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キューバの風。ブエナビスタソシアルクラブ・アディオス

海に行く予定でしたが、台風につき
キューバの海と風を感じにこちらへ。
 
若き日には、待てど暮らせど
センターで歌うことができず
音楽に絶望し極貧の中にいた
イブラヒム・フェレールが
 
年老いて、再び歌うことになり
「イブラヒムが歌いたいってよ」と
仲間にスタジオでからかわれながら
はにかむように見せた笑顔が
本当に素敵で愛しかったです
 
キューバだけでなくどの時代でも
ついぞこんな笑顔になることなく
終わりを迎えた命はきっと限りなく
 
そんな中で、彼らのように
80年や90年生きてから咲いた花に
神様が託したもの、について
想いを馳せたりしました
 
ちなみに
いつかの年のイブラヒム追悼講演で
オマーラ・ポルトゥオンドが
「今日(8月3日)彼がここで
 最後の演奏をした」というような
話をしてるシーンもありましたが
彼が亡くなったのは最後の公演の
4日後だったんだそうで
 
8月7日?あれ?今日が命日?なんて
不思議な気分になってみたりしました。
 
日本では、キューバの音楽に
なじみのある人は少ないし
彼らが愛した「ソン」に至っては
知名度が高いとは言い難いですが
 
もしよければ
キューバの様々な歴史の中から
にじみ出るように生まれた音楽を
ソンと共に生きる(生きた)
彼らの音と、目の輝きと、息吹を
 
ぜひ感じにきてほしいです。
 
キューバの街と海と人々の
風景と共に。

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