海外直接投資と海外間接投資の違いと、日本の国際収支の状況について

おはようございます。あさひです。今回は海外直接投資と海外間接投資の違いについて解説した後、日本の国際収支の内これらに関係するものを解説します。それではよろしくお願いします。

海外直接投資とは日本企業が海外で事業を行う目的で海外現地法人を買収しするときや、海外に工場を建設する時にお金を払うことです。
一方間接投資とは日本企業が証券の値上がり分の売却益(=キャピタルゲイン)や配当収入や利子(配当収入や利子をインカムゲインと言う)を得る目的で海外の会社の株や債権を買う時にお金を払うことです。キーポイントは日本企業が海外で事業を行う意図があるかどうかです。

ここ5年程度での日本の対外直接投資額は1年間のフローベースで、およそ3兆円から5兆円ほどを推移しており、今後はどうなるかは誰にも分かりませんが過去5年程度の推移を見ると日本の対外直接投資額は増加傾向にあります。

国際収支は経常収支、資本移転等収支、金融収支、誤差脱漏の大きく4つで構成されています。金融収支は証券投資、直接投資、その他投資、外貨準備で構成されます。日本の対外直接投資は金融収支に含まれます。一方対外間接投資はどこに含まれるのか、証券投資なのかその他投資なのかあるいは両方なのかは私は分かりません。申し訳ありません。

外貨準備とは日本が海外に対して外貨建債務の支払に困窮した時や為替介入をする場合に用いられる直ちに利用可能な海外に持つ資産のことです。日本は2022年末時点で約1兆2,828億ドルを保有しています。これは中国に次ぐ世界第2位です。日本は輸出をたくさん行う企業が多いので外貨が積み上がっている状態です。この外貨準備は多くが海外の証券、特に米国債で保有されています。外貨準備は日本銀行と財務省が保有しています。

国際収支においては日本が海外に投資した分がプラス、海外が日本に投資した分がマイナスであることに注意してください。

まとめ
対外直接投資は日本企業が海外で事業を行う目的での投資で、対外間接投資は日本企業が証券の値上がり分の売却益や配当収入や利子を目的に海外の企業の証券を購入することです。日本の対外直接投資は近年約3兆円から5兆円ほどで推移しており増加傾向にあります。対外直接投資は国際収支の内、金融収支に含まれます。金融収支には外貨準備も含まれ日本は外貨準備高が世界第2位です。国際収支においては海外への投資がプラス、海外からの投資がマイナスとなることに注意してください。
さいごまでお読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?