スパイダーマン・ノーウェイホーム モロネタバレあり 見た人向け
ネタバレしかないです 警告はしましたよ
まずマット・マードックがしれっと出てきて、超感覚発揮して家に投げられた石をピーターより先に掴むって魅せ方が素晴らしい!!!
出番もあくまでもカメオとしてその場だけなのもスケール感として合ってる
ホークアイのキングピンも楽しみ
そして予告詐欺で、実際ウォンはしぶしぶ記憶消しに納得してくれてたのもいいし、おまえがソーサラープリーストになっとんかい!っていうストレンジの自由度を確保してるのも素晴らしい
ドックオクのアームにアイアンスパイダーのナノテクつけることで、あんなにマグワイアピーターが苦戦したアームを一瞬で無力化してみせるの
2002年から20年経っての技術力の進化というかMCUのインフレというか...
ずっと楽しみしてた黒い新スーツがただいつものを裏返しただけって....コードがはみ出てたりするの なるほどねと溜飲が下がる
そしてサムライミ3以降のサンドマンがスパイダーマンをエレクトロから守ってくれる。ってもうここで嗚咽
安易に全員が敵対時から移動してくるわけじゃないの至高
ヴィラン全員確保からの、お前は既に死んでる、お前はしらん合戦は
こんなの同人誌かよ....
ストレンジの幽体離脱を、謎の蜘蛛パワーで耐性?あるのなんでもありかよ!!
ミラーディメンションの魔法っていう非科学を科学というか数学で看破してみせる頭脳戦も見せてくれて、戦闘をワンパターンにしない粋さよ
ヴィラン全員を一部屋に集めた状態も笑いどころ多すぎるし、オズボーンがすっかり癒しキャラ化してるし、紫のパーカーで元のコミック衣装に寄せてるのも、2001年じゃダサくなってしまう手法を、今カッコよく見せるセンスも素晴らしい。エレクトロも
そして一番危惧してた、ドックオクの善性をどう扱うのかを結構早い段階で、制御チップをトニーの遺産から作ってしまうMCU&ピーターの技術力たるや
お帰りオクタヴィアス博士!そして正気のオズボーンとの会話でもう何度目かの涙が....
アークリアクターを利用してパワーアップするエレクトロも解釈一致というか、ここでもMCUの積み重ねを活かしてて感嘆のため息
そして、これまでのスパイダーマン映画で一番地味なグリーンゴブリンを一番恐ろしく、邪悪に描く展開...メイおばさんまで失うことないじゃんと、作り手に純粋に怒りつつ
まさかのネッドとストレンジの絡みが伏線として、魔法の指輪ありとはいえポータルを開き....
キターーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
アンドリュー・ガーフィールド!!!!!!
本当のスパイダーマンか確認するくだりから、部屋のマジモンの蜘蛛の巣を掃除させるっていう、一気にMCUのスカし空気に馴染ませる手腕
そして一番のメインディッシュ!!!!
トビー・マグワイア!!!!
凄い!ここ最近映画でほとんど見てなかったしCGで補正とかしてるのかもしれないけど、完全にあの頃からそのまま歳を重ねたようで、嗚咽
全員でトムホを慰めつつ、この前スパイダーバースで見た、スパイダーマン同士だからわかる辛さの共感と先輩からの諭し
でもやっぱりスパイダーバースとは年季が違うので、説得力と納得度の高さたるや
「そうだよな....ベンおじさんも、グウェンも...俺たちはどう失って立ち上がったのか知っている!」と頭の中で映像が反芻されて泣く
からの化学オタ3人がみんなでヴィラン治療装置の開発する流れとか(マグワイアはその要素ほぼなかったけど...)
ハードル上げ過ぎないように、まぁ出てきても最後にちょっと助けてくれるぐらいかなぁ。と思ったらがっつり絡みつつホームのような温かみもあり
お約束?のピーター!で全員が反応するのも、ベタすぎるけど、笑わざるを得ない
JJJの出番も結構多かったし、ピーターが改変後の世界での決断に影響を与えるのもJJJのニュースコメントだったり、すごく良い出方だけど、コミカルな場面が無くて 今後出番あれば奥さんからのしつこい電話シーンとかあると嬉しいな
マグワイアだけ体内から糸でるネタもしっかり触れつつ、多くの評論家がドヤ顔で間違ってる「射精のメタファー」とかも茶化しつつ(まだフロイト引きずってる評論家反省しろよ)
サンドマンが砂嵐になるところ、治療するところ、オクタヴィアとの会話のとこでしっかりダニー・エルフマンの劇判使われてて(砂嵐化は意識してただけで、今回のオリジナル曲だけど)すっごい感動
特にオクタヴィアの「私がやる」の流れは、まさに2の太陽炉を止めようとするくだりのリフレインで
彼のヒーロー性を余すところなく発揮してて
サムライミ版2がいかにヒーロー映画として重要で名作なのかをMCU制作陣もしっかり把握してる展開で
そこからの「太陽の力が....」「あなたの手の中に」でコンマ何秒かミスリードしておいてからの
オクタヴィアスとマグワイアの「また会えてよかった」とかこっちのセリフですよと
さらに「成長したな、どうだ調子は」「努力してます」って
ここ2で、二人が最初に出会ったときにオクタヴィアに「努力しろ、知性は特権ではなく授かりものだ」って言われたときの流れも汲んでて
もうどんだけライミ版のこと贔屓してくれるのと
2がオールタイムベストに入ってる自分にとってもうこれ以上ないファンサービスでここが一番泣いた
20年越しにまさかサムライミ版が”ホームカミング”してくれるなんて....
本当に、本当にありがとうございます
アメスパはあんまり興味ないから飛ばして....
とはいいつつ、ここは予告段階で予想しやすかったけどMJ落下をガーフィールドが助けるくだり
でもサッと終わるんじゃなくて、ガーフィールドがびっくりするほど上がった演技力で、万感の思いで言葉が詰まるあの表情は、そりゃ泣くよ
そしてついに最後のグリーンゴブリンとの、2002年では出来なかったカッコイイ殴り合い
からの、グライダーで再び...ってところを
ガーフィールドに続いて、今度はマグワイアが悲劇を繰り返させない。というこのバランスたるや
殴ってるときのトムホも、ネットフリックス映画の「悪魔はいつもそこに」より数倍怖い顔の、彼も本当に演技力高まったなぁと
そして全員からの自分の記憶を消す際のストレンジとの会話もベタで良かったし
その後のMJやネッドとは関わらないことを選ぶっていうメイおばさんから受け取る、MCU3作重ねて、さらに映画5本分の重みを経た
「大いなる力には大いなる責任が伴う」をもう一度実感させて辛い
けど自己犠牲こそがヒーロー及び、なによりスパイダーマンの軸なので
(だからアメスパ1が大っ嫌い。2でようやく”なされる”けど2本でやっと1作分ってどうなのよ)
また、一番懸念してたSONYとの駆け引きも
トムホはしっかりとMCU世界に残りつつ
非常に孤独な状態から、実質ピーター・パーカーの存在は消えて
スパイダーマンとして、スーツも赤と黒じゃなく、赤と青に原点回帰し
再起して終わり。と結構トムホ側としてはビターなオチのつけ方で驚き
そしてEDで流れる
de la soulのthe magic numberは
Three Is A Magic Numberのサンプリングなので
3の意味とか、今風にアレンジってダブル、トリプルミーニングにかかってて
選曲センス半端ねぇ
そしてまたまた懸念してた、1も2も出来悪かった「ヴェノム」シリーズとの絡みも
カーネイジのラストで、無理やりすぎる後付け設定?でシンビオートの多元宇宙移動してきてエディがMCU知識つける中、なぜか急にまた世界移動しちゃって
見事にMCUからあの不出来なエディとヴェノムを排除しつつ
シンビオートの一部だけを残すことに成功。とあまりにも素晴らしすぎる展開
不純物混ざらないか心配で仕方なかったけど、いい要素だけ残すアイディア出したの誰だろ...一杯おごりたい
SONYもこれでよく抗議しなかったな...
エンドロール後のオマケはただただストレンジ2の予告トレイラーで驚き
これならマグワイアとガーフィールドが帰った後の世界チラ見せ。とかしてくれればいいのに...
なんて文句が、最後ただのトレイラーじゃん!くらいしかなくて
もうなんて感謝すればいいのかわからないほど
エンドゲームよりも扱いもまとめ方も難しい要素だらけなのを
MCU印の交通整理力がこれでもかと発揮されつつ、異常なまでのファンサービスでもう鳥肌立ちっぱなし、泣きっぱなしだった
お祭りしつつ、スパイダーマンの本質を貫きながら
トムホスパイディとしての成長も描き、そしてビターな終わり方と
こんなに完璧なことある???????
本当にオクタヴィアスとマグワイアの会話は、本当に、本当にありがとうございました
もうこれ見れただけで、この映画何点!とかそういう数値化できません
ありがとう...本当にありがとう
MCU最高ォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
P.S.
今回の一連の騒動はピーターの未熟さ、純粋な善性が原因だけど
これをトニーとか、IWのクイルとかぶせて語る人が出てくるかもしれないけど
それは全然違ってて
トニーやクイルのやらかしは、ある種作り手が楽したような、でもキャラクターの擁護もできるギリギリの展開だったのに対して
今回のピーターの「死ぬと分かってる人をそのままにしたくない」っていうは
スパイダーマンに登場するヴィランは基本的にヒーローの鏡像として描かれてて
「大いなる責任」を負わなかった自分を救う自己救済の面があって
その甘さにしっかりと付け込むゴブリンが、メイおばさんを殺し
その喪失をもって大人になる。って
やらかしが手段ではなく、しっかりと物語上のテーマや、スパイダーマンの本質に繋がってるから
安易に同じ流れだからといってトニー・スタークやクイルと同じように語ってはいけない!
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