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山での暮らし 一番好きな庭にいる時間

お隣のおじさんとおばさんが都内からやってくると、いつも心強くなってやる気が出てきます。

山での暮らしは、気持ちよく暮らしていくために、力や知恵を使うことが多いのですが、時々自然の強さに圧倒されたり、自分ではできないことに気落ちしたりすることもあるのです。

できる限り無理なく楽しく自然に暮らせるように工夫することは、基本楽しいのですが、時々きついこともあります。

自然の力は偉大です。
人間なんて小さなものです。

でもそんな時に、おじさんと話して、「そんなの大丈夫だ〜」と言われると、それで結構気持ちが落ち着いて、前に進むことができたり、力仕事も楽しくできる時が多いのです。

きょうもそんなことがありました。

おじさんが来たので、先延ばしにしていた薪ストーブの煙突掃除をする気になり、梯子を借りに行きました。(脚立を持っていないのでいつもお借りしています)

「いいよ〜」と言いながらそのままついてきてくれたおじさんは、やり方を色々と教えてくれて、煙突の中からススを掻き出す作業も手伝ってくれました。

私が「毎年これがすごく大変・・・」というと、「こんなの大変じゃないよ〜」と。

80代のおじさんのその言葉を聞くと、なんだか気持ちが楽になり、山で暮らす豊かさを味わうための煙突掃除くらい大丈夫だ〜と、私も思えるのですから不思議です。

うちの小さな薪ストーブは、東北の震災があった時に、電気もガスも通らなくなった時のことを考え、予備として設置しました。
なので、お店で売っていた一番小さなストーブです。
普段使いにするつもりはありませんでした。

ヨガの教室は今でも灯油のファンヒーターを使っていますが、冬の夜は、薪ストーブを使います。

使ってみると本当に暖かいのと、ここは山なので、裏の放置されている山に行けば、落ちている枝がたくさんあること、拾えば山もきれいになるし、わざわざ薪を買うことはしないで、自分で拾ったり、剪定した庭の木を使うくらいでやっていこうと思い、何年も経ちました。
時々庭師の友人が「薪が出たよ」と、うちのストーブのサイズに切って持ってきてくれるのも本当に助かります。


たくさんあるように見えますが、結構使うのでいつもたりません。


煙突掃除が終わったので、裏山で落ちている太めの枝を拾い、少し薪を作りました。私は電動鋸は使えないので、普通のノコギリで切れる太さのものだけです。

とても原始的ですが、無理をせず、できる範囲で、なるべく自然に生きるのが私の心地よい生き方です。

先日はガス屋さんが、電気代とセットで割引になるという宣伝に来られましたが、私が電気料金表を見せたら、「節電ありがとうございます!申し訳ありません、この金額だと割引対象にはなりません」と言って帰られました。

面白かったのは、「節電本当にありがとうございます!」と、何度も言われたこと。

私は自分が節電をしているつもりは全くないので、「これ、うちの普通ですから、節電していませんよ」と言いましたが、聞いていないようでした。

多分私の暮らしは、大多数の日本人の暮らしとは少し違うのかもしれません。

豊かさという感覚が違うような気もします。

私は小さなお庭に出て、植物たちといる時間が一番好きですし、自分で着る服や食べるものを手作りしている時間が大好きです。

暮らしを創っているというか、自分の中にある「生きる力」を感じられるからかもしれません。

大根が少しできてきました

今まで私が作ってきたこのお庭には、お花も果樹も、野菜もハーブも色々と混ざって少しずつ存在しているのですが、私はとても調和していると感じていて、美しい世界ができているなぁと自己満足に浸っています。ヨガクラスの生徒さんたちも、お庭を通ってくるのが嬉しそうです。

まるで自分とお庭が同じ周波数で振動しているように感じます。(笑)

最近、「畑は小さな大自然そーやん」というYouTubeを見つけて、草マルチのことを知ったので、本当に小さなスペースですが、また野菜を育てることも、疲れて嫌だった草取りも、気持ちが楽になり、楽しめるようになりました。
この人の世界観が、とても好きです。いつも頷きながら勉強しています。共感することばかりです。

「うんうんそうだよね、やっぱりそれでよかったんだ」と。

お庭から見上げる空も好きです


薪づくりが終わり、栗の甘煮でまたロールケーキを焼きました。

おじさんにお礼で持っていきます。

これは前回焼いたもの。お花は庭のホワイトジンジャー


それでは今日はこの辺で。

Thank you !


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