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毎日同じなのに毎日違う理由

思えば、映画「PERFECT DAYS」から始まった今回の旅
映画を引きずっているというわけではないが、参照元として平山さんの毎日と重ね合わせるのがとても分かりやすい

平山さんが世界を見ている感覚と、この旅の感覚が同じかどうかは分からないが、多分近い

基本的に毎日同じ日常が繰り返されているのに、全然退屈じゃないところや
人知れず、何故かいいことや面白いことが起こる(ひみつだけど)ところ
心がすごく落ち着いていて、感情に振り回されることがないところ

僕は元々HSP体質っぽく、感情面での苦労も多かったように思う
退屈な日常を飛び出したい一念で、
19歳からバックパッカーとして世界を放浪するような旅を繰り返した

大恋愛もしたし
大失恋もした
パニック障害も経験した

思いっきり感情に振り回され、思いっきり苦しんだ時期もあった

その時期と今の何が違うのか
何故こんなに心静かで、世界をゆったりと味わう余裕があるのか

一番違うのは、心ではなく、実は「身体」だ
次に違うのは、「より解像度の高い世界認識」だ

10万年スパンの世界史を学んだことで、近視眼的な思考がほぐれた
古武術の稽古を通じて、身体がほぐれた

身体の変化が特に大きい
アウターマッスルが緩み、体幹部に軸が通り、
いい瞑想ができるようになった
自分の内側との対話が何より楽しくなってしまった

毎日たっぷり寝て、食べたいものを選び、やりたいことは何でも自分に許可を出している

仕事や社会生活に支障が出るかと思ったが、以前よりいい結果が出ている
派手な人間関係からは距離を置いている感があるが
大切な人たちとの日々を過ごせている
今のところ、何の問題もない

「この世界は、実はすべて自分が作り出している」
ということが、心底理解できたからなのかもしれない

何でもできるし、思い通りになってしまう
というのが分かってしまうと、かえって欲がなくなる

欲はなくなるけれど、行動力は上がる
期待せず、評価も考えないので、考える前にやっている
行動しているから、満たされた時間が増える
面白い出来事に出会う頻度も上がる

毎日同じなのに、毎日違うことを楽しめるのは
その瞬間瞬間の出会いを新鮮に味わっているからだと思う

世界の中に入って、ドキドキしながら味わっているか
世界に振り回されているか

それを可能にしているのは、
心の有り様よりもむしろ
身体の有り様

世界認識と身体の有り様
この2つが日常を「旅」化している

解像度を上げて書いてみた5日目

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