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パーネトスカーノ フィロンチーノ スキアッチャータ パニーニ パニーノ パン・ディ・ラメリーノ (フィレンツェとピサの旅)




ポンテヴェッキオとウフッティー美術館

美術館は素晴らしかった!!有名な絵は私もわかった。基本的に海外で美術館はあまり寄らないようにしている。時間ばかりかかるから・・・日本に展覧会で来ている時に見るのが良いと思っている。でも門外不出の作品もあるのでみに来ました。

私はこの上の絵が好き

母はビーナス誕生が好きだったようです。

受胎告知も有名ですよね。

これもラファエロってことだけ知っている。でも気になった絵は下の絵の
パン!!

このパンはふわふわなのだろうか、カチカチなのだろうか。この絵の描かれている時代はどんなパンを食べていたのだろうか。そんなことが気になって仕方ない。見た目は柔らかそうですが、・・・そんな柔らかくないのだろうなバターは使わないから油はオリーブオイルなのだろうか。そんなことを考えてみた。


❤️All'antico VInaio

フィレンツェのソウルフードとして知られているのが「フィレンツェ名物のモツ煮サンド」(ランブレドット)は前回ロゼッタのかいでも紹介したのですが、ロゼッタをしようする時と、この地方の塩なしパンで挟むものとある。母はこちらのパンが良いと選んだら「塩なしパン」だったので、パンがなんか変・・と言っていた。フィレンツェでパニーノ(パニーニと同じパニーノが単数形)が有名な店にウフィツィ美術館の後ろにある「All'antico VInaio」という店がある。

今回はそんなに並んでいない(雨で寒くて夜遅い)
注文の詳しいやり方はこちらのブログがとてもわかりやすいです。

こちらが公式のHP

ランブレドットはロゼッタの生地の時に詳しく書きます。


フォカッチャやドックタイプのパンもありますが、シンプルな味付けのチーズ(モッツァレラ)とかサラミとかハムとかずらりと並んでいてオーダーするとつくって紙にくるっと巻いて渡してくれるのですが、デカくてずっしり。シンプルが美味しい。フォカッチャ自体もそんなに美味しい!というパンではないけど。バランスでそのフォカッチャがいい具合にトマトの汁吸ったりして美味しい。歯切れが良く、薄いのでとにかく食べやすい。それを考えると、フランスのカスクルーとは顎が外れますって感じの時もある。イタリアはフォカッチャと呼ぶけど、このトスカーナは

「スキアッチャータ」と呼ぶとガイドさんが教えてくれた。schiaccita toscanaとよく看板に書かれていたりする。指で潰して平らにするというschiacciareから来ているそう。パニーニというと、グリルでサンドして縞模様がついているものだと母は思っていたらしい。パニーノは知らずパニーニだけ知っていると。パニーノ(パニーニ)はイタリアのサンドイッチと言われていたり、私自身パニーニといえば「サンドイッチ」というイメージが強いのですが、サンドイッチということではなく、小型のパンのことをパニーノ 複数だとパニーニ男性名詞女性名詞によって、トスカーノなのトスカーナなの・・・みたいな。それも面倒。三角形のサンドイッチはトラメッツィーノ(tramezzino)と呼ぶ。クロワッサンもコルネットとよぶと言われているが、わかりやすい名称で書かれていること(外人も多いので)。


美術館を出て、サンドイッチを片手にダビデ像があった場所を訪れる。今あるものはレプリカですが・・・。以前はここに雨ざらしに置いてあったらしい。

ダビデ像

とにかくサンドイッチが美味しくて頬張りながら(すみません・・写真を母の携帯で写していたら、携帯の写真が消えていた・・・)ちょっとショックなのですが、味は記憶に残っているので!

少し到着が遅くなってしまって、冷静と情熱のあいだ?だっけそれごっこみたいに塔の上に上ことができず・・・(76歳の母も上き満々だったのだが)下から美しい教会を見上げるだけだった。バラの教会と呼ばれているように、3色の美しい大理石で作られている。晴れた青空の下見てみたい。

上に人が見える。

すごく美しい洋式の教会でした。

❤️パーネトスカーノ(フィロンチーノ)

レストランに入るとパンが出てきた。もしや!_やっぱり塩なしです。パーネトスカーノ?と聞くと???みたいな感じで「フィロンチーの」と言っていた。というか、ここは普通に食事パンを買うと、何も言わないと塩なしのパンを渡されるそうです。フィロンチーノはバゲットみたいな細いパンのことを示すようなのですが、どうみてもバタールぐらいに太い。

それが主流みたいで、

どこでもこれを食べると言っていました。

見事にお麩。

これパスタの中にカッテージチーズとほうれん草が入っている。パサパサの味のないこのパンですが、料理が塩辛いのでちょうど良い。

❤️PASTICCERIA MARISA

翌日、ホテルは郊外なので、そこから歩いていけそうなパン屋さんを探す。
(朝早くからやっているお店を探す)

まだ暗く開店前のお店。開店時間になると、近所からガテン系の人がたくさん現れてきた。そして、立ち飲みでコーヒーで目覚めるのだろうか。中には、甘いものとセットで食べていく人も多かった。

意外にどこでも見かけるババ

シュークリームなどお菓子が沢山あった。なかなか、イタリアでは「パン屋さん」というより、このようにバールとお菓子屋さんがセットになったような店が多い。

なのでヴィエノワとコーヒーで朝食を取る方が多いのだと思った。

折り込みを2個買う

このコルネット(クロワッサン)が美味しい。ブリオッシュフュユテなのですが、しっとりして美味しい。よく捏ねて繋いでいる生地にバターを織り込んでいる。

中はふっくらするのですが、ちゃんとクロワッサン要素もあって美味しい。

こちらは、チョコとりんご。チョコも超高級というよりそこらへんのチョコりんごもサッと煮たものなんだろうなぁと思ったけど、なんでこんなにうまいんだろうか。イタリアで食べているという気持ちなんだろうか。

まじまじみながら何が美味しいんだろうか・・・と考えているけど答えがわからないまま「なんかわからんけどうまい」ということで解決した。

バール体験

帰り道に開いているバールを覗く。
先ほどの店もそうでしたが、ミラノでもそうでしたが、
とにかく朝早くからバールがやっている。そして人が入っている。

バールをなんとか経験してみたい。しかも、地元の人が気軽に入る店。上の店は少し強面のおじさんばかりで断念

こちらの店で初バール体験した。クイッって苦ーい1杯を飲んでちょっと現地民気分。

パーネトスカーノの卸

パン屋さんがあった。パーネトスカーノがあるか探してみたいのですが、先ほども言ったように「パン屋さん」が少ない。でもあった!!!でもまだ開店前・・・

すると、その空いていない店から、レストランなのか、お店の人なのか、ホテルの人なのか。卸の仕入れのおじさんがいた!!車に積み込んでまた取りに行く。絶対にこれは塩なしパンに違いない!!と思ったので、

グーグル先生で訳した内容を見せる
「これ塩入っているパン?」
「違うよ、ここのパンは塩ないよ」
「ふ?????????」って早口で言って全く聞き取れず、よくよく後でガイドさんに聞いたら「filoncino フォロンチーノ」って言ってたのかなぁと。

❤️パン・ディ・ラメリーノ(Pain di Ramerino)

パン・ディ・ラメリーノ(PAN DI RAMERINO )があった!!すっかり忘れていたこのパン。ラメリーノとは、トスカーナ方言でローズマリーノ(ローズマリー)のことである。このラメリーノのパンは中世の頃、一説によれば14世紀には作られていたらしい。それも、復活祭の前のジョヴェディ・サント(聖なる木曜)のミサに捧げ、祝福を受けるためのパンだった。ということなので、この時期に見られるかなぁと期待していたのですが・・・このパンを使ったサンドイッチはみたのですが、単体で売っている店には行けなかった(パン屋さんに行けなかったので)

フィレンツェではサンティッシマ・アンヌンツィアータ教会の名と共に語られることも多い。かつてその教会ではジョヴェディ・サントのミサの後、祝福を与えられたパン・ディ・ラメリーノを恵まれない人々に配っていたという。今は、少し甘い生地になているのですが、中世では、蜂蜜や砂糖は使わないものだった。ローズマリーとレーズンと、意外な組み合わせだけど、小型パンでサンドイッチに使われることも多いそうです。

ホテルのパンも半分は塩なしでしたが、小模様な小型パンは塩がある。ヴィエノワも塩が入っている。


レストランは入ったところ3つとも塩なしパンでした。

ホテルのパンレポ

ということで、朝ホテルから暗いうちに抜け出して戻ったら、門が閉まっている!!入れない!!!!!塀をよじ登る?ダメダメ・・・射殺されちゃうかも・・・呼び鈴があって押してみたがうんともすんとも言わない。隣の通用口があって、そこの呼び鈴を凛々鳴らしていたらかちゃっと音がした。何とかホテルに入ることができた。朝早く出かける時は、勝手に出て行かないで、フロントの人に声かけようと思った・・・

フィレンツェは何気に函館と同じぐらいの井戸のようです。これからピサに行く予定です。トスカーナ地方は、日程がタイトすぎて・・・ピサに言ってナポリに移動しないといけないので駆け足でした。もう少しパン屋さんをのんびり回る予定にしたかったのですが、母と一緒の旅なので断念。


フィレンツェからバスで1時間ほどの海辺の街のピサに行く。もちろんピサの斜塔を母が見たいというからです。
私的には昔買って欲しかったおもちゃにグラグラパニックというものがあって

❤️パーネトスカーノの生まれた理由

ピサの斜塔じゃんWW

ピサといえば、フィレンツェと仲が悪いということを聞いた。フィレンツェっ子は「かきくけこ」がうまくいえないらしい。だから、コカコーラは「ホハホーラ」になる。フィレンツェのレストランで「ホハホーラ」というと半額になるが、
ピサで「ホハホーラ」というと「お前はフィレンツェの人間だな!」って倍の値段が取られるらしい(絶対嘘でネタに違いないが)

それはパンでも言える!!ってちょっと面白おかしくパーネトスカーノを語ってみる。そもそも、パーネトスカーノが生まれた理由については諸説色々あるが、
複合的にどれも理由に該当するのだろうなぁと思うので列挙する。

・山岳地帯や丘陵地帯が多いトスカーナ地方では海塩が貴重品であったためという説
・塩気の強いトスカーナ料理に合わせるためにパンの塩分を減らしたなどの説
・ピサとの戦争で塩が手に入らなくなって仕方なく塩なしパンをつくった説
・塩の税率が上がったため塩を使わなくした説

どれも正しいと思った。
とにかく、時代によって色々受け取り方が違うと思う。
現代だと「健康のための減塩」ってことが一番になると思うのですが・・・。
アルーチでも「パーネトスカーノ」についてやります!!

❤️ピサの斜塔

ピサ共和国が11世紀から1406年に存在した。
ルネっサンス期にはアマルフィー共和国(後日訪れる)、ジェノヴァ共和国、ヴェネツィア共和国、ピサ共和国がイタリアの四大海洋国で
経済大国だった。その後、ジェノヴァ相手に敗北して、ミラノ公国の属領を経てフィレンツェ共和国に併合されたという歴史がある。
ピサにはイタリア最古の大学があってガリレオガリレイが在籍して有名。

バスから降りて15分ほど歩くと到着する。
雨がザーザーぶりが奇跡的に晴れる。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂
見ながら回ったサイトのリンクを貼りました。

ピサ大聖堂
丸々様式とか色々詳しくはウィキペディアとか調べてみてください。

ところどころ色の違う大理石の柱はなぜ?とガイドさんに質問したら「わからない」とのこと。
でも、産地が違うところから石が切り出されてきたこととか色々説明してくれた。
あと、絵のことなどなど。内部は素晴らしい彫刻や天井や壁画。

ガリレオガリレイといえば、ピサの大聖堂のシャンデリアが揺れているのを見てふりこの原理を発見した!!
と言われているが違うらしいが、100%違うとはいえないのでみることにする


目が悪いので、双眼鏡を次回の旅は持っていこうと決めました。

有名なグラグラパニックではなく斜塔

途中からバナナみたいに曲がっている。
建設中に修正しているとかしていないとか。
最近も傾きを直したのは日本の技術とか夫が話していた。

とにかく、建設のこととか美術のことはわからないが体験してみる。
ぐるぐる上とGがかかってくるところが変な感じになる。
歪んだ建物を上るって三半規管が少しおかしくなる。
気持ち悪くなる人も多いらしいが、私は鈍感なのでそこまでではない。

ただ、上る時の代理席の階段がこんなにもすり減るんだぁと。
修復も大理石が足りないことや莫大な費用がかかることが問題。
いしを反対側に向けたらとすうこひっくり返したが、
反対側も色々な要因で歪んでいてダメだったらしい。
なので、上る時は、Gや階段の凹みを体験してみてください。

そんなに高くないので76の母も軽々登っていた。

上から見る景色は綺麗!!
海岸が見えるのはどちらだろうか。

この塔を建設した当初は海岸線が近くにあったらしい(だから大理石も運んでこれた)
でも、今は堆積物が増え10キロほど先になったということ。
だから当然見えない。

半日ツアーだったため、
本当にダッシュ
というか、ツアーは斜塔しかそもそも登らない予定。
そんなことってあるんか・・・
ということで、大聖堂のチケットを買って礼拝堂と両方みたのですが
とにかく駆け足で残念。
本当は街の中も探索したかったのですが、そんなことをやっていたらイタリア10日じゃ済まなくなるので断念。

帰りのバスギリギリで、
そんな時に限って母が「こんな感じのイラストの絵が欲しい、ステンドグラス作る図案にしたい」

土産物屋さんで見つけて(イラストね)ダッシュでバスに向かって乗り込んでセーフ帰りに雨が降り出して、奇跡的に晴れていたピサ。現地ガイドさんは「昨日も今朝まで雨がザーザー降っていましたから」と。

ガリレオガリレイは鉄球との実験をしたのしないの・・・
そんなことはどうでもよく。
でもガリレオガリレイは最後は変人扱いされて無くなってしまったとのことや、
洗礼を受けたのがこの洗礼堂だったことなどなど。

本当はパン屋さんにもよりたかったし川沿いも散歩したかった。
見かけたのはバス停までの道の店ぐらい・・・

本当はこのよううな街並みも歩きたかった。

(フォートラベルのサイトより)

❤️フィレンツェ駅のパン屋さんレポ

フォレンツェに戻ってダッシュで駅に!!
電車に乗る前にパン屋さんでパンをゲットする。
フィレンツェでも駅のパン屋さんは塩ありパン。
というかイタリアならではのサンドイッチが多いと思った。
駅のパン屋さんは国ごとの特色が出ていて面白い。

バゲットもパリみたいな感じとは少し違う。

パニーニーという名で売っている。

柔らかいパンで挟んであるものが主流。

私はこのマルチグレインっぽいパンが気になって買ってみた。

メインで多いのはこのピザ。
1人前がとにかく大きい
写真の1/3ぐらいが1個で切られる。
同じ値段でいいから1個分の半分で良いと伝えたかったが
イタリア語が通じず1人分が巨大サイズで母がびっくり・・・

サラミとか右奥のパンが食べてみたがホットケーキみたいな不思議なパンだった。

もう野菜不足で顔にボツボツが・・・サラダを購入
ドレッシングではなく、バルサミコ酢とオリーブオイルが別々のボトルに入っていた。
イタリアは特にドレッシングは出てこない。
レストランもテーブルの上にあるバルサみこ酢と塩とオリーブオイルを適当にかけて食べる。

個人的には上のサンドイッチぐらいでよかったのですが、パンを食べることにした。
もう毎日フォアグラ状態
駅にはヴァルガーニのコロンバがたくさん売っていた。
日本でもイータリーでパネトーネはよく見かけたが、
こんなにたくさんあると圧巻。


色々な種類があるけど、ピスタチオは多い。
にほんはピスタチオが高いけど、
こちらは比較的ペーストも安かった。
日本だとピーナッツみたいな感じでしょうか。

惣菜も色々
そしてパニーニも

このように薄いパンにサンドイッチするのって良いと思う。
バゲットとかも良いけど食べにくい(顎が外れる)
私がパン屋でサンドイッチを販売するならこれだな・・・
バゲットは得意だけど時間が経って食べようとするときついものがある。

このあみあみのパイのようなものはよく見かける。

焼き菓子も色々ある。

1つ買って食べたけど、粉も少し粒度は荒めでした。ほろほろよりザク感がある。

とにかく、色々写真だけは撮っておく
そうすると、後々
あ!!やはりフィレンツェにあった
みたいなお菓子を探すことができるからです。
イタリアのお菓子事情も面白い。

ビスコッティーというと二度焼きの硬いクッキーをイメージするのですが、
基本的にクッキーみたいなビスカットとかビスコッティーと書いてある気がする。

イタリアは電車もおしゃれ!!
フェラーリデザイン!!
って電車に気を取られていると、
電車の発車ホームがわからない。
いつも大体00番線となっていたのでそこで待っているけど、
電光掲示と睨めっこして
やっぱり隣のホームだということでダッシュで移動して乗り込む。

ローマを経由してナポリまで
電車は快適。今までバス移動が多かったので電車は乗るまでが大変ですが、
乗ってしまえば快適

サンドイッチとサラダをいただく。
なすとズッキーニのサンドイッチ。
美味しかった。と言いたいが、
なすがまるこげだった・・・

サラダもいただきお腹いっぱい。
ナポリまで日本だったら爆睡なのですが、海外の電車は危険なので一応眠らないでおく。もっとトスカーナ地方のパンを堪能したかったけど。
パーネトスカーノもロゼッタサンドもパンデラメリーノもAll’ Antico Vinaiomにもいけたのでヨシとする。

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