七草粥あさ

私が私であるために。 0歳2歳5歳の男の子の母。 夢は書籍化。と言い続けてみる。

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  • サワわた〜ちょっと性別不明の友人がいます〜

    サワと私の13年間〜性別不明の友人がいます〜をまとめています。夢は書籍化!創作大賞2023に挑戦中。

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ちょっと性別不明の友人がいます -序章-

序章 大切な友人に「サワ」という人がいる。 大学の同期でもう13年の付き合いになる。 サワは、女でも男でもない。 最近よく聞くLGBTの言葉を使えば、FtMである。 つまり生まれた時の身体的性別は女だが、性自認は男である。 サワは、男だ。 今のサワは間違いなく男だ。 でも出会った時からそうだったわけではない。 出会いについては次回詳しく書きたいが、私がサワと出会った時、私はサワを男だとは思っていなかったと思う。かといって女の振る舞いもしていなかったので、変な言い

    • 母は母であって、孫の母にはなれない訳

      母は、孫にはお弁当は作れないと言った。 何が驚きだったかって、母は私へは18才を過ぎてもお弁当を作ってくれていた。 いや、大学を卒業した22才から改めて入り直した看護学校での3年間、毎日お弁当を作ってくれていた。その母が、幼稚園児の小さい小さいお弁当を、孫のためには作れないと、そう言った。 母は料理が苦手だ。 ずーっとそう言いながらも、私たち子ども3人を育てたのは母の手料理だから、母が何度「料理が苦手」だと言っても母の料理は美味しかった。 父は舌が肥えていて、というのも父の

      • サワわた、一気に投稿しました!締め切り前のアドレナリンやばすぎる〜 創作大賞お疲れ様でした!!!

        • ちょっと性別不明の友人がいます -あとがき-

          序章はこちら (今までのお話は序章にまとめてあります) あとがき私が「サワわた」を書こうと思ったきっかけは サワとは全く関係のないことからでした。 2023年、春。 私は夫の海外駐在に伴い 初めて生活を丸ごと海外に引っ越しました。 東南アジアのまだまだ発展途上国。 家族や友人に国名を言えば 「大丈夫?安全なの?」 と言われるようなそんな国に 子ども2人を連れて新たな生活を始めました。 海外旅行や留学経験などは 人より多くあったため そこまで心配はしていなかったものの

        • 固定された記事

        ちょっと性別不明の友人がいます -序章-

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          ちょっと性別不明の友人がいます -6-

          序章はこちら 前回のお話はこちら 6. サワへここまでずっとサポートしてくれて ありがとう。 私がサワのことを書きたいと言った時 「書いて」 って言ってくれたあのひと言で 私はここまで書ききりました。 三日坊主にならないように 途中で迷子にならないように 書きたいことを書き出して 構想を練って タイトルを考えて。 そのどれも めんどくさいと思われそうな そのどれも。 サワは一緒になって考えてくれて。 よく考えたら とってもとっても変な話。 ちょっと変わって見え

          ちょっと性別不明の友人がいます -6-

          ちょっと性別不明の友人がいます -5-

          序章はこちら 前回のお話はこちら 5. サワと子どもたちサワはめちゃくちゃ面倒見がいい、
 わけではない。 
本人も面倒見がいい性格だとは 思っていないと思う。 どちらかというと 面倒なことは避けたいと思っていて それなのによく面倒なことに巻き込まれている。 要は困っている人をほっとけない 優しい人、それがサワだ。 そんなサワは 私の子どもとよく遊んでくれる。 遊ぶのも上手で 子どもたちもサワのことが大好きだ。 私には4歳ともうすぐ2歳になる
 2人の息子がいる。

          ちょっと性別不明の友人がいます -5-

          ちょっと性別不明の友人がいます -4-

          序章はこちら 前回のお話はこちら 4. 救世主サワサワと私は似ているところがあって ・考えすぎるところ ・落ち込みやすいところ ・そうなると塞ぎ込みがちなところ などなど・・・ 主に思考がよく似ている。 似ているからこそ一緒にいて居心地がいいが 似ているからこそ 共にどんどん闇へ転がり落ちる というようなこともあった。 落ち込んでいる時 サワのようによく話がわかる人に聞いてほしい! と思う時でも 落ち込んでいるから会うのはやめておこう と思いとどまる時もあった。 実

          ちょっと性別不明の友人がいます -4-

          3人目妊娠中の私が望む子どもの性別

          こんにちは。 実は3人目を妊娠しました。 ずっと子どもは3人ほしいと思っていたので 念願の3人目です。 そして絶賛つわり中です。 3回目だろうと何回目だろうと つわりはしんどい。 本当にしんどい。 noteなんて全然書けない。 でも今書くしかない。 そう思って必死に書きます。 メインはつわりのしんどさ ではないのだけど あまりにしんどくて 何度もしんどいとボヤきますが お許しください。 さて 一般的につわりは5〜6週ごろから始まり、 8〜10週ごろがピーク、 そして

          3人目妊娠中の私が望む子どもの性別

          雨と、折り紙と、お寿司

          夫が 「仕事をやめようと思う」 と言った。 ひどい雨が降っている。こちらは雨季というシーズンで、しらばく雨が続くらしい。ここ数日はスコールが降り止まないような、呆気にとられるほどの雨が降っていた。 今朝も雨が降っていた。そして夫は朝、起きてこなかった。日に日に朝起きられなくなっているなとは思っていたが、ついに今日は起きることができなくなっていた。 それでも夫は“ちゃんと”上司に連絡し、なんとか仕事を休んだ。と思ったが仕事は休めず、休んでは仕事をし、仕事をしては休み、という

          雨と、折り紙と、お寿司

          ちょっと性別不明の友人がいます -3-

          序章はこちら 前回のお話はこちら 3. 一緒に寝たけど寝れなかった話恥ずかしい話をしましょう。 10代後半。 あの頃、私は狂っていた。 そして自由奔放に生きていた。 親元から離れ、ひとり暮らし。 まわりもだいたいみんなひとり暮らし。 ついでに私は人よりちょっと可愛くて、 人よりちょっと調子に乗っていた。 そんな女子大生がどんな生活をしていたかは 想像にお任せするし、私は想像もしたくない。 そのくらいめちゃくちゃで思い出すのも少し憚られるけど、あの日のことを思い出してみ

          ちょっと性別不明の友人がいます -3-

          ちょっと性別不明の友人がいます -ex1-

          序章はこちら 番外編先日サワからLINEが来た。 「元気?」 ただそれだけの たったその一言に その日はとても救われた。 心がホッと暖まって穏やかになった。 特に体調が悪かったとか 精神的に落ち込んでいたとか 特筆すべきことがあったわけではない。 あったわけではないが しばらく連絡が途絶えていて noteも更新していなくて 音沙汰ないなという感じがしたのかもしれない。 その音沙汰のなさに気付き、 スマホのLINEを開き、 きっと少し下の方に埋もれていた 私のトークを探

          ちょっと性別不明の友人がいます -ex1-

          40度の熱が4日間続いたら

          体が少しポカポカしているな、とは思った。 とはいえここは東南アジア、毎日気温は30度越え。 外にいれば顔は赤らむし、汗はダラダラ。 それで動きまわっていれば熱くもなる。 もうすぐ2歳になる次男、土曜日のこと。 正確には土曜日の午前中。 朝から出かけて、帰って、昼寝して。 寝過ぎて17時前に起きて、やっぱり体は火照っていて。 昼寝起きだしな、なんて思いつつ 予定していたディナーへ出かける。 ディナーと言っても家族4人で 夜ご飯を食べに出かけるだけ。 いつもと趣向を変えて 景

          40度の熱が4日間続いたら

          ちょっと性別不明の友人がいます -2-

          序章はこちら 前回のお話はこちら 2. 私とサワとタイと突然だが サワにはタイ人の彼女がいた。 なぜタイ人?!と思うかもしれないが 私たちの大学は 学生の半分が外国人で 誰がどこの国の人と どんな関係を持っていても 不思議ではない環境だった。 そんな私は残念ながら 外国の人と恋に落ちることはなくて 国際恋愛ってどんな感じなのか 今でも全くわからない。 ただサワと彼女を見ていて どんな言葉や文化を持っていても 恋人と仲良くしたり喧嘩したり そのうち一緒に暮らそうか な

          ちょっと性別不明の友人がいます -2-

          なぜセクシャリティに名前が必要なの?

          サワわたを書きながら、また類似の記事をいくつも読み漁りながら、ひそかに抱いていた疑問があった。 なぜ、LGBTQという名前が必要なのか。 なぜ、性別のカテゴライズが必要なのか。 なぜ、性的指向に名前がつくと安心する人が多いのか。 なんとなく口には出していけないような気がして、そしてそれが自分がマジョリティであるから湧き出る疑問のような気がして、居心地の悪い罪悪感のようなものまで抱いていた。ひそかに。 けれど、ゆる言語学ラジオを聞いていてストンと納得のいく答えがでた。 カ

          なぜセクシャリティに名前が必要なの?

          noteにいる人は8割病んでいる

          自覚がある人も、ない人も、こんばんは。 noteに入り浸って、離れて、また覗きにきて、思ったんです。 ここにいる人、病んでるなって。 note書いてる人、ひたすら自分と向き合って。 note読んでる人、見えない相手に共感したりしなかったり。 そして1割の人はたぶん純粋に文字が好きで、残りの1割の人はビジネスとしてnoteという場で働いている。 すごいところですね、noteって。 (注:病んでいます。) そんな私は病みすぎて、noteに来れないくらい、もう自分と向き合い文字

          noteにいる人は8割病んでいる

          ちょっと性別不明の友人がいます -1-

          序章はこちら 1. 初めてサワに出会った日サワとの出会いは大学1年生。 記憶力の悪い私がなぜか覚えているサワとの出会い。 たしかその日は新入生オリエンテーションで サークル紹介が行われていたその棟には ピカピカの1年生がたくさんいて なんだかざわざわしていた。 私は誰といたのか、何をしていたのか 今となってはほとんど思い出せないが あの日サワと出会ったことは覚えている。 先に断言しておくが サワが目立っていたわけではない。 サワはサワに似たような子と一緒にいた。 2

          ちょっと性別不明の友人がいます -1-