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『ダ・ヴィンチ コードを乗り越えて』

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年数にして10年以上。過去に実在した魔術師たちの本を読み漁り、自称ではあるものの魔女を名乗り、途中までではあるものの階段をのぼった今。この階段を上るきっかけとなった「最後の晩餐」… もっと読む
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『Over The Davinci Code』 - 御案内 -

案内 ダヴィンチコードで語られた秘密は 最後までは語られていない… 前書き 『Over The Davinci Code』--ダヴィンチコードを乗り越えて-- シリーズは全四章で構成されています。どの章にも一つずつ大きな謎がテーマとして置かれ、その謎を解くための情報を順に追いながら一つづつ光照らして参ります。  レオナルド・ダ・ヴィンチは、400年間ものあいだ多くの寓意に彩られ過ぎて仙人や聖人のように曖昧な存在になってしまっておりますが、彼に正しく光を当てたなら、等し

ダ・ヴィンチコードを乗り越えて [第一章]

はじめに師でも疑え  今から約20年前の2003年。アメリカの小説家ダン・ブラウンが一冊の小説を世に放ちました。2006年には同書を原作とした映画が公開され瞬く間に世界を席巻しました。日本でもかなり話題になりましたので記憶している方も多いはず。そう『ダヴィンチ・コード』のこと。  ヒットの要因は多くの人の好奇心を掻き立てた「秘密」でした。謎多き中世の天才レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画の秘密。またその秘密に付随する「歴史解釈」「聖書解釈」も大きな論争を巻き起こし話題を集めま

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ダ・ヴィンチコードを乗り越えて [第二章]

聖なるもの 時間のDecodeへ移る前に、あなたの「聖」の概念を破壊しておきましょう。きっとあなたは「最後の晩餐」のような聖なるイコンに、ピラミッドや時間というものが隠されていると言われても受け入れ難い事でしょう。しかしそれは、本当の聖(ひじり)を知らぬから。聖なるものの本当の意味を知らぬから。  あなたの「聖(ひじり)」のイメージはどのようなものですか?光輝く魔法のようなもの?それとも神そのもの?はたまた数々の奇跡を行った品行方正な奇跡人a.k.a聖人でしょうか?はっきり

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ダ・ヴィンチコードを乗り越えて [第三章]

魔女の本気  いよいよ最後の晩餐の謎解きの仕上げの時がやってまいりました。ここからは密儀に触れる部分。晩餐なのに明るい空、トマスの手の意味、イエスと福音史家ヨハネとの隙間の意味などの深淵に関わる部分にえ触れてゆきます。  映画『Da Vinci Code』で語られたDecodeは、半分語って半分沈黙と言ったところ。その半分の沈黙は深淵。光なき深淵は迷い易き道ゆえに、一歩一歩ゆっくりと踏みしめながら歩んでゆきましょう。 セフィロト  ここからは密儀の領域。これまでは誰もが

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ダ・ヴィンチコードを乗り越えて [第四章]

Last Decode 最後のDecodeは、ダン・ブラウンが「Da Vinci Code」で披露したDecodeをまさに乗り越えてゆくこととなります。本シリーズのタイトル「ダ・ヴィンチコードを乗り越えて」の核心となるお話。ダン・ブラウンほどの大物が語ったなら大炎上となりますが、わたくし程度の魔女でしたらボヤで済みますので包み隠さずDecodeしてゆきます。  勘違いしてほしくないのは、ダン・ブラウンは嘘をかいた訳ではないということ。半分本当で半分”沈黙”と言ったところ。嘘

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ダ・ヴィンチコードを乗り越えて [あとがき]

あとがき繰り返し  自らの尾を噛む蛇のように物語の終わりと始まりをつなげる事で、今回の作品にも無限の魔法をかけました。わたくしがいつも何らかの形で己の作品に無限の魔法をかける理由、それはひとえに「繰り返し歩くことで見える景色が変わること」を体感・実感してもらうため。人は己で経験しない限り心から信じることができぬゆえに。 玉ねぎ  わたくしの記憶の古い部分にとても変わった言葉が残っています。その言葉とは、”密儀の学びは玉ねぎの皮剥き”という言葉。これは、初級入門者から中級