アポトーシス/Official髭男dism

何気なく聞いていたのですが、
歌詞をよく見たら「死」を歌った曲でした。

アポトーシス)
個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺つまりプログラムされた細胞死のことです。

とても優しい曲調と声なので、なんとなく聞くだけだとここまで死のことを歌った曲だと思いませんでした。

ヒゲダンは個人的に爽やかなイメージですが、115万キロのフィルムにも
「エンドロールなんてもん作りたくもないから」
という歌詞があったり、優しい雰囲気の中に生死と向き合っているのを感じます。

死にたくない!怖い!という曲ではないのですが、
諦めに似た焦りというか、最終的に何も解決していないのがリアルで
最後の「やっと少しだけ眠れそうだよ」に
涙が出てしまいました。

先日読んだ日野原先生の本「生きていくあなたへ」の冒頭
第1章は「死は命の終わりではない」なのですが
しょっぱなの質問「死ぬのは怖くないですか?」に
「そう聞かれるだけで恐ろしい」と返答しています。

頭では、死はそんなに恐れるものではない、とわかっているんですよね。
変化した先で自然なことなんだと思います。
でも気持ちは追い付かないのが生き物として普通なのかなと思います。
「悲しまないでダーリン」「そう言った私の方こそ怖くてたまらないけど」
の歌詞からも同じような気持ちを感じます。

日野原先生は1度危篤から生還した後は死に対して吹っ切れていた様子だったようです。(周りから見ての話なので本人の気持ちは分かりませんが)

多分いくら頭で考えても怖いとか焦りの感情はなくならず、
体験や行動の中で変わっていくものなのかなと感じました。


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