タイムマシンに乗って

 昨日の話。

 初めて外国でライブを見た。別に有名なバンドとかじゃなくて、ジャミロクワイとか、スティービーワンダーとか、ビルウィザーズとかの曲を演奏してるコピーバンドだった(オリジナルもあったのかな?)。
 場所は、ライブハウスって感じではなくて、どちらかというとビルボードライブみたいに演奏を聞きながら食事を楽しむというタイプの場所だった。語学学校のクラスメイト(といっても60歳のおじさん)が、その家族友人たちと見にいくけど興味があったらきなよって感じで声をかけてくれたので、いく事にした。

 8時30分スタートだったんだけど、10分前くらいに着いた。クラスメイトが見当たらなかったけど、とりあえずビールを頼んだ。クラスメイトたちと合流して席に座ったんだけど、そこからが、キツかったなぁ。

 みんな英語で話すから、全くといっていいほど会話に入れない。話しかけられたりしても、自分の拙い英語じゃ会話が成立しないからすぐ終わってしまう。気を遣って話を続けてくれたクラスメイトの友人(こちらもおじさん)との会話も、ほとんど聞いているだけだった。

 スペインに来る前からある程度は覚悟していたんだけど、いざそういう場に置かれると、やっぱり辛いなぁ。当たり前なんだけど、まずは英語を習得してからの話だったんだよなぁ。
 言葉のこともだし、他のいろんな違いも突きつけられる。クラスメイトはもうリタイアしていて、資産もある様子だし、他に集まっていた人たちも、どうやら学士や修士を持っていてちゃんと働いている、もしくはそういうのを取るために大学で勉強しているという様子だった。学なし、職なし、しかも未来の展望なんて微塵もない自分からするともう、同じ場所にはいられないなという感じもした。

 もし20年前の自分に諭すことができるのなら、みなさんはなんといってあげますか。
 僕は、うーん、色々周りの環境に対して思うことはあるかもしれないけど、自分の苦手なこと、得意なこと、好きなことを整理して、それを踏まえてやってみたい仕事をイメージしよう、そしてそれを実現できそうな大学、学科に進んで学士、もしくは修士を取れるように頑張ろう、そうしていれば、きっと似たような志を持った人たちと友達になれるかもしれないよ、と話してあげたい、かなぁ。

 過去のことはいくら悔やんでも仕方ない、とはわかっているんだけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?