見出し画像

土曜授業って必要??

 今年は例年に比べ、コロナの影響で夏休みが非常に少ないですよね。たった1週間しかないという地方自治体もあるようで衝撃を受けています。


 さて、そろそろ長い長い2学期が始まるわけですが、教員の働き方の中で心配していることがあります。それは土曜授業です。


 「1ヶ月に1回だけだよ」と言われますが、自分は「土曜日は4回しかないわ!そのうちの1回は重い!」と思ってしまいます。

 コロナの影響で休校期間が長く、その期間の授業の補填をしなくてはならなく、7時間授業の実施や行事の削減など様々な取り組みが提案され、実施されていると思います。その中でも一番きついなーと思うのが土曜授業です。

 半日(4時間目まで)ですが、この日は年休を使うことはできないのです。なぜなら本来休みの日だから。

 つまり、「土曜授業で半日勤務させたら、どこかで半日休んでね」という通知が文部科学省から出ました。しかし、教員がいつ休むのでしょうか?

 そもそも授業数が足りないから、授業日を追加で設定し、授業を行うのに、本来の授業日に休むのですか?本末転倒な施策だとは誰も思わなかったのでしょうか?それとも、教員は子どものためなら働いてくれるはずだと思い、振替なんてそもそも取らせないようにしているのでしょうか?

 勤務日の振替に関しては、確実におこなわなければならないらしいので、代わりに年休を使えない状況を作っています。

 勤務の振替を「夏休みに使えばいい」「冬休みに使えばいい」というのは現場をしらないからこそ言えることで、全く勤務せずに冬休みを過ごさせることは、準備運動せずにいきなり全力で長距離走るようなものです。

 本当に安易に長期休みに代替するという考え方自体間違っていることに気が付けよといいたいです。

画像3

 さらに、年休を使うことができない問題に関しては、余計な勤務日が増えることによって、本来年休で休めていた部分を「強制的に振替の分で休んでね」といわれ、年休を消化しきれない問題が発生しています。

 振替ができる期間が、前8週〜後16週は、たとえば9月12日に土曜授業を行った場合、令和3年1月4日までに振り返れば良いというものです。つまり、9月12日移行に行った土曜授業の振替は、全て冬休みで振替が可能であり、実質ただ働きさせ放題という構図です。

画像3


 そもそも、年間指導計画などの標準授業数は本当に適切なんでしょうか?中学校の主要教科は年140時間(週4時間)は多すぎませんか?

 オンライン授業や塾のような動画配信系の何度も見直せる授業を帰宅で受け、学校ではその発展的な学習や、共同作業やディスカッション・ディベートなどの活動を行う反転授業を行うことができれば、標準授業時数なんて無意味です。

 学校現場の先生たちにも聞きたいのが、授業の中でワークの時間やテスト勉強のための自習の時間など設けている人がちらほらいますが、本当時間の無駄。教育委員会の視察の時だけ、まともな顔して授業やっている。

 

 授業時数も文科省によると、災害やインフルエンザなどで学級閉鎖となる場合など、不測の事態であれば授業時数を下回っても法令違反にはならないという。であれば、授業の質をあげ、ダラダラ授業を行うのではなく、メリハリをつけた授業展開をしていくことで授業時数も変更されることもあるのではないか。(毎時間録画+配信するような感じで)


 土曜授業は児童生徒の負担も大きいし、何せ、その準備を行う教員のことをもう少しだけ考えてあげてもいいのかなと思う。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?