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ポンペイのパン屋さん・お菓子屋さん

お菓子屋さんパン屋さん巡りをする前に、少しポンペイの教会について


ロザリオ聖母大聖堂

ロザリオの聖母大聖堂は、バルトロ・ロンゴ(1841年~1926年)という一人の人物の信仰心によって建設したものです。
裕福なカトリックの家に生まれ幼いころはカトリックを信じていました。ナポリ大学へ入学後から反カトリックになりました(ナポリでは反宗教思想などが流行していた。しかしながら、ドミニコ会の聖なる司祭アルベルト・ラデンテ師が彼にカトリック信仰を取り戻させました。バルトロは、仕事でポンペイを訪れた時に、村人の貧しい暮らしや学校がないことなどにショックを受けました。そしてポンペイで奉仕することを誓い、ロザリオの信仰を人々に奨め、巡礼聖堂と福祉施設の建設に尽くした。1891年に大聖堂はついに完成し、毎年多くの巡礼者が訪れる祈りの場となっています。ジョヴァンニ・パオロセコンド法王、べネデット法王、フランチェスコ法王も巡礼されたことのある教会です。

❤️ De Gruttola  


田舎の教会と馬鹿にできないとても豪華で、信者が入れ替わりお祈りに訪れていました。そんなポンペイの街のお菓子屋さんやバールやパン屋さんやピッツェリアなどを紹介していきたいと思います。夕方についてその日に色々回ったのですが、ちょっと感動の体験があったので翌朝のパン屋さん訪問からお話ししていきます。

朝早く、とにかく目抜通りというか一番広い道を線路に沿ってどんどん走っていく。店はまだ朝早いので開店していない。このお店も6時台なのでしまっているのですが、すごく良い香りがしている(サワー種の)とりあえず、どんどん先まで走っていく。そして帰り道に右側のドアが厨房で覗き見する怪しい日本人。働いているおじさんがいるのですが、店はやってるのかいないのかわからない薄暗さ・・・。とにかく覗くこと10分ぐらい。7時を少し回ったところ。

隣に車を止めるおっさんが中に入っていくではないか!!おそらくお店の人がパンを取りにきたのだ!ということで、私も「ぼんジョールノーーーー」って結構小声で恐る恐る入ってみた。厨房を覗きながら待っている間に、携帯で「私は日本のパン屋で働いています。ポンペイの有名なパンはどれですか?厨房少しだけ見学したい」とイタリア語に訳したものを準備しておいた。
程なく、おじさんが出てきた。快く厨房を見せてくれた。今焼いているパンを見せてくれたり、「まーどれ??」と聞くと種を見せてくれた(ルヴァンリキッドみたいな感じのとカチカチのすごい種だった)もう、それからはジェスチャーのみ。匂い嗅ぐ真似をしてぐーーー!!ってやったり。とりあえず100%ナイスバディーラングエッジw w
ポンペイのいわゆる観光地の駅からは数キロ離れていたので、日本人なんて初めてぐらいの勢いで色々親切にしてくれた。そして、一番有名なポンペイのパンは?と聞くと
「セモリーノ」
と言って薄い焼き色か、濃い焼き色かどちらが良い?と聞いてきたので濃い焼き色を指さした。そしてそのパンと後日ちょっと紹介するお菓子を買った。

このパン。2ユーロというのでびっくり。ところが、5ユーロ出したら4ユーロお釣りがきたので1ユーロ??と聞くとOKと。

デュラム小麦?と聞くと「セモリーノ」と。パスタ用の小麦を一部入れて作っているのだと思う。白い部分と黄色の部分とのコントラストがあるし何しろ歯切れが良い。そして、少し酸味のある味わいの深いでも軽くて1口食べたらどんどん止まらない味だった。焼きたて冷めたてで一番美味しい時だったと思う。帰り道に匂いに釣られてどんどん食べて食べて・・・半分近く気がついたらかじっていた。

おじさんは陽気で、まさに南イタリアのおっさん!!パンの写真撮らせてくださいとお願いするとOKと。

説明してくれたんだけど、聞き取れない。ロゼッタ?だけ聞くと嬉しそうに頷いてくれた。

これはポンペイの遺跡で見かけるようなパンだなぁと思いながら2本捻って焼いたものだと。

これは!パスティエラ?と聞くとそうだよ〜〜と。1年中ありますか?と聞くと「本当は復活祭のお菓子だけど1年中見かけるよ」みたいな会話を携帯に録音して翻訳機を通したのですが、意味不明だったので・・・
これをホールで買っていくのだから・・・

これはかっぱかぱのパンで、日本人は少しきつい感じがする

やはりカフェとかお菓子屋さんと違って本当に日常のパンが並ぶ。そして、今までミラノとかベネチアとかフィレンツェと比べてとにかく安い!!ミラノとかだと5ユーロじゃ小さなパンが1つぐらいの感覚だけど、これはほとんど1ゆーろぐらい・・・。生活水準なのだろうか・・・。他のお菓子とかも安い。

実は、ここの棚にあるお菓子!私がこの旅でマスターというか知りたいのがあった。ナポリでも見つけていたのですが、ちょっとナポリのところでは書かなかったのですが、これについては別途記載したいと思う(ナポリのパン屋さんも紹介しつつ)

ということで、なんてお店かわからないけど、このお店でした。そういう感動があって、絶対にこの食べた食事パンを作りたいと思った。でも、帰宅して翌日食べる・・・やはり劣化するなぁと。イタリア小麦の澱粉の質の問題もあるのだろうなぁと思う。

とにかく、帰り道に食べて食べてかなり小さくなってしまったが、遺跡に行く前に外からヴェスビオ火山を眺めつつ、遺跡のパン屋さんはどんなパンを作っていたのかなど、妄想しながらまたこのパンを齧る。そのまま、タイムスリップしてしまうんじゃないかって思うほど(漫画の読みすぎ)このような旅の感動と、衝撃的なパンの出会いってこの先10年とかそれで突き進んでいくことができるって感動がたまにある。ロデヴを訪れて、サンショーさんとお話しした時もそう感じた。

パン文化が発達していたこのポンペイの地とそこでの出会い。これは行って体験しないとということもある(特にナポリで色々みた後だから興奮気味)おじさんグラッツェ!!

Panificio De Gruttola
Via Lepanto, 244, Pompeii, Campania, Italy

❤️ Esposito エスポジート Panis pompei (パニス・ポンペイ)


まずはパン屋さんを調べておいて、ここが有名という店に行く。

このお店が有名だというので、入る。

焼き色薄めのパンと夕方ということがあって小型の食事パンはなかったけど、ちょっと売れ残ってしまったような大型の食事パンがあった。

反面夕方なのでお菓子は多い。というのも、教会でミサ(夕方だけど)やっていて、その帰りの家族づれが寄っていくみたいです。土曜日の夜ということもあるので。

ナポリで見たゼッポレもパスティエッラもあるし、Casatielli dolciもある。このたなにあるお菓子は先ほども書いたのですが、別途記載します!!グリッシーニもある。

この棚の真ん中のパルミエの隣にあるお菓子!これも別途記載します。

「2000年以上前の古代ポンペイに同様のパンが存在し、そこからインスピレーションを得たと断言している。蜂蜜、イチジク、ヤギのミルク、ザクロジュース、クルミ、アニスシードなどの本物の材料と同様に、赤ワインマストを使用した小麦粉の生地の巧みな熟成は、優れたパニス・ポンペイを作る決定的な要素である」と書かれていました。

だからと言って、こんな甘いパンが存在したのだろうか・・・・。砂糖は古代ローマでも1世紀の記録に「砂糖は薬として利用されていた」(1世紀に古代ローマ人であるガイウス。プリニウス。セクンドゥスもまた砂糖を薬として描写している)とある。蜂蜜を利用したものと思われるが、蜂蜜は1万年まえから採取が始まっていたとされているし、5000年前には、古代ローマでは粘土製の管状の巣箱を用いた養蜂が始められ、巣箱を移動させながら蜜を採集させること(転地養蜂)も行われたので、蜂蜜は用いられていたのかもしれない。卵はナポリの考古学博物館に行ったときに、卵調理器があったようななかったような・・・。調べてみると、やはり古代ローマでは卵は常食されていたらしい。
ということは、下のような甘いパンが存在した可能性もある。
胡桃やいちじくやブドウは炭化パンと一緒に発掘さてているし。
そう考えるとものすごく面白い。

エスポジートのHPより


エスポジートのHPより




この軽いパンですが、1個買ったのですが、コーングリッツのようなものが入った味がしました。それは「セモリナ粉」を使っていたのだと翌日の朝のおじさんのパンでわかる。下のドックパンが繋がったパンは、ナポリでもよく見かけた。

色々小麦粉が売っていた。買ってしまう!?ってまだ旅は続くので断念した。

写真では撮れなかったのですが、面白かった商品が、ババのシロップ漬けしていないパンがぎゅーぎゅーに20個ぐらい入ったビニルで販売していた。お店が買っていくのだろうか・・・。

ナポリと違うのか?とおもい、スフォリアテッラをまた買ってみた。少しチーズが硬い感じがしたけどそんな感じって味でした。大体どこも同じ。



ということで、街中の空いているお店を片っ端からチェックしていく。

こんな感じの軽食やさんがたくさんある。

ここも!ほらここにもあったババのシロップにつけていない袋詰め。

上はトルタカプレーゼ。チョコとアーモンドのトルテ

バールもある。
綺麗なお菓子がたくさんあるお店でした(買わないのでなかの写真は撮れなかった)

大体、お菓子・カフェ・ジェラートがセットのお店が多い。

駅に来た。

こんな感じのメニューと価格帯。

コーラは結構デカかった。フォカッチャのようなシンプルなパンも売っていた。

これに何かサンドイッチしてくれるのかと思ったのですが、そのまま売っているっぽい。

学生がワイワイ入っていたお店。

結構ボリューミーで10ユーロは高いのか安いのか。このように軽食が多い。とにかくピザが面白い。具はどこにあるの?という潔さ。チーズが乗っているだけまだ良い。トマトソースだけもある。

トマトのピザを食べたのですが、予想以上に周りが硬い。ナポリピザは耳の部分がモチモチでふっくらと思っていたけど、結構肉厚ではあるが、日本みたいにもちもちはしていない。

ドーナツは揚げ物が苦手なので写真だけ。呼び方が違う。なんて読むんだろうか?

こんな感じのお店が多いのですが、手前の瓶詰め。レモンチェッロがとても美味しい。レモンのシロップも美味しい。でも瓶詰めなので重いし・・断念。

このようにババが売っている。1つ買って食べたらそんなにラムはキツく聞いていなかった。

FNIED PIZZAってなんだろうか気になったが・・お腹がいっぱいで断念。

ババがとにかくでかい。私が持っている型でやはりよかったのかと・・・。

チーズのないピザ。2ユーロってこれかなり大きいです。私の手の1・5倍ぐらいなので25センチ以上はあると思います。

ロールピザ

カルツォーネ

惣菜を美味しそうに食べている学生がいてジロジロみちゃった。とにかく、学生とか若いこがワイワイたむろっていた。

こんな感じのお店もあった。とにかくメニューだけパシャリ

フォカッチャでサンドしているんだと。

これも美味しそうだ。とにかくフォカッチャサンドってあまり日本で見ないなぁと。美味しいのに・・・

ここはスフォリアテッラのフロッラが売っていた!!

ピザもボリュームがあって3ユーロだった。

ぴたみたいなサンドイッチだけど、中はポテトとか揚げ物。パンを紙ふくろみたいな感覚で使っていた。

左手前が気になったが、ジャガイモのような・・・お惣菜やさんなのかなぁ。

とだらだら店を見て歩いていたら駅に(先ほどと違う駅)

奥のレストランはガラガラだったその前までの道は結構人が入っていたのだが。メニューをチェックしていたら、店員さんが入って入って!と慌てて立ち去る。

もう日暮れになる。ちょっと若者が群れていて怖いので、ホテルまでダッシュして帰る。そして、ここからは翌日の朝。曜日的には日曜日なので全く期待していなかったのですが、意外や意外。お店が朝早くから空いている。特にバール。

作業者の人がとりあえず立ち飲みでコーヒーを飲んでいく。

奥で立ってあのように飲む。

ここもバール

お店の前にクロワッサンとかドーナツなどの甘いものがある。
イタリアのドーナツは「フリッテッレ」ということが多く、特にカーニバルの時期に多く見受けられる。

こんな感じコルネットはあまり層が出ている感じのは見受けられない。どちらかというと、柔らかいブリオッシュ生地にバターを少量織り込んでいるのでそうが出ないけどふっくらして、バリッと感はないけど上がボロボロハズレないという感じ。

こちらはお菓子屋さんこんな朝早くからやっているんだぁぁ朝にコーヒーと少し甘いものをつまむのだろうか。

こちらはパン屋さんみたいなのですが、休み。

この上の右側のように、

路地とかで、家の壁にやたら落書きがしてあるゾーンにくるとちょっと怖い。

偏見も含め、ちょっと「う・・怖い」と思うような場所には近づかないようにしている。

ここは軽食が売っている店なのだろうか。近くに高校みたいな学校がある。

教会がある。その少し先にはレストランなのでしょうか。でも朝からオープンしていた。

これはバール奥で数人男の人がコーヒー飲んでいた。お菓子が売っていた。このようなお菓子ですが、ナポリとかここポンペイは大体同じ。地方によって特色がある。大体、スフォリアテッラとコルネットに粉砂糖が付いているものと、ベニエとババは置いてあることが多い。

これはお菓子屋さんですね。

美味しそうだったけどしまっていた。なかをのぞいて写真撮ったけど反射して上手く映らなかった。でも商品は結構あった(その日は休み)

ということは、結構日持ちするお菓子を置いているということ。あまり生菓子はウエイトが少ないのかもしれない。

ピザ屋さんもまだ開店していなかった(お休みかも)

ここのお菓子屋さんは小洒落ていて人が結構入っていた。まあ、ランニングして帰り道なので時間も7時すぎていたので。

この小さい一口のピザをよく見た。帰国してこの生地を書いているのですが、実はローマではこの小さなフォカッチャなのかピザなのかよく見ました。これは、遺跡のすぐ隣のお店。すごく大きくておしゃれではやっているお店らしい。お土産を買う人が後から後から訪れる(まだ朝8時ごろ)

入ってみるとコロンバが箱入りで色々な味で売っている。

コルネットも買ったけど、やはりブリオッシュフュユテっぽいのですが、ふっくらしているけどサクッと感があってそれはそれで美味しい。コルネットの中に色々クリームが詰めてあるものがあって1個フラゴラ(苺)を頼んだらインパクトの強いクリームが少量入っていて美味しかった。上の棚にはパスティエラが売っているし、スフォリアテッラもりっちゃとフロッラの両方が置いてある。もちろんゼッポレもあった。ヨーロッパを回って思うことが、その土地に行くと、その土地のお菓子屋パンが必ずあって、どのお店に入っても大抵それはある。そして、隣町とかその街から離れれば離れるほど、そのお菓子はなくなって、その土地のお菓子がまた出てくる。そして、その土地の中ではみんなそのお菓子を大切に販売している。

ゼッポレも食べてみる。シュークリームの生地に、結構「濃厚」なカスタードクリームが載せてある種類も色々あるけど、基本的なベースはスフォリアテッラやゼッポレとババは必ず見かける。カンノーリはあったりなかったり。これがシチリアとか行くと必ずカンノーリがあるんだろうなぁとか。


大きいものから小さいものまである。

コロンバの色々な種類

イースターエッグがたくさんあった。

これは、教会の広場に面しているお菓子屋さん。教会から出てきて、結構みんなこのお店に入っていく。街の1番の人気店という感じです。(上のお店は、観光客の姿も多いという感じ)焼き菓子から生菓子そして、地方のお菓子もたくさんある。

ここもリッチャとフロッラが両方置いてあった。奥には一口ピザみたいなものもあった。

ババが実は美味しかった。ババはシンプルなものから隣にあるように生クリームが挟んである小野もあった。

冷蔵ケースにも色とりどりのホールのケーキがあった。

これは、その教会前のお店のもの

焼きたてでまだ暖かいのでパリパリして本当に美味しい。クリームもふっくらしていた。やはり食べるタイミングは重要みたいです。

色々食べてもうスフォリアテッラは食べたくないってぐらい食べたけど、これが一番美味しかった(食べるタイミングが重要なお菓子ということ)


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