はじめに
本当に、本当に悲しい。
このニュースを耳にしたとき、ただただ悲しかった。
腹立たしい、かわいそうといった感情も当然よぎったが、もっとも強かったのは「悲しい」である。
まず、当該容疑者が行ったことの悪質性については触れるまでもない。
児童ポルノやらパパ活やらが産業として成り立ってしまっていることは、ただただ、グロテスクだ。このことに関しては私よりも専門的な視点を持っている方がより鋭い指摘をなさっているので、そちらのほうに譲りたい。
とにかく、被害者となってしまった方が二次被害や三次被害にあわないよう、また、それに怯えて暮らすようなことにならないよう願うばかりだ。
ここではみつばち好き、はちみつ好きとしての見解を書く。書き捨て・書きなぐりとなってしまうことは承知のうえで。書かないと思考を整理できないし、このことにどう向き合っていいのかわからない。
事実関係を整理
まず、冷静に気持ちを整理するために今回の件に限って、事実関係“のみ”を整理しようと思う。
一次資料を整理するためにBingAIさんの力を借りてみた。
プロンプト
BingAIさんの答え
懸念点
みつばちへの影響
まず、考えたのはみつばちの生態系になんらかの影響がでなければいい、ということだ。
同社に関しては化粧品や健康食品も扱っているので、この金額ははちみつだけの売り上げではない。しかし、それでもはちみつ関連商品だけでこれほどの売り上げがある。
ちなみに、同社で扱っている海外産アカシアはちみつ1kg6,000円程度に換算すると956万6667kg程度に相当する額だ。
少し詳しい方なら知っていることだが、一般的なみつばちの生涯はちみつ生産量はスプーン半分程度、1杯にも満たない。そう考えると、山田養蜂場のものづくりに一体どれくらいの数のみつばちたちが関わっているのか。想像もつかない。
つまり、山田養蜂場はそれだけの数の命を支えているということだ。
現場の養蜂家の皆さん
養蜂は誇張でもなんでもなく命がけの仕事である。
みつばちはとても大人しい生き物で、こちらが危害を加えたり攻撃の意思を見せたり興奮させるような行動をしない限り決して攻撃してこない。
しかし、みつばちはあくまでも有毒生物である。
ほとんどがスズメバチによるものであるが、みつばちも働きばちは毒を持っている。穏やかな気性とはいえ、適切な距離感と対応が必要な生き物だ。
養蜂家が育てているみつばちのコロニーがスズメバチに襲われるケースも当然考えられるだろう。
これまでの企業努力
同社のよい取り組みがプラマイゼロどころかマイナスになってしまうのも悲しい。
正直に告白すると、私は山田養蜂場ユーザーである。
マーケティング的な分類に当てはめるとファンにカテゴライズされるレベルといってもいい。
企業として素晴らしい取り組みだと感じる活動もたくさん目にしてきた。
例えば、ウクライナ産ひまわりはちみつの販売による支援活動。
元々ウクライナは養蜂が盛んな国だ。ひまわりはちみつそのものはクセが少ないもののちゃんと個性もあり、はちみつ感のある味わい。初心者の方でも食べやすい、実家のように落ち着く味という印象だ。
ウクライナの困難が続く中で始まった、同社が持っていたウクライナ産はちみつの在庫を販売し、避難民の生活や現地の養蜂家の事業再開資金として売り上げの一部を充てるという取り組み。
1,500円(税抜)のうち100円が支援金にあてられるということで、実は私も購入した。
もったいなくてまだ未開封だが、終戦のあかつきには祝杯代わりにちゅーるのようにぜいたくな食べ方をするつもりで大事に取って置いている。
また、広告に携わることが多い身としては、同社のブランディングが素晴らしいと感じる機会も多い。
例えば、通販で商品が梱包される箱がシンプルにかわいい。
あまりにもかわいかったのでしっかり消毒した後、箱はアイロン入れになった。
「みつばち」「ボタニカル」「生命」「ナチュラル」などなどのワードに引っかかるものとしてはときめかざるを得ないデザインだ。デザイナーさん&このデザインでGOサイン出した広告マーケティング部門の決定権持ってる人ほんとグッジョブ!
…とかなんとか考えていたのに、である。
今回の一件が明るみに出たことで同社のこういった活動が一転、影のほうに回り注目されなくなってしまったのが悲しい。
きっと、デザイナーさんと広告部門の担当さんで何度もアポをとっては電話やらメールやらZOOMやらGoogleMeetやらで打ち合わせを重ねただろうに、である。
同社専務が性犯罪の容疑者になったからといって、企業ぐるみで悪とするのは違うと私は考える。現場や末端では、自分に任された業務をまじめにがんばっていた人も当然いるはずだ。
そういった現場の人のがんばりが報われないのが悲しい。
商品購入代金として支払った1,500円のうち100円はウクライナにいくとして、残り1,400円のうち何%かがパパ活に流れている可能性があることが腹立たしい。知らないうちに犯罪に加担させられていたかのような、裏切られた感も当然ある。
結局どうなのか
この悲しい気持ちがどうしたら晴れるのか、今の時点で私自身にもわからない。
時間薬で解決するにしては犯罪の内容が悪質すぎる。
だが、同社がこれまで支えてきたみつばちの適切な管理が行き届かなくなったりすることは本意ではない。また、現場でまじめにがんばっている人が陽の光の下を歩けなくなってしまうようなことも本意ではない。
考えているうちに「なんで私がこんなに悩まないといけないんだ!」とイライラしてしまっていることも含めて本当に残念な気持ちだ。
最後に
あまりにも悲しいうえに段々イライラしてきたので、自分の機嫌を取るためにCanvaでみつばちちゃんの画像を生成してみました。
みつばちちゃんはやっぱりかわいい。
ゴールド・アンバーとの調和性が尊すぎる。この調和性は何らかの尊称がないと納得できない。
宇宙単位で考えると地球の大量絶滅は今後起こり得るけど、正直人間よりみつばちちゃんに生き残ってほしい。(個人差がある極論の意見)
参考サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230814/k10014162311000.html
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230814-OYT1T50153/
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/660472?display=1
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230816-2749670/
https://www.moj.go.jp/content/001387336.pdf
https://job.mynavi.jp/24/pc/search/corp88001/outline.html
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411706
https://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/vespa0562.htm