はじめてのお客さんが推しでイベントの楽しさに目覚めてしまった私の人生2回目のイベントの話




 前回のイベントで味を占めてしまい、半年後にイベントに再び参加しました。

 仕事などで色々立て込むことも考えて、早めの原稿着手。本当にえらいぞ私。

 結論から言うと新刊は2冊出ました。

 いつもは表紙を自家生産していましたが、今回の新刊のうちの1冊は友人に表紙をお願いしたんです。

 この表紙の出来がまたすんごい良くて、本出して良かったー! と心の底から思いました。この半年色々あったけど、ここ数年で一番メンタル無敵だったんじゃなかろうか。


 そしてイベント前日、私はマジで不安で仕方なかった。

 原因は今回のスペースの場所だ。まさかのお誕生日席だった。いや、単なる偶然だとは重々承知しているが、やはり人通りの多い通路に面しているので、人の目に晒される確率は高くなるだろう。

 多くの人に受ける作風ではないうちの作品。それなのに目立つお誕生日席ってもはや公開処刑ですやん? 私が何したって言うんや……ってな感じで分かりやすく病んでました。

 自分の好き勝手に書いているものなので作品が売れないことは別に良いんですけど、やっぱり欲を言うなら多くの人に読んで欲しい。それに売れないところを晒し者になるのはほんまに勘弁って感じでした。通る人はそんな事気にしてないとは思うんですけど、もともとネガティブな気質なのでどうしてもマイナスに考えちゃってました。


 そしてイベント当日、気分は上向かないまま会場へ向かいました。

 設営を終え、開場してすぐは私が店番をしておりました。みんな開場直後は大本命のスペースへ向かうでしょうし、暇やろ~と思ってましたし、実際暇でした。

 ま、こんなもんだよね。と開き直りつつも、嬉しいこともあります。

 今回は友人に頼んだ表紙をポスターにしていたので結構なお客さんが足を止めてくれました。これはすごく嬉しかったです。

 そして買い物に行っていた売り子さんたちが戻ってきて、店番を代わってくれたのでのんびり買い物に行きました。お目当てのものをいくつか買ったところで売り子さんから電話が入りました。

「お客さん来た……! なんか、作家本人がいた方がいいと思うからスペース戻ってきて……!」とのこと。

 慌ててスペースに戻り、売り子さんと店番を変わりました。

 状況を聞くと、私の不在の間に2冊新刊が売れたそうです。おったまげですわ。

 でも、そんなんまぐれもええところやろ~と思いつつも、売り子さんたちに言われるまま席に座りました。

 私が座った後しばらくは人が来なかったんですが、そのあと驚くことにちらほらとお客さんが来られました。

 多分というか絶対素敵すぎるポスターのおかげです。本当宣伝って大事だな……と思いました。

 びっくりしたのは持ち込んだ本を全種類一冊ずつ買って下さった方がいたことです。算数が苦手な私は本当に申し訳ないのですが計算に自信がなかったので一緒に計算してもらいました……。その節は本当にお世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。


 あと、私の命を半年間救って下さった夏インテで本を買って下さったコスプレイヤーさんと再会できたこともすごく嬉しかったです。

 この方があの時本を買ってくださらなかったらこの半年をこんなに楽しく過ごせなかったですし、本当に素敵なコスプレでめちゃくちゃファンになってしまったので、命を救って下さったお礼とファンとしてお手紙を書きたかったのですが激重感情の気持ち悪いラブレターにしかならなそうだったので自重したんですよ……。

 でも、その方がスペースに来て下さった時にお手紙をくださって、お手紙書けばよかった……! とマジで後悔しました。次こそは必ず……!


 あとは自分が他のサークルさんの作品を買いに行った時はお会計をレイヤーさんがしていて、お釣りを渡してくださるときにそっと両手を添えて下さったことに爆萌えしました(笑)ほんまちょろい女やで。


 なんか一次創作も二次創作も、気持ちが途切れそうな時に誰かが私の命を繋いでくださることが多いです。

 普段の生活では貧乏くじを引くことが多く、本当損だな、と思うことが多々あるのですが、ここぞと言う時に得難い人のご縁によって助けられているので、実は普段運を貯めているだけで運が悪いわけではないんだろうなと最近は思っています。


 生かしてもらったこの命で、これからもたくさんの方に喜んでいただける小説を生み出していきたいです(重い)。

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