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【エッセイ】限界と思い込み

 万事と言っては言いすぎか。
 それでも、ほとんどの物事はおおむねスムーズに進んでいるようだ。
 つまり、停滞していると思っているのは自分だけってこと。
 思い込みや気のせいなのかもしれない。あるいは、自分だけが気づいているのかもしれない。

 それはそれとして。
 手放したほうが楽になると思われるものを、捨てられずにいる。捨てたくなくて、しがみついている。
 手放せば楽になるだろうが、後悔する気がする。捨てるのは、今楽になりたいからで、捨てないのは、あとで誇りたいから。
 それじゃあ捨てなきゃいいじゃないか。しかし、今しんどいのも事実なわけで。

 ぐるりと回った思考が、ブーメランの如く戻ってくる。お帰り、答え。
 あれ、その結論はさっき出したのとは違うね。どこかで入れ知恵でもされたのかい。玉虫色が何色かわかったら、最初に教えておくれ。

 結局、捨てたと思ってもヨーヨーよろしく手のひらに返ってくるかもしれないので、今は捨てないことにした。
 なにより、もう少しなら持ち続けていられそうだ。限界がきたら、その時こそ手放そう。自分の身を守るのは自分なのだ。
 そうして、限界を少しずつ拡げていく自分。

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