外国の百貨店的なところに行ってみた

 昨日のお話。

 初めて、日本でいうところの百貨店みたいなところに行った。スペインでは6月の末からセールをしているということを聞いたので、Tシャツとか安くなっていたら買おうかな、というのと、明日でホームステイが終わるので、ホストマザーにちょっとしたお菓子を買おうと思っていた(正直、あんまりよくしてもらわなかったから、買う必要があるのか疑わしいけど)。

 何度か自転車で通りかかったことがある"el corte ingles"(直訳すると「イギリスの宮廷」、変なの)というところに行ってみた。そこそこの規模の百貨店に入っているテナントで働いた経験がある自分からすると、平日の夕方とはいえお客さんは少ないように感じた。あと、スペイン第3の都市とはいえヨーロッパの、世界的に名前の知れた都市の百貨店だからハイブランドが軒並み入っているのかなと思っていたけど、そういうわけでもなかった。なんというか、日本の百貨店と、イオンみたいなショッピングモールの中間のようだなと思った。
 今の自分のものの見方だと、やっぱり日本は経済的に恵まれていて、高級なものを買いたいという人が多いんだなと思った。それに応えるために百貨店はハイブランドのテナントをたくさん抱えている。対してスペインは、カフェやらレストランのテラス席で人と過ごすような時間を大切にしているな、と思う。まぁそんな単純化できるものでもないんだろうけど。

 で、紳士服のフロアに上がってみると、たとえばラルフローレンとかトミーヒルフィガーとか、世界的なアパレルブランドの服も置かれていた。ちらっと値札を見て日本円に換算してみたけど、とても買う気にはなれなかった…(円安…)。もうちょっと安い、日本では聞き馴染みのないメーカーの服もあったけどそれもほとんど金銭的な理由で、これいいなと思えるものは見つからなかった。
 家電製品のフロアもあって、髭剃りを見ていると(こっちに来てから髭剃ってない)、店員さんが近づいてきて「何かお探しですか」的なことを言われて焦った。少しもじもじしたあと、英語で「すいません、スペイン語うまく話せないんです」といった。すると、向こうも英語で「英語で大丈夫ですよ」といってきたので、お決まりの一言「I'm just looking」でその場から逃げ出した。そうやって言ってもあんまり嫌な顔をされなかったのが、逆に印象に残った。

 で、ちょっとしたお菓子をと思って地下の食品コーナーへ行った。日本の、いわゆるデパ地下って凄まじいじゃないですか。それに比べるとかなり規模は小さかった。でも自分が買いたかったような手土産に良さそうなお菓子やら、お酒やらは置いていたので、助かった。あと、変な話だけど、レジの時の店員さんのビジネススマイルに少しホッとした。

 こっちにきておよそひと月経つけど、まだ全然スペイン語話せないから、こういう商業施設に入っても終始落ち着かなかった。日本だったら自由自在に見て回れるのになとか思うと、辛くなるだけですね。はぁ。

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