昨日からお昼ご飯を自炊している。今までもスーパーで買ってきたものを食べていたんだけど、出来合いのものをレンジでチンするだけだった。ところが、ホストマザーからガスコンロを使っていいという許可が出たので、状況が変わった。
　細かく説明すると、2食付きのホームステイプランなんだけど、ホストファミリーは離れた家に住んでいるから、20分くらい離れている自宅から僕がいる別宅まで暑い思いをして夕飯を用意しにくるのがイヤらしく、僕から「もし自炊していいなら、作ってくれなくていいよ」と交渉したところ、そうなった。

　調味料は置かれているんだけど、いまいちどう使っていいかわからないものばかりで、ズッキーニを輪切りにして両面火を通しただけのものとか、あとは、トースターがないからバンズもフライパンで温めて、パティを焼いてハンバーガーを作ったり、めちゃくちゃ簡単なものしか作っていない。でもとりあえず、人生において、外国で自炊するという経験ができている。貴重な経験のような気もするし、全く何の価値のない経験のような気もする。

　近所のスーパーに買い出しに行く。日本のスーパーと買い物カゴの形が違うことを知る。スペインで売られているピーマンがめちゃくちゃ大きいことを知る。オレンジジュースのパッケージに日本語が書かれている。同じものが流通していることを知る。日本と同じようにメンバーカードがあることを知る。でもみんな持ってきていなくて、番号を空で覚えていてそれを毎回口頭で言うという光景を目にする。

　スペインでの生活、3週間たったけど、そんなことを経験しているところだ。