ポジターノ アマルフィー ラヴェッロ

アマルフィー海岸をバスでナポリから一路向かう。海岸ぞいにくねくねと小さめのバスで向かう。ナポリでスフォリアテッラばかり食べていた私としては、ちょいとバス酔いしそう

まずは、ポジターノあたりでバスが止まっていわゆるわかりやすい「絶景ポイント」的ところで下される。「アマルフィの真珠”と称される美しい町が「ポジタ―ノ」です。世界中から観光客が訪れるアマルフィきっての観光名所で、特に夏場はバカンスを楽しむ人々で賑わいます。町のシンボルとなっているサンタ・マリア・アッスンタ教会はマヨルカ焼きの大きなクーポラ(丸屋根)が美しく、中には伝説の聖母子像が鎮座しています。」というガイドブックの内容でした。

実際に見ると「そんなもんね」というイメージだったのですが、
写真に撮ったら「おお!!これこれガイドブックと同じ」
という景色になっていて驚いた。
寒かった・・・風ビュービューな上に曇り(時々雨)
さらに、移動のバスがとにかく寒い・・・紺碧の海に透き通る青空に白い雲!!というコントラストを楽しみたかったら「夏」が良いです。本当に「夏」にお勧めいたしますが、夏は人が多すぎて・・道も大渋滞して・・・。あ・・伊豆みたいな感じね。って本当にそうらしい。バスで1時間?というぐらいしか乗っていないイメージでしたが、夏はこの道が5時間とかかかる場合があるらしい😱

(写真:四宮 うらら さんの投稿をトリミングして利用)

これはポジターノの街。こちらの角度から写真は撮れなかったのでお借りした。
街には教会が必ずと言っていいほどある。その時にこのように上のドームの部分の色がその街によって違う。船から「あの教会のいろは00ね」とわかるようにだそうです。へぇぇぇ

ポジターノの街の名前の由来は色々ある。

①聖母像が教会から聖母子像の絵画を持ち去ろうとしたところ(12世紀ごろ)海が荒れて船が沈みそうになる。海賊は大嵐の中で「Posa Posa(置いていけ)」という声をきく。海賊たちが聖母子の絵画を浜へ下ろしたら嵐が収まったという。そこから変化して「ぽじたーの」と言われたとか

②「傾斜した、岩がちな」地形をさす"Pas-Tanaos"というギリシア語

③ローマ時代の解放奴隷の住む場所"Posidianum"

④ポセイドンの愛した美しく可憐なパジテア"Pasitea"にこの地を贈ったという説

またバスで15分ほどするとアマルフィーに到着した。
ちなみに、アマルフィーも色々伝説がある。
①ギリシア神話に登場するヘラクレスは、愛する妖精と一緒にとても幸せに暮らしていました。

その妖精が若くして突然亡くなり、心底落ち込んだヘラクレスは、

彼女の亡骸を埋葬するため神聖で美しい場所を探したところ、この海岸に辿りついたといいます。

このようにしてヘラクレスが愛する妖精を埋葬して以来、太陽が光輝く美しい街が誕生し、アマルフィと呼ばれるようになった説
②このアマルフィーを興した人たちが通過してきたとされるメンフィ(Menfi)という地名からアマルフィーと名付けられたとの説

道の途中に、アマルフィーの街のミニチュアがあった。すごくよくできているのですが、車通りが激しくてちょっと見るのが危なかったのでサッとみて移動。

街並みをふらりと少し散策する。守護聖人聖アンドレアに捧げられたアマルフィ大聖堂は、ドゥオーモ広場から階段を上った場所にあります。とてもわかりやすい場所にあります。

教会はカラフルな大理石で作られている。とにかく、中は素晴らしいので是非みてほしい。天気が悪くて本当にくらい。
フランスの教会とかは窓とかステンドグラスが多いので中が明るいことが多い気がします。
そのため写真が暗くてよく写っていないので、ぜひググってください。

イタリアの教会って窓が少ないような気がする。アマルフィ大聖堂のクリプタ(地下礼拝堂)に、聖アンドレアが眠っています。この祭壇の下に眠る聖人の遺体が奇跡を起こすと信じられてきました。ありがち・・・(不信心者・・・ですみません。)教会で少しゆっくりみた後に。お菓子と食べ物を探しに行く。海で泳げないし本当に何もやることがない。
ANDREA PANSA(アンドレア・パンサ)のデリツィア・リモーネ(Delizia Al Limone)が有名とのことで行ってみる。と言っても、階段の降りたところにあるのですぐにわかる。とりあえず、寒いけど、立ち食いもできないしトイレにもいきたかったので、カフェにすることにする。

思わず、クロワッサンを食べたくなるけど、スフォリアテッラはもう食べすぎたので、アマルフィーで有名といえば、スフォリアテッラとデリツィアリモーネらしいので「デリツィアリモーネ」を頼む。

ドーム型の可愛らしいルックスですコーヒーを飲むとまたトイレ問題になるのですが、寒すぎて・・・。でも、基本的にイタリアのコーヒーはぬるい気がする・・・。そしてアイスもぬるい思い出がある。
でもそれが良い。ってなわけで食べてみる。

レモンの効いたスポンジと、クリームが絶妙で美味しかった。レモンクリームとおそらくカスタードクリームが層になっているのかな。美味しい。私は、実はエッフェル塔近くにあるカレットというお菓子屋さんのレモンタルトが大好きです。

(横だし・・・)なんか、それを思い出すようなクリームの味でした。調べた時の口コミで「10年前に訪れた時は絶品だったのに、美味しくなくてがっかりした」とありました。正直、色々な人が作っているので・・・パリのパン屋さんもそうです。だから美味しい時もそうでない時もあるし、食べる自分がお腹すいている空いていないもあるし、ブレちゃダメということもあるけど、それが日常なのだとも思う。
一期一会。
私が食べたのはしっとりしていてとても美味しかったです。
どうせなら、寒い季節ではなく、暑い時に、潮風を感じながら食べたいって思った。(あ、ちなみに、私は日本の夏クーラーなしで生きていける人間です。暑いの大好き)

街中で売っていた!!ムール貝!ウニらしきものもあるが小さい?

流石に持ち帰れない・・・というか、こんな大量誰が買うのか・・・お腹も空いてきたのでレストランに入る
海鮮リゾット

寒いので暖かいものが食べたくて、いかとじゃがいもの煮付けのようなものを頼んだ。これが意外にすごく美味しかった。どうしても日本的がジャガイモとイカの煮付けの味を想像したので、トマトと肉崩れたジャガイモが美味しかった。

あまりアマルフィーの滞在時間は長くないので、

バスに乗ってラヴェッロを目指す。夏場は、アマルフィーの街はとても混雑するので、少し山の上に登るところにラヴェッロ(RAVELLO)というまちがある。天空の街と言われているけどそこまでではない。アマルフィーからバスで20分ぐらいでつく。
登っていく途中には、レモンやオリーヴが植っている。このような段々畑。とりあえず、天気が悪くてバエない・・・とにかくバエない・・奥に雨雲があるとこちらに来るのかドキドキしてしまう・・・。

とにかく、あの横を通り抜けて街に行かないといけない。ゴロゴロとスーツケースを引きずって歩く。とにかく76歳の母は元気だ。

その途中に可愛いテラコッタの食器を売っている店があった。
げ・・・石畳

石畳の街並みは見るのは美しくて良いのだが、スーツケースは泣きたくなる。このラヴェッロという街ですが、夏のトップシーズンは超セレブの街のようです。でも、3月は季節があまりよくない(雨が多い)し、ちょうど隙間なので比較的ホテルとかも泊まりやすい。でも何もイベントもない・・・。しーーーーーんとした街という印象。
「ラヴェッロ(Ravallo)」は、世界遺産のアマルフィ海岸に位置する美しく小さな町。アマルフィの町をバスや車で20分ほど登った、標高約350mの高台に位置しています。そのため、町のいたる所から水平線や海岸沿いの町々を見下ろせる、素晴らしい景色を望むことができます。」
と謳い文句に入っていて、この季節は青の洞窟とかのツアーとかないので、母がラヴェッロに行ってみたいというのでここにした。町には路地や階段が続き、かわいらしい陶器の看板が道を飾る。おしゃれなジュエリーのお店があったがお休み・・・

小さなカフェやショップがある。猫も多い。静かで穏やかな雰囲気が流れています。夏になると、アマルフィーは本当に「ヒトヒトヒトヒト」らしい。そのため、お金持ちの人などは、アマルフィーに船に乗りにいくが、このラヴェッロに泊まる。その静けさと美しさから、貴族や作家・音楽家を虜にした。ワーグナーは、よく作曲するためにこのちを訪れていたらしい。そのため、今では「音楽の街(CITTÀ DELLA MUSICA)」ともいわれ、美しい景観と音楽祭で有名になっています。

その音楽祭の様子をビデオで流れているのを見て夏は花も雰囲気も素敵なんだぁぁぁと。というわけで、実際の3月の雨混じりの1日の残念な様子を。

いるのは母と猫・・・ここがいちばんの広場で、夏の音楽祭もここは盛り上がるらしい。

寒すぎてカフェも誰もいない。

この店はかろうじて人がちらほら

木にも緑がなく雨がぽつりぽつり・・・風はビュービュー

昼間になると少し人が出てきてランチをしている。

まちの小道を散策すると、驚くことに、小さなこのまちに5つ星ホテルが2件もあった。もちろん泊まったのはそんな宿ではない。

街の小道にはこのように素敵な雰囲気のホテルは多い。でも、階段が結構ある・・・なのでスーツケースが大きい場合は要注意・・・。大変でした。


音楽祭のメイン会場となるのが、ラヴェッロにある「ヴィッラ・ルーフォロ(Villa Rufolo)」1280年にルーフォロ一族の邸宅(=ヴィッラ)として建てられ、アラブ様式とビザンチン様式が混ざった独特の様式が見所です。

もう少し内部の写真を撮ってきたら良かったのですが、あまり撮らなかった。パンフレットだけは持ち帰ってきた。

(たびこふれさんのサイトより)「音楽祭の特設ステージが設置されるテラス部分は、季節の花々で彩られています。このテラスからはティレニア海を一望できるパノラマが広がっており、夏には青い空と海を背景に、色とりどりの花が咲き、蝶が舞う......うっとりしてしまうような色彩豊かで美しい景色を望むことができます。」

と・・・

私の時は花は咲いていない・・・そして海の雰囲気は

おお・・曇天・・・雨も降ってきた・・・これは、もうブルターニュのら岬のようだ。

これがブルターニュのら岬(これでも夏8月)
おそらく夏はエメラルドの海にあおい空白い雲!!なはず・・・

音楽祭もやっていないし。でも今までの旅が超大変過酷だったので、今日はばかりはゆっくりしたい。
おかげで、バタバタしたタイトな旅程のなかのホッとするひととき。
のんびりと食事をる。

パスタもラザニアが美味しかった。そして、レモンチェッロのお酒のババがデザートで出てきてこれがまた絶品でした。

トップシーズンに訪れたいが、人が多いのもなんだから・・・海で遊ぶならがっつり泳いだりしたいので、日本の海でいいかな・・・ってセレブ感ゼロの発言をする。基本的に、ヴァカンスって「のんびりする」という感覚は皆無。とにかく「活動」。「何もしない贅沢」とあるけど、私にとって「のんびりする」「ゆっくりする」「じっとしている」は苦痛でしかない(多動のADHD)。
そんなわけで、期待と裏腹だったラヴェッロでしたが、夏は素敵に違いない。トンネルを抜けてバスに乗ってポンペイへと向かう。陸路(海岸沿いの道ではなく)で向かうので1時間半ぐらいでポンペイに到着した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?