と思ったらおしまい。私自身も被害を受けてしまう。何とかこの悲劇を笑い飛ばしたい。

人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。        -チャップリン-

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二つ目は確かアマゾンで買ってくれたもの。これは良さそうだったが、耳穴用のSとフック用Lを取り替えて繋げたが、耳穴に入りにくいのと夜中に外れやすく、またガムテープを貼ったが、あまり音を遮断しない。1個目と変わらない。

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というわけで、3個目は長女が楽天ポイントで買って病院に送りつけてくれた、1,400円のこのタイプ。これが決定打だった。隣の大声が遠くに聞こえる。しかも、夜中に落ちにくい。いや慣れてきたら全く落ちなくなった。

これで安眠を勝ち取った。このような、人類の役に立つ商品を開発して商品化して売る。素晴らしいですね❣️

ありがとう😊

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