息子と私の誕生日

息子の誕生日。プレゼントは当然リクエストに応えるわけだが今年は「排莢式トイガン」。
排莢式って読めますか?私は「はいきょうしき」と言われても変換しないとわからなかったですよ?

あと白のペストマスクが欲しいと。明らかにヒラサワ(会人)の影響だね。布で作ろうか考えたがAmazonてすごいね、低価で売っている。

一昨年はセルビア軍ガスマスク(本物)、昨年はロシア軍ガスマスク(レプリカ)。
最近はゲームの影響か、ミサイルや弾丸や銃弾やら私には区別がつかない色々がブームの様子。絵も描きまくってるし。

息子は10歳、10年も育児してきたな、よく頑張った。自分を讃えよう。これからの10年も色々あるだろうが、この10年は大変だった。

兄は死ぬ、私は双極と診断、躁状態が悪化、職場に迷惑をかけ、精神科に入院もして、息子は発達障害と判明、途方に暮れた私は息子のためのあらゆる手続きをしてから死ぬつもりでいたけれど、結果的になんとか生きている。

ある時、雷が落ちるように

「私の人生は私しか生きられない、他人に任せることはできないんだ」

と気付いてから、どこか他人事だった人生と向き合うことになった。気の合う友人もでき、行きつけの飲み屋も何軒かでき、何より家族に支えられて今も生きていられる。

ほんと、この10年。いつ死を選んでもおかしくない心境が限りなくあった。今では、前ほど死にたくはならなくなった。疲れ果てたときは「死にたい…消えたい…」と思うこともあるけど軽度だ。
「死にたい」で頭が埋め尽くされていたときは、やるべきことも成せなかった。余裕がなかったのだ、脳に。

私の誕生日も目前である。別に年を取るのはもう嬉しくない。ただ、あと10年後。息子の誕生日に一緒に酒を飲むことを楽しみに生きていきたい。

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