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『世界ふしぎ発見!』の司会交代についてふしぎ発見原理主義者が思うこと

※文中は敬称略

ついにこの時がきてしまった。

刻、一刻とそれが近づいていることには薄々勘付きつつ、40周年の区切りまではどうにか頑張ってほしいと思っていたが、ここにきてのご決断である。

ホログラム草野さん

気持ちがあまり整理されていない状態だが、まず思ったのは「草野さんお疲れ様でした。」ということ。
38年も同番組のメイン、看板を張るには大変なエネルギーと熱意とご心労があったのだろう、と察するにあまりある。
そもそも「38年間同じことをやり続けています!」というそれ自体がすごい。

単なる勇退ではなく、今後も番組にはご出演されるとのこと。視聴者に気づきやより深い疑問をもたらしてくれるであろう、という役割が変わらないことにもホッとしている。

https://twitter.com/HBKOffice/status/1633269707175526401

※「「クイズマスター」としてこれまで以上に解答者に恐れられる存在になっていきます。」とあるが毘沙門天に転生する上杉謙信的なことだろうか?

もしかしたら、草野さんはTBSにおける永六輔となるのかもしれない。

かつて同じTBSラジオで永六輔は鉄人のようだったと聞く。
私は残念ながらリアルタイムで視聴できなかったのだが、伊集院光曰く…
「いるだけでいい」
「最終的に骨壺置いてるだけでいい。たまに現場に喝を入れるときにその骨壺がガタガタガタってなってみんな気合いが入り直す」
…とまで言わしめる、まさに神のような存在だったそうだ。

さすがに骨壺を置けとはいわないが『世界ふしぎ発見!』版の永六輔のような存在を目指すというのもアリだ。
やはり学習マンガにあったホログラム草野さんだろうか?
日立さんの技術でどうにかならないものか?
4月からの新しい『世界ふしぎ発見!』がどうなっていくのか、正直わくわくしている。
新加入の外国人野球選手のようなコメントをしてしまった。

後任について

メインで進行を務めるのは、フリーアナウンサーの石井亮次さんとのこと。
安定感プラスおしゃべりに知性を感じられる方なのでこちらも楽しみ。

1点、こちら側、視聴者側の楽しみ方として気をつけたいのが、草野さんと比べないこと。
過去、長寿番組がリニューアル後に短命に終わってしまった理由を顧みると「前の方がよかった民」の存在は手ごわい。
もちろん見慣れている、安心して見ていられるというよさは否定できない。
人は慣れ親しんだものに安心感を覚え、変化に違和感を持つ。
特に同じフリーアナウンサーということもあり、何かと比較されやすい要素もあるだろう。

しかし、万物は流転する。

諸行無常、変化によって適応できなければ生き残れない。
加藤みどりさんも水田わさびさんもスタートアップ当初は「こんな声じゃない」と批判を受けた。
菅野投手だって進化を求めてシンカーに挑戦した。
思うような結果は出なかったかも知れないが、やってみないといいか悪いかもわからない。

草野さんの『世界ふしぎ発見!』のよさを38年も楽しませていただいたのだから、今度は石井アナの『世界ふしぎ発見!』のよさを発見する楽しみを堪能させていただく。

なぜか日本企業のシステム導入、DX化がなかなか進まない理由に思いを馳せてしまった。

視聴率なんて古臭いものに縛られてほしくない

今回のニュースに対して視聴率を気にする向きもあるが、1視聴者の意見として正直、視聴率はどうでもいいと思っている。
そもそもテレビ番組をリアルタイムで視聴するという文化自体が無くなりかけているのだ。

視聴率低下が今回決定の要因だという意見がもしあるのならば、世の中の流れに付いていけていないか、書くネタがなさすぎて無理やりこじつけているとしか考えられない。
タイムシフト視聴率、TVer再生回数、SNSトレンドなど…番組としての意義や広告効果を図る指標なんて、今日びいくらでもある。

番組存続のために、本質を変えることなくスポンサードいただいている日立さんの目的が果たせるならいいじゃん。
若い世代の認知度向上・社会的役割提案・ブランドイメージ確立…など、視聴率や視聴者のご意見だけでは計りきれなくなっている時代なのだ。
私を含め外野の声など気にせず『世界ふしぎ発見!』らしさをまっとうしてほしい。

こっちはすでに、この木なんの木で土曜21:40の訪れを知る生活リズムなのだ。
おそらくまったく違う時間にあのイントロが流れてきたら曜日時間感覚が狂う。
素人がいうまでもないことだが、一企業がエンドユーザーの時を司る存在にまで昇華していることの意味を考えてほしい。

岡田さんについて

なかなか言語化が難しくて自分の中で放置していたのだが、これを機会に岡田さんについても考えてみたい。
ここからは1視聴者&ふしぎ発見原理主義者の意見なので悪しからず。

結論、笑いの量が多すぎる。
『世界ふしぎ発見!』には笑いを求めていない。
一切なしを求めているわけではないが、歴史教養クイズというところはブレずにいてほしいのだ。

私がふしぎ発見を見る絶対的な理由の1つ、それは知見を広げたいという知識欲だ。
ごく個人的な理由だが、私には一般常識がわからないというコンプレックスが根底にある。さらに歴史は大の苦手。
歴史が苦手すぎる、かといって公民は無機質な雰囲気が無理。
よってセンター試験は高1の時点で地理一択状態だった。

あと歴史に限らず詳しい方にあれこれご教示いただくのではなく、興味の赴くままに好き勝手に考察したい。
歴史の重要性はわかっているから、自分にない視点からの知見を取り入れたい。
でもあれこれ口を出してくるタイプの「より詳しい方々」という仮想敵はめんどい。
そんな私にとって『世界ふしぎ発見!』はなにもかもが“ちょうどいい”存在なのだ。
あとシンプルに絶景とかグルメとかきれいだし。

しかし、岡田さんは芸人さんである。
それも笑いを取りたいという芸人のサガのような部分が、割と前面に押し出されているキャラクター性の人だとお見受けしている。
M-1GP2001なんて今でもおもしろすぎる。

笑いを取らざるを得ない芸人さんのサガというか凄みのようなところは『世界ふしぎ発見!』という番組の特色上、私の中で違和感となっていた。

バラエティ寄りのクイズ番組を見たいなら、それこそ脳ベルshowを見る。
第一回グランドチャンピオン大会の岩崎ひろみ・三波豊和・三善英史・ピーターの対決は本当に手に汗を握った。

なんというか、京都の老舗豆腐店の絹ごしにオタフクソースかけるみたいな。
どっちも大好きなんだけど足し算するとなるとちょっと違う気がする。

『徹子の部屋』最終回

『徹子の部屋』最終回はユーミンらしい。
黒柳さん直々にご指名なさったそうだ。

個人的に最終ウィークを設けてもいいくらいの番組だと思っているので、下記を希望したい。

月曜:久米宏
火曜:パンダ関係者にお越しいただきシャンシャンと中継
水曜:草野仁・野々村真
木曜:タモリ
金曜:松任谷由美

『世界ふしぎ発見!』は後発番組にならずに、今後とも先駆者としての立場でよろしく。

やっぱりまとまらなかった(笑

※表紙はホログラム草野さんを堪能できる公式学習マンガ


#ハマった沼を語らせて

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