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きっかけは愛犬の「余命宣告」 犬ばか・孫ばかおばあちゃんの“手作り犬ごはん”レシピ大公開!

 スタンダードプードルの愛犬と孫をこよなく愛するおばあちゃん、「たまねぎ」さんは、インスタグラムのフォロワーは54万人超、Ameba公式トップブロガーにも認定された「わんこ界のトップインフルエンサー」だ。

 ある日、愛犬の肝臓の数値が「とんでもないこと」になり、余命宣告を受けたことをきっかけに、調理師でAPNA(R)ペット食育指導士の資格を持つ友人tamakiさんの勧めで手作りごはんにトライしてみたというたまねぎさん。愛犬の体にいいことは何だってやる!という思いで続けた結果、数カ月後には数値が標準値に戻り、愛犬の体は飼い主が与えるものでできている、と実感したという。

 手作りの犬ごはんには、メリットがいくつかある、とたまねぎさんは言う。「愛犬の体調に合わせて食材を選べること」「水分をたっぷり摂れること」などだ。

 おなかを壊している時は胃腸にやさしいごはん。ぽっちゃりさんには低カロリーのごはん。体調に合わせて食材から作り方まで調節できるのが、手作りのいいところ。老廃物を体から出すために必要な水分も、野菜などを入れた手作りならたっぷり摂れる。そしてなにより、食事の支度をしている最中に「今日はなぁに?」といわんばかりに目をキラキラさせてのぞき込んでくる愛犬たちが、かわいくて仕方がない。

たまねぎ著/tamaki監修『手作りでうれしい たまねぎさんちの犬ごはん』(朝日新聞出版)
たまねぎ著/tamaki監修『手作りでうれしい たまねぎさんちの犬ごはん』(朝日新聞出版)

 そんなたまねぎさんのレシピ本『手作りでうれしい たまねぎさんちの犬ごはん』(朝日新聞出版)から、前出のtamakiさんと一緒に考えたという「体いたわりレシピ」2種類を紹介したい。もちろん、不調が続いたり、病気の兆候があったりする場合は、まずは獣医師の診断が必須。愛犬に持病がある場合も、食べさせていいものやNG食材などについて、食事療法がわかる獣医師にあらかじめ相談してから始めることが重要だ。

◆胃腸ケアレシピ「サケの豆乳スープ」

 嘔吐おうとや下痢は、胃腸の調子が悪い時のわかりやすい症状だが、食欲不振やおなら、ゲップ、おなかがずっと鳴っている……なども胃腸の不調のサイン。症状が軽く元気で食欲もある場合は、胃腸が働きすぎているということもある。消化しやすく、胃にやさしいごはんで調子を整えてあげるのがおすすめだ。

「サケの豆乳スープ」は、内臓を温めるサケと体をうるおす働きを持つ豆乳で、胃や腸を整えてくれる。粘膜を保護したり、腸内環境を整えたりする野菜を使ったおなかにやさしいスープだ。ポイントは、豆乳とみそを入れたら煮立てないこと。いずれも、少しずつでOKだ。

[材料]

サケの切り身/じゃがいも/大根/にんじん/白菜/ブロッコリー/豆乳/みそ/本葛粉

[作り方]

1)じゃがいも、大根、にんじん、白菜、小骨を取ったサケを食べやすい大きさに切る。鍋でブロッコリーをやわらかくなるまでゆでて、小房に分ける。
2)鍋にじゃがいも、大根、にんじんを入れ、ひたひたになるくらいまで水を入れて煮る。
3)2が煮えたら、白菜とサケを入れて煮る。
4)3が煮えたら、豆乳を入れ、みそを加えて溶かし、水溶き本葛粉でとろみをつける。
5)4にブロッコリーを加えて煮る。

◆肝臓ケアレシピ「タラのアクアパッツア」

 肝臓は、体内の毒素や有害な物質を分解して無毒化し、栄養分を体の各器官が吸収しやすいよう変化させる臓器。エネルギー源となるブドウ糖をグリコーゲンの形で蓄えるほか、中性脂肪、ビタミンや鉄なども蓄えて、必要に応じて体内に送り出してくれる。正常に機能しなくなると、食欲不振や元気がなくなる、嘔吐、下痢などの症状があらわれる。食べた物はどんなものでも、肝臓で代謝・解毒されるので、働かせすぎないよう、食材や食事量を見直すか、何も食べさせずに肝臓を休ませる日を設けるのもひとつの方法だ。

「タラのアクアパッツア」の主な材料となるタラは、低脂肪なので肝臓への負担が少なく、肝機能を高めるタウリン、糖質や脂肪の代謝を促進するビタミンB群を含む食材。ビタミンCを含む野菜を一緒に取ることで、解毒作用も高まる。

[材料]

真ダラの切り身/ミニトマト/黄パプリカ/カリフラワー/ブロッコリー/マッシュルーム/EXVオリーブオイル/パセリ

[作り方]

1)ミニトマト、黄パプリカを食べやすい大きさに切り、カリフラワー、ブロッコリーを小房に分け、マッシュルームをスライスする。
2)フライパンに少量のオリーブオイルを引いて、小骨を取った真ダラを両面焼く(中まで火が通っていなくてもOK)。
3)2 に1 の野菜とマッシュルーム、水を加え、フタをして蒸し煮する。
4)3に火が通ったら、刻んだパセリを散らす。

(構成:生活・文化編集部 端香里/写真:井出勇貴)


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